運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

2025年度 社会福祉法人地球の園こひつじこども園

プラン名 遊びを通した保育ぼうさい~乳幼児期からの生きる力を育むカリキュラム開発~
プランの対象 (対象者) 乳児、幼児・保育園児・幼稚園児、小学生(低学年)、小学生(中学年)、大学生、保護者・PTA、地域住民、企業・組織 / (人数)  約200人
実施期間 2025年4月より2026年3月まで
目的
  • 防災意識を高める
  • 防災に関する知識を深める
  • 遊び・楽しみの要素を入れた防災
  • 災害に強い地域をつくる
  • 防災に関する技術の習得
内容

本プランは、乳幼児期における遊びを通した防災教育の体系化を目的とし、2~5歳児約100名を対象に実践を行った。従来の形式的な避難訓練や大人主導の防災教育から脱却し、日常の保育活動の中に防災要素を自然に組み込むことで、子どもたちが楽しみながら命を守る行動を習得できるカリキュラムの開発に取り組んだ。
月2~3回、懐中電灯遊び、光・暗闇体験、影遊び、防災グッズ探し、危険探しゲーム、防災探検、動物なりきり遊びなど、「訓練」ではなく「遊び」として防災要素を取り入れた活動を実施した。また、肯定的な表現で命を守る行動を伝えるオリジナルキャラクター「まもるSUN」を作成し、避難訓練の合言葉も否定形から「じ・ぶ・ん・を・ま・も・る」という肯定的表現に変更した。
さらに、9月には園と地域・家庭の防災力向上を目指し、消防・自衛隊・DWAT・区役所など多様な機関と連携した「こどもぼうさいデー」を開催し、子ども102名、大人164名の計266名が参加した。参加者アンケートでは満足度100%、防災への関心が「非常に高まった」「やや高まった」が100%という結果が得られ、子どもと防災について話す機会が「増える」と回答した保護者が84.4%に達した。

成果

本プランにおける最大のチャレンジは、乳幼児期における防災の取り組みを「訓練」という形式から「遊び」へと転換することである。従来の防災教育は「○○してはいけない」という否定的な指示や、恐怖心を喚起する方法が中心であったが、本プランでは乳幼児期の子どもたちの発達特性を踏まえ、遊びを通して自然に防災行動が身につく方法論の確立に挑戦した。
その結果、子どもたちは防災のためではなく、忍者になるための修行として、自ら楽しんで活動に取り組む姿が見られた。防災センター訪問後の振り返りでは、「煙のやつ楽しかった」「地震楽しかった」という発言とともに、「手で押さえる!口と鼻を押さえる!」「煙を吸っちゃうから!」と、体験を通して理由まで含めて理解している様子が確認できた。また、2歳児が自由遊びの中で自発的に避難訓練の合言葉を思い出そうとする姿も観察され、日常の遊びと防災が自然に結びついていることが示された。
さらに、オリジナルキャラクター「まもるSUN」の導入により、子どもたちは親しみを持って防災に関わるようになり、保護者からも「家庭でも防災について話すきっかけになった」という声が多く寄せられた。遊びを通した防災教育が、園内だけでなく家庭や地域へと広がる可能性を実証できたことは、本プランの大きな成果である。

報告資料 報告書
団体紹介

こひつじこども園は、1971年に設立された定員140名の認定こども園です。「神と人とを愛し、愛される子どもに育てる」を理念に、キリスト教精神に基づいた保育を行っています。少人数縦割り保育の中で、一人一人の個性を尊重し、自律的に生きる力を育むことを大切にしています。また本園では、こどもたちがその日の活動を自由に選択する7つのセンター活動、カフェテリア形式での食事、異年齢児保育などを通して、こどもの主体性や創造性を育む保育・教育を実践しています。現在は143名の園児を46名の職員が家庭的な保育環境のもとで受け入れています。

連絡先 代表者名:理事長・園長 山尾聖修 / 電話番号:072-291-3222 / メールアドレス:kanadenonaka(アットマーク)gmail.com