運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。

岡田 成幸(おかだしげゆき)

北海道大学・名誉教授

主な活動地域
北海道 札幌市
最近の防災・減災活動
  • 2026年02月 北海道 札幌市中央区 防災士研修講座講師

    https://bousaisi.jp/
  • 2026年01月 北海道 札幌市中央区 北海道防災会議地震火山対策部会地震専門委員会 地震防災対策における減災目標設定に関するワーキンググループ(第28回)

    https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/ktk/bsb/gensai.html
  • 2026年01月 北海道 札幌市北区 防災・減災支援セミナー「産学官連携による事前防災支援に向けて」開催

  • 2025年11月 北海道 札幌市中央区 地理空間情報に関する北海道地区産学官懇談会講演「北海道における防災・減災の最前線で何が起こっているか ~本邦の防災諸制度が抱える課題~」

    https://www.gsi.go.jp/hokkaido/sangakukan-kondankai-R07.html
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防災を取り組み始めたきっかけは?

私と防災との直接的接点は、大学で建築工学を専攻し、卒業論文の研究室として耐震工学研究室を選び、それをきっかけとして大学院において地震防災の研究生活に入ったことです。そこでの研究が面白く生涯のテーマとなったということではあるのですが、実体験として中学生の時に1968年十勝沖地震を札幌市内で経験し、足下が揺れる恐ろしさ、頼りなさ、何もできない無力感を実感し、自分の中で克服したいという思いが無意識的に育っていたのかもしれません。その時の感覚や感情は今でも覚えており、私の防災の原体験となっています。

ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

防災のような実生活と関わる研究は、データの蓄積の上で成り立つものです。近年は様々な観測機器(センサー)が開発され、科学的なデータが質量共に充実しかつそれらを共有する社会システムが整備され、研究及び社会還元する環境は目を見張るものがあります。これらは被災対象をマス(かたまり)として扱うのに適していますが、他方、災害下における一人ひとりの防災は属人的要素が大きく観測機器では把握できません。私が若い時に実施した調査では被災地域の各世帯を訪問し、室内の被災状況・行動等をかなり丹念に写し取るものでした。今日では個人情報保護の観点から協力が得にくく難しいと思いますが、個々人に焦点を当てる調査は重要です。

防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

「つながり」とは、「①お互いに連携し合うこと」のみならず、「②お互いの立場を理解し、『利他』の精神で助け合う【社会性】のこと」を言っているのだと思います。日本社会において、特に災害の場合は上記①の意味での「つながり」は自然発生的に生まれていると思います。避難所におけるあの過酷な環境にありながら整然とした生活を続けている日本人の律儀さに頭が下がります。しかし、日本人は外面的律儀さとは裏腹に、匿名世界においては不満をダイレクトにぶつける凶暴さも持ち合わせており、避難所生活が長引くと上記②は失われルールを無視する行動も目立ってきます。現状の「我慢を強要する避難生活」が解決を急ぐべき課題だと思います。

TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

国や自治体、企業や各種団体、住民などの活動を公開するサイトは、日本の防災の実情を把握するのに、極めて有用な情報サイトだと思います。対象とする団体を、産学官に加えNPOやマスメディア及び自主防災組織等の住民活動など、より幅広く、そして災害種についても自然災害のみならず人為的災害も含めて、防災情報のプラットフォームに発展していただけることを期待しています。
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