防災教育チャレンジプラン
2025年度 栗駒山麓ジオパークジオガイドの会
| プラン名 | 登山直前火山啓発プログラムの開発とジオガイドによる繁忙期における実践検証 |
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| プランの対象 | (対象者) 全ての人々 / (人数) 約170人 |
| 実施期間 | 2025年4月より2026年3月まで |
| 目的 |
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| 内容 |
【趣旨と目的】本プランは、火砕流と水蒸気噴火の火山噴火実験を主体とする気軽に参加可能な火山防災ワークショップを通して、火山防災を推進する取り組みである。目的は2点あり、1点目は活火山である栗駒山において、観光シーズンにジオガイドによる気軽に参加可能な火山噴火実験と火山防災のワークショップを開催し、山を訪れた観光客向けの火山防災の普及啓発プログラムを実践し、減災意識の向上効果を検証すること、2点目は栗駒山麓ジオパークのジオガイドを主体に、蔵王ジオパークガイドと連携して活動を広げることで、プログラムの精選を行い宮城県内の観光地である両火山地域における火山防災の普及啓発に取り組むことである。 【方法】2種類の火山現象の実験を使ったワークショップを登山道の入り口やビジターセンターで実施し、効果の検証を測った。①火砕流噴火実験(画像1):アクリルパネル2枚を万力とクリップで挟んだ薄型の水槽に通したチューブに2種類の入浴剤(オイル系、顆粒系)をそれぞれ水と混ぜて投入し、火山噴火時の噴煙柱と火砕流を再現する実験。噴火時の火山灰の高度や広がり、火砕流の速度や火砕流による台地の形成を伝える。②水蒸気噴火実験(画像2):熱水系における気液平衡状態をフィルムケースの中に入れた重曹とクエン酸の混合による二酸化炭素の発生で再現する実験。突然発生する水蒸気噴火と噴石の飛散を再現し、火山訪問時の注意を伝える。①と②は登山道の入り口やビジターセンターで、7月、8月、10月に実施した。他のジオパークへの普及に関して2025年度は、蔵王ジオパークガイド(宮城県蔵王町)、ゆざわジオパークガイド(秋田県湯沢市)と共同ワークショップを開催し、ガイドへの普及活動を実施した。 【成果】本プランの実践活動を通して、活火山の火山現象の理解促進、ガイドからの自発的な活動の促進(写真1)、ジオパーク学習を通した学校教育への実践、連携する他のジオパークへの普及に対して効果があった。 |
| 成果 |
本プランでは、栗駒山のイワカガミ平など、観光客が多く訪れる場所で、水蒸気噴火をはじめとした短時間の火山噴火実験ワークショップを実施することや、実施主体を専門家ではなくジオガイドが担うことは、ともにこれまで当該火山では実施されておらず、新しいチャレンジであった。特に、登山客ではない観光客が多く訪れるイワカガミ平で自由参加型の実験を用いた啓発イベントの実施は、ただ山に来ただけの観光客に対して、楽しみながら言葉では知っている火山で起きることを体感し、プッシュ型の減災啓発活動として効果があった。 |
| 報告資料 | 報告書 |
| 団体紹介 |
栗駒山麓ジオパークジオガイドの会は、2012年から認定が始まった栗駒山麓ジオパーク認定ジオガイドによって、2022年に設立した団体で、同ジオパークで実施するジオツアーのガイドをしています。ジオガイドは、栗駒山麓ジオパーク推進協議会で定める課程を修了した人材が認定されます。2026年1月現在、所属するガイドは46名で栗原市の住民がほとんどを占めていますが、栗原に縁がある県内の他地域在住のガイドもいます。主なガイド内容は、2008年岩手・宮城内陸地震によって発生した荒砥沢地すべりをはじめとした地震、斜面災害や越冬のため飛来するマガンと伊豆沼の生態系、細倉鉱山とその隆盛に寄与した鉄道であるくりでん、稲作地帯として発展した栗原の農耕文化に関するもので、子どもから大人まで校外学習や団体の視察を担当しています。 |
| 連絡先 | 代表者名:平塚 茂樹 / 電話番号:0228-42-2438 / メールアドレス:geomonzin(アットマーク)yahoo.co.jp |