運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。

鹿野 牧子(しかの まきこ)

Uスタイル北海道プロジェクト事務局/団体職員

主な活動地域
北海道 札幌市
最近の防災・減災活動

防災を取り組み始めたきっかけは?

社協職員として東日本大震災の支援業務に携わったことでした。私自身、低体重児で脳性麻痺(四肢麻痺)の障害児として福祉を生業にしていた両親に育てられたこともあり、被災した障害者のありようを我が事として感じ、当事者目線でもできることがないか考えた事でした。その後、JINRIKIを軸に車椅子登山家や当事者家族と防災を踏まえた障害児登山「チームパラマウントアドベンチャー」を立ち上げ、障害児と学生や家族、スタッフと共に、野外で楽しく食やトイレ、困難性の高い環境での登山をする「アクティブチャレンジ」につながりました。

ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

障害のある子どもは、障害を理由に苦手意識が先立つと、社会経験も少なくなり、行動する前に諦めてしまうことがあります。しかし、この障害児登山では、環境を整え、準備することで、子どもたちの可能性を広げ「正々堂々と頑張った体験」を自分のものとすることができます。その経験は個々の自己肯定感を高め、本人や家族、関わった全て人のチカラとなって「できること」に視点を合わせる生き方として体現され、進学、就職、スポーツ、余暇活動に前向きに取り組んでいる方たちがいて、防災活動にも繋がっています。私自身、小学生で参加した障害児キャンプで歩いた10kmの経験は、ピンチの時ほど私の背中を押し、今の私を支えています。

防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

函館市女性会議アドバイザーとして、地域と人を繋ぎ直すための防災を踏まえたファッションショーの企画運営でのサポートをしています。勇気を出し晴れの舞台に立ち、ファッションのチカラを借りて、自身の生き様、生きにくさ等を表現する場となっています。じろじろ見られる立場から、伝えたい、見て欲しいという立場への交換ができ、防災マルシェ(防災祭)事業も同じスタッフが担当しているため、対話の中で出演者には防災意識、仲間との連帯感が生まれ、スタッフは、障害や他者への理解が深まる好循環が生まれ、次の年には出演者からスタッフとして関わる役割の循環もできました。防災への入口を柔軟に広くすることが大切だと私は考えます。

TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

要配慮者であっても①文化的な経験や様々な学び、気づきの機会がある。②住み慣れた地域の中で、信頼できる大人や仲間との出会いがある。③安心、安全が保たれる場(環境)と人のつながりができる。④心と行動を互いに支え合うことができることで、生活の質や行動が激変し、自分らしい暮らしができると証明した方々が沢山います。それが発災時のチカラになります。私は誰もがそのような日常を手にできる社会を共に創造したいです。
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