運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

プログラムの見どころをご紹介

[CR-12]発災後の乳幼児支援『つながる支援パック』の取り組み

主催団体:認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ

1.貴団体の防災に係る活動への取組のきっかけ、現在までの取組状況は?

南海トラフの脅威はあるものの幸いなことに大災害は起こっていない。日常では危機感が薄れ、子育て中の親は、災害時にどうすれば子どもや家族を守れるかを考える余裕をもっていない。「まさか、自分が被災するとは」という被災を被らないためにも、子育て中の親や子どもに向けて、災害関連の団体の協力の下、テキストを作成し、防災・減災のための講座や講演を全国で実施してきた。今年14年目を迎えるが、これまでの参加者数は累計1万人を超えた。東日本大震災後、調査をして出た子育て家庭の課題をきっかけに『子どもがいます。』『アレルギーがあります。』という2つのマークがついて『つながる支援パック』を考案し、全国に広めようとしている。

2.貴団体の取組における「強み」はなんでしょうか。また、強みをいかして、今後どのように防災活動を展開したいとお考えでしょうか?

「当事者視点」と他団体との連携。
団体発足当初から、一貫して「当事者視点」を大切に活動してきた。要配慮者となる子育て中の親子が災害時に直面する物資不足に対して、支援物資がいち早くできるだけ手に入るような対策を考えること、同時に備蓄の必要性を啓発すること。

3.ぼうさいこくたい2019での出展内容やPRポイントを教えてください。伝えたいこと、知ってもらいたいことは何でしょうか?

東日本大震災後に当団体が実施した調査で、物資不足、乳幼児を持つ保護者が支援物資をもらうのに長蛇の列に並ぶのはたいへんであった経験談を基に、開発した「つながる支援パック」。乳幼児やアレルギー児に必要な物が入った「子どもがいます。」「アレルギーがあります。」バッグの紹介。
また、バッグ表面にマークをデザインして印刷。子どもがいる、アレルギーがあることがわかるようにした。このマークはキッズデザイン賞受賞。つながる支援パックの意義を啓発するため、出産祝いに初めての防災バッグとして浜松市内の主要病院産婦人科で出産祝いにプレゼントしてもらっている。これまでの取り組みと「つながる支援パック」の紹介を行いたい。

4.ぼうさいこくたい2019に期待することや、こくたいを通じてつながりたい方々へのメッセージをお願いします!

今回紹介しているバッグは、災害時の支援として、子育て中の方・アレルギーがある方に向けた取り組みです。災害時には自助・共助が大切です。この2つのマーク付きのバッグを支援物資として配布することで、周囲の人々の気づきやコミュニケーションをとるきっかけとなり、被災者同士がつながり互いに助け合うきっかけにもなります。実際に熊本地震、西日本豪雨災害時に被災地に送り、乳幼児家庭に役だった実績があります。
個人は持ち出し品バッグとして、自治体は支援物資として「つながる支援パック」を活用しませんか。