運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

プログラムの見どころをご紹介

[W2-21]社会福祉施設の災害対応力 新たなネットワーク!

主催団体:日本福祉防災楽会
協力団体:NPO法人 高齢者住まいる研究会

1.貴団体の防災に係る活動への取組のきっかけ、現在までの取組状況は?

社会福祉施設の災害における支援体制確立のためのネットワーク作りを目的に、熊本地震で被災した上益城郡御船町にある社会福祉法人 恵寿会の吉本施設長、東京都羽村市にある亀鶴会 中村園長、HUG(避難所運営ゲーム)開発者の倉野氏、NPO法人 高齢者住まいる研究会 寺西の4人が発起人として今年1月に設立しました。防災ゲームを使っての職員研修と熊本地震での被災体験を講演することで、ネットワークの重要性を伝えながら、その構築を全国に広げています。

2.貴団体の取組における「強み」はなんでしょうか。また、強みをいかして、今後どのように防災活動を展開したいとお考えでしょうか?

熊本地震で実際に被災したという事実。それによって社会福祉施設は窮地に陥ったこと。それを救った支援やそのネットワークの重要性を講演や体験本(3冊シリーズ)で伝えるのと合わせて、防災ではおなじみのHUGを開発者の倉野氏と寺西で社会福祉施設バージョンとして新たに完成させ、実際の福祉施設が陥るであろう状況をゲームでシミュレーション訓練できる仕組みを確立。高齢者住まいる研究会開発の[災害想定ゲームKIZUKI]とで、さらに現実的な訓練を可能にして、そこから実効性の高いBCP(事業継続継続計画)の作成を実現しました。

3.ぼうさいこくたい2019での出展内容やPRポイントを教えてください。伝えたいこと、知ってもらいたいことは何でしょうか?

実際の地震体験から学ぶことは、防災対策を考える上での最初の一歩です。具体的に見えてきたところで、今度はバーチャルな世界へと誘い疑似体験してもらう。繰り返し起こる大規模災害で多くの社会福祉施設が被災しています。BCPの策定やゲームを使った訓練で災害対応力を高め、かつ、災害時相互応援の全国ネットワーク作りで次の災害に備える!もしも地域にある社会福祉施設が災害によって機能しなくなったら…そこにいる入所者の命だけでなく、介護サービスを必要としている地域の方々がそのサービスを受けられなくなることが意味するところは何か。その状態を招かないための手立てと、いち早く復旧するための仕組みを提案いたします。

4.ぼうさいこくたい2019に期待することや、こくたいを通じてつながりたい方々へのメッセージをお願いします!

全国の社会福祉にかかわる団体との繋がりを構築したいと考えております。様々なネットワークからの支援で過去の災害で被災されて福祉施設は救われたといっても過言ではありません。急ぐべきは、災害に強い福祉施設作りとそのネットワークの構築です。次の災害に備えて今すぐできる取り組みです。人の命を預かる社会福祉施設の社会的使命に沿って、災害時の対策を行うことは急務です。リアルな体験談や体験本、各種防災ゲームやシミュレーション訓練を通して作り上げる災害対策。そしてネットワークに参加してくださる方々を募集しております。