防災教育チャレンジプラン
2004年度 防災一座
| プラン名 | ー乾パンだって美味しく食べたい!ー 提案「学校給食で乾パンを美味しく食べよう!」 |
|---|---|
| プランの対象 | 試食会 : 名古屋市東山学区連絡協議会の皆さん、防災一座会員や関係者の皆さんなど/モデル教室1: 親子(小学生):40名/モデル授業2:親子(小学生)、PTA、地域の皆さんなど :30名/モデル教室3 : 小学生、親(保護者)、PTA、地域の皆さん、先生など :50名/モデル教室4 : 主婦、親子、地域の皆さんなど :40名/行政との意見交換会 : 行政関係者など :10名(予定) など |
| 目的 |
「食」を通じた身近な防災を具体的に提案すること。そのための調査と研究、教案づくり、モデル教室の実践とその提案。(子どもたちに乾パンの美味しい食べ方を伝え、自治体等と協働して備蓄食料を有効に消費するための提案する。非常食をテーマとした防災教育の実践例とアンケート結果などを報告し、だれもがマネできる「身近な防災」の知恵の発信と共有化を目指す |
| 内容 |
・ 乾パン料理のレシピ開発(定番/創作、他団体との協働開発) 【実践の内容】 |
| 成果 |
○「避難訓練の参加者へ提供する乾パンにレシピを添えたらどうか。」など、行政の方からは有効利用する方向のアイデアもいただきました。 ○自衛隊から「おもしろい!部隊にも伝えたい。」と資料請求があり、その後、伊賀上野の集まりでも話題になったそうです。 ○防災に関心を持ち、乾パン(防災袋)を用意した子もいたそうです。「今年のバレンタインはこれでいく!」と張り切っている女子大生もいました。また、家族の話題にもなり、「家族のコミュニケーション」のお役に立ったようです。 ○乾パンには「油」と「甘いもの」がよく合うことがわかりました。このことから、防災袋には、「①水、②乾パン、③焼き鳥缶(鶏肉の脂は低温で溶けるため)、④ジャム(ビタミン類)または蜂蜜(どちらも長期保存可)をセットにして入れておくことを提案します。 ○また、吸水性が高く「うまみ」を逃がさないので、創作料理においては「つなぎの代わり」(豆腐ハンバーグ)や、「お汁を逃がさない」(おひたし)機能を持つことが経験上わかりました。 ○実施団体(学校や自治会、婦人会など)と行政、NPOが協働して「防災お料理教室」を開く場合のスタイルは、例えばテーマを「食を通じた身近な防災」とし、①実施主体(場の提供)、②行政(乾パンやアルファ米などの食材の提供)、③NPO(ノウハウやレシピなどの提供)等とすれば、お互いの力がよく発揮できると思います。また、これに「防災公演」や各種「防災ワークショップ」などを組み合わせれば、おもしろいプログラムが出来上がると思います。 ○今回の挑戦にご理解いただいた自治体から乾パンや粉ミルクをご提供いただきました。 ○乾パンの賞味期限についてですが、当初ご提供いただきました乾パン(缶入り)の賞味期限が「2004年1月」だったので焦りましたが、メーカーに問い合わせたところ、「缶入り乾パン(賞味期限:5年)の場合、期限切れから1年数ヶ月は安心して美味しく食べられます。」とのご回答を得ました。(2割強の猶予あり) これに基いて主催者などにご説明し、ご了解をいただいて調理用 (火を通すもの)等 として使いました。また、2003年11月に地元の防災設備会社様からご協賛いただいた新品の乾パンもあり、その支出をかなり減らすことができました。 ○「防災クッキング」は災害救援ボランティアによる長期避難所生活の支援の1つとして、被災者の気分転換や避難生活のアクセントになる可能性を感じましたす。「甘い香りに包まれて、お菓子を作りながら食べながら、別の時間が流れる中で自分の体験したことを話す、聞く」。簡単なお菓子づくりが一過性の楽しみだけになるのではなく、被災者自身のメンタルケアにもつながるのではないかと期待しています。 ○今まで防災に縁遠かった中高年主婦層や若いお母さん方はもちろん、「防災クッキング」はご家族で楽しんで参加していただけることがわかりました。また、「マイ定番料理」や「私のオリジナル創作料理」で「防災お料理コンテスト!」など、応用してもきっと楽しくなると思いました。高知市立大津小学校さんからは中間報告会の際に「乾パンお料理コンテストがしたい!」と嬉しいお声がけをいただき、資料提供させていただきました。 ○今回の協働を通じて、異業種の他団体との連携も生まれました。 ○会員間の新しい関係を構築することができました。 ○行政のデータや本音(給食への導入は大変難しいことなど) も聞くことができ、別の角度から備蓄食を有効消費する提案を始めています。 ○「防災クッキング」は、「食を通じた防災教育」という新しいコンセプトを提案しています。そして、これまでの防災教育の教案とさまざまに組み合わせることで変幻自在に応用でき、身近な防災教育の総合的なプログラム案を作り出す可能性を秘めていると思いました。 |
| 報告資料 | 報告書 |
| 団体紹介 |
私たちは防災と災害救援をテーマに「命の輪・地域のふれあいの輪」を広げるまちづくりに参加するNPOです。会員は自営業、建築士、団体職員、技士、主婦などです。生活に根ざした「攻めの防災活動」に挑戦しています。 |
| 連絡先 | 電話 0593-31-2256 |