運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

2005年度 神奈川災害ボランティアステーション

プラン名 少年防災ボランティア養成プロジェクト
プランの対象 小学校高学年「少年防災ボランティア」328人/中学生以上「少年防災ボランティア・インストラクター」 31人/ 成人「少年防災ボランティア・コーディネーター」 108人(15会場)
実施期間 2005年5月1日から2006年1月30日
目的

 大地震などの災害時、小学校の高学年生は、「災害弱者」の範疇として、登校時であれば父兄が迎えに来るまで学校に留め置かれます。現状では、地域や家庭にあっても明確な、「活動」は求められません。彼らにそうしたパワーがないのでしょうか。
 私たちは、ボーイスカウトの指導者として、平成3年6月に発生した、「長崎県雲仙普賢岳噴火災害」では、神奈川の少年達と共に三度現地を訪問し、少年ならではの素晴らしい活躍で感謝されました。昨年の新潟水害や中越地震でも、「非常用炊出袋」を使った炊飯など地域の子供達が進んで奉仕してくれました。
 災害に備え、道案内、情報の伝達、炊飯、物資運搬、簡易包帯づくり、避難所の清掃など災害下にあっても、子供達が比較的安全に実施できる活動内容を事前訓練したうえで、「少年防災ボランティア」の、「身分証明カード」を発行することで、「社会性」を涵養することになり、災害はもちろん、日常の、「まちづくり」に大きく貢献することを期待するものです。

内容

 学校や市民団体、災害ボランティア団体、青少年団体等が、青少年対象の「防災教育体験事業」にて、「少年防災ボランティア養成プロジェクト」として、2時間程度の出前講習を実施します。

参加する少年達は、会場内の「道案内」「情報の伝達」「炊飯」「物資運搬」「簡易包帯づくり」「避難所の清掃」等のコーナーをチャレンジすると、認定インストラクター及び実施団体スタッフより、「認め印」を押してもらえます。

原則的には、全てのコーナーをクリアすることが認定条件ですが、車椅子の少女などであれば、「道案内」のみでも、「少年防災ボランティア」として認め、「少年防災ボランティア証明カード」を発行します。
希望する「参加スタッフ」で、中学生以上であれば、インストラクターとして認定し「少年防災ボランティア証明カード」を発行します。

【実践内容の紹介】
○ 「少年防災ボランティア」 について
○ 「非常用炊出袋」を使った炊飯活動
○ 簡易包帯づくり
○ 帰宅困難者への道案内
○ 被災地での命に関わる情報の伝達
○ 飲料水や救援物資運搬
○ 避難所の清掃活動
○ 初期消火

成果

○ 「防災」をキーワードに参加した少年達に大きな社会性が育まれた。
○ 災害発生時に、困っている人たちのお役に立てるという自覚は、少年達のスタートしたばかりの人生に大きな影響を与え、少年期に陥りがちな、「いじめや犯罪」に走ることを抑止すると考えられる。
○ 参加した少年達の真摯な取り組みが災害に無防備な大人達に大きく警鐘を鳴らしていると感じたのは、スタッフ全員の偽らぬ心と思った。
○ 災害への備えが確実に育っている。

報告資料 報告書
団体紹介

「いつも他の人々をたすけます。」は、ボーイスカウトのちかいの一つ。「長崎県雲仙普賢岳噴火災害」から全国の被災地に駆けてきた、神奈川のスカウト有志たちの「災害ボランティア・チーム」です。子ども達への防災教育を推進します。

連絡先 連絡先:090-8170-6337