運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

2005年度 徳島県由岐町立由岐中学校

プラン名 次世代に夢をつなぐ防災カレンダーづくり
プランの対象 由岐中学校1学年32人
実施期間 2005年5月13日~2006年2月24日 「総合的な学習」の時間を利用。延べ授業時間は40時間(1時間=50分)。
目的

生徒達が防災教育を通じて防災に関する知識・技能を習得し、さらには地域の防災上の課題
などを共通認識した上で、その解決方法等を考える。そしてそれをカレンダーにして地域全戸に配付することにより、生徒達が地域の防災力の向上に貢献することを目的とする。

内容

1学期:防災に関する知識・技能の習得、地域の防災上の課題等の抽出
     「災害の恐ろしさを知る」、「過去の被災状況を知る」、「防災訓練」、
     「地震津波のメカニズム等を知り対策を考える」、「地域の防災マップづくり」、
     「防災と福祉について考える」、「災害防災インタビュー」
2学期:防災カレンダーの作成
     「防災カレンダーの作成(1~6月)」、「防災標語の作成」、
     「災害が起こった日を調べる」、「災害復興会議の開催」、
     「防災カレンダーの作成(7~12月)」
3学期:防災カレンダーの配付
     「防災カレンダーの配付及び郵送」

【実践内容の紹介】
○ 地震津波の恐ろしさを知る
○ 災害を語り継ぐ
○ 防災訓練
○ 地震津波のメカニズムを知り、対策を考える 
○ 地域の防災マップをつくろう!1・2
○ 防災と福祉を考えよう!
○ 災害防災インタビュー1・2
○ 1学期をふり返る
○ 防災カレンダーづくり1「1~6月まで」
○ 防災カレンダーづくり2「防災標語」 
○ 防災カレンダーづくり3「今日は何の日フッフ~♪」
○ 未来予想図~災害復興会議~
○ 防災カレンダーづくり4-1「7~12月」
○ 公開取材
○ 防災カレンダーづくり4-2「7~12月」
○ 防災カレンダーの校正と感想文づくり
○ お世話になったあの人に防災カレンダーをわたそう①・②
○ 防災学習をふり返って

成果

○スタッフが成果として得たこと
防災教育を通じて生徒達と真剣に向き合い、「教える」ではなく「導く」ということに意識して学習を続けてきた。その結果スタッフは、生徒達の探求心・協調性の向上や、思いやりの心などを肌で感じることができ、スタッフ全員で驚いた。防災教育によって教育の原点を見つめ直す、とても貴重な機会を持てたと思う。
○生徒達が成果として得たこと
最初は防災に対してやる気が見られなかった生徒達も、回を重ねるごとに興味を持ち、グループワークなどで協力し合って何かを組み立てていく楽しさや、地域との結びつきの大切さ、日常生活の大切さ、命の大切さなどを心に刻むことができた。生徒達はこれからの長い人生の中で、きっとそれらを思い出すことがあるだろうと思う。
また、アウトプットとして今回作成した防災カレンダーは、将来ずっと生徒達の宝物になることだろう。
○地域が成果として得たこと
この防災カレンダー配布後、地域から「とても良い」というお褒めの言葉を多数頂いた。
また地元新聞の「読者の手紙」にも掲載され、地域にとっても、それは宝物になったようだ。しかし本当の宝物は、防災カレンダーを通じて日頃の防災意識の向上や、地域内での絆の重要性の再認識、さらには地域を愛する生徒達そのものなのだろうと思う。

報告資料 報告書
団体紹介

由岐中学校は人権尊重の精神を基盤として、個性・能力の伸長を図り、オンリーワンの人づくりを目指しています。さらに学校の中身をオープンにして地域社会との連携を図り、誇りの持てる学校づくりを行っています。

連絡先 連絡先:由岐中学校:0884-78-0058 由岐町総務課:0884-78-2211