防災教育チャレンジプラン
2004年度 国立病院機構災害医療センター 臨床研究部
| プラン名 | 高校生にも災害時の医療の必要性をしってもらおうーまず高校生に対する災害医療教科書の作成からー |
|---|---|
| プランの対象 | 高校生 73名 |
| 目的 |
災害時医療は、災害にあった時に命を救う、外傷を軽くする、早く回復させる、精神的・心理的にバックアップするなど大変重要です。特に平成16年度は災害が多発しました。しかし災害時の医療の教育体制は、欧米先進国においても十分ではないと思われます。ここでは高校生にも災害時の医療・健康危機管理の重要性を理解してもらい、お互いに助け合えるようになることを目的として活動しました。 |
| 内容 |
当初の研究の手順を少し変え、まず、教科書(パンフレット)作成の基礎的な内容として、一般用の住民をも対象に含めた災害医療の啓蒙のパンフレットを本活動と並行して行い、作成した(たたき台の作成)。本パンフレットを、平成16年9月12日に立川市自衛隊基地で開催された立川防災航空際で一般の見学者に配布した。その上で、別個に作成したアンケートを高校生を対象として行った。その結果、まだ災害医療に対する知識が必ずしも十分でないことが感じられたが、高校生としての災害に対して積極的に取り組むという方向性が多くの回答者の意見としてみられることも感じられた。なお、一部には、強い取り組みへの姿勢がみられた。今後、1) 今回行ったアンケートを更に改良したアンケートをベースに継続することにより現在の高校生の災害医療への理解度をより幅広く知り、2)その結果をベースに比較的簡単な内容からやや専門的な内容までの系統的な教育用の災害医療テキストブックの作成、3)実際の教育へ向けた活動を行う。なお、そのための基礎資料として既に当施設で作成している災害医療簡便辞典を改訂する。 【実践内容の紹介】 |
| 成果 |
上記のごとく、一定程度の医療面での災害時の対応に関して、知識を持っていることが判明した。また、ボランテイアとしての活動に興味をもっているものも多数を占めており、社会、医療施設として、受け入れることができるような適切な準備を、体制として、あるいは受け入れ側として前もってなされていれば、災害時によい協力関係が期待できると考えられる。 |
| 報告資料 | 報告書 |
| 団体紹介 |
国立病院機構災害医療センターは、災害医療を主活動としている世界的にも有名な医療施設(病院)で、臨床研究部は、実際の災害活動、災害医療の研究の指導的役割を担っています。「災害医療簡便辞典」「災害医療大系」「災害医療テキストブック」を世界にさきがけ、作成しつつあります。 |
| 連絡先 | 042-526-5563、 or 042-526-5511 ex.2303, 2304 |