運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

2006年度 奈良県立王寺工業高等学校

プラン名 防災徒歩帰宅チャレンジ
プランの対象 全校生徒(1、2、3年生) 参加できない生徒は、救急救命講習に参加
実施期間 2006年12月12日(火)
目的

阪神大震災から11年がたち、一昨年は中越地震、スマトラ地震による大津波など大災害が起きている現代において防災教育が必要であると考えられる。もし今、奈良県で大規模な直下型の地震が起こり、ライフラインが止まった場合、わたしたちはどのように行動するべきかを考える必要がある。生徒ひとりひとりが災害時における行動の重要性を認識し、「防災徒歩帰宅チャレンジ」を体験して学習を深める。また、災害時に生徒自らが判断し適切な行動を取れるようにする。

内容

【実践内容の紹介】
本来自宅まで帰宅させるのが目標であるが、生徒の安全管理上それぞれ方面別に生徒が希望する距離や最寄り駅を目標にあらかじめ設定した道順で歩く。当日、怪我などで参加できない場合は、体育館で行われる救急救命講習に参加する。
・防災講演会
・防災学習ホームルーム
・防災講演会
・防災学習ホームルーム
・防災徒歩帰宅チャレンジ事前ホームルーム
・防災徒歩帰宅チャレンジ
・防災徒歩帰宅チャレンジ事後ホームルーム

成果

実際に、震災が起こった場合を想定し、防災教育を実践してきました。具体的に、防災学習ホームルーム・防災講演を通して地震の発生メカニズムや種類などを知識として学習し、地震とは起こってから対応するものではなく、防災教育の必要性を実感しました。
もし震災により帰宅困難者になった場合、自分たちがどのように対応するべきかを考え・判断が出来るようにと学習を進め、震災時の適切な行動を、『防災徒歩帰宅チャレンジ』の体験を通して考え、自ら行動出来ることを目標に学習しました。
特に、『防災徒歩帰宅チャレンジ』の体験を通して、先ず、自らの命を守る能力を学ぶことが出来たと思います。
また、各家庭で防災マニュアル(緊急連絡先・家族の連絡先・親戚知人の連絡先・家族のデータ・避難場所)を作成し、家庭・地域への防災意識の普及が進むように取り組めたと思います。その成果が、家庭でのアンケートにおける非常用食料等の準備率の上昇にもつながりました。
今後も、学校教育だけにとどまらず、将来を見据え、生徒達が社会を担う大人になったときのことや家庭・地域への防災意識の向上に、取り組みたいと思います。

報告資料
団体紹介

昭和37年創立。多くの優秀な工業人を輩出してきました。最近では、昨年、JSECで「電脳車椅子」で文部科学大臣賞を受賞、ISEFで世界3位を受賞しております。本年度は原子力の日記念論文で文部科学大臣賞を受賞しました。

連絡先 連絡先:0745-72-4081 E-mail  master@oji-ths.ed.jp