運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2010年度 佐用高校農業科学科 防災プロジェクトチーム

プラン名 佐用町は大きな家族! ~安全・安心を僕らの手で~
プランの対象 高等学校の部
目的

 「一昨年の8月9日に甚大な豪雨災害にみまわれた我が町を勇気づけたい。」
過疎化、高齢化が進む佐用町を地元の高校生の力によって復興の手伝いができないかと考え、農業を学ぶ私たちは立ち上がりました。農業を題材として学んでいる学科だからこそできる防災活動を提案し、学校間や地域住民の方々と地域に根ざした取り組みを実践したプランです。

内容

1.手作りプランターの製作、配布(6月佐用商店街、8月久崎商店街に各50個配布)
  ※植え付けた草花はすべて私たちの手で栽培したもので、久崎商店街に配布した50個は舞子高校生、神戸学院大学生と協同で製作しました。
2.手作り紙芝居の製作、上演(6月佐用小学校、11月上月小学校の6年生約110人を対象)
3.被災者からの聞き取り、アンケートの実施(12月)
 災害直後の避難状況や生活実態、現在の様子などを聞き取りまとめました。
<災害直後の活動として>
人的支援ボランティア(一週間で約500名の生徒が参加)
義援金活動(姫路駅前:2日間で約100万円)、仮設住宅へのお見舞い(学校の農作物提供)

成果

 様々な活動を通じて、被災者への激励のメッセージは形として届いたと思う。被災者の多くから感謝の言葉を直接いただき、活動に携わった生徒達は自分たちの活動に誇りを感じ、自尊感情や佐用町への愛着心は向上した。
また、災害直後に本校生徒が真っ先にボランティアに取り組んだ事は、被災者の心に響き、一気に佐用高校生と地域住民との距離が近づいた。
昨年度本校の野球部は全国高校野球兵庫県予選会において、地元の住民の大声援を受けて創部初のベスト16に進出する快挙を成し遂げた。これも、まさしく地域と高校生が一体となれた証であり、地域力の結びつきを強固なものとした。
さらに、防災紙芝居は継続した活動こそはできなかったが、小学生に災害に対しての備えの大切さを伝えるよいきっかけとなった。また、生徒達もこの活動を通じて大きく成長した。

報告資料 報告書
団体紹介

私たち佐用高校農業科学科は、家畜の飼育や農作物の栽培を通しての食料生産における技術や知識を中心に学んでいる学科です。また、農業と自然環境は深い関わりがあることから、様々な実験・実習を通じて環境学習にも力を注いでいます。さらに、町内に唯一の高等学校であり、地域と密着した学習活動も様々な実習を通じて行っています。昨年の豪雨災害後、こうした農業の持つ教育力を利用して地域を勇気づける活動や防災につながる活動ができないものかと考えるようになり応募しました。こうした活動を通じて復興支援の一助となると共に、地域に愛され地域を愛する人材として生徒達が成長してくれる事を願っています。

連絡先 090-9213-1086(代表者:細見 幸司 )