運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2011年度 南三陸町立歌津中学校

プラン名 被災しても,たくましく活躍できる歌中生!!
プランの対象 中学校の部
目的

ふるさとの防災を担うべく,「津波(災害)に強いまちづくり」を目指して,中学生が様々な訓練や体験などの学習活動を行い,地域の防災力向上に貢献することがプランの目的である。しかし,津災(津波による災害)を受けたことによって,生徒の心のケアや津災時の本校の教育活動の記録を残すこと,さらには中学生が出来る地域貢献などの活動も行っていく。

内容

・歌中夏祭り——生徒たちが企画して,犠牲者の鎮魂と被災地域住民を励ますお祭りを実施した。
・少年防災クラブの活動——全校生徒が加入する少年防災クラブを発足させ,自らの命を守る避難訓練,仮設住宅の防火訪問や火災予防ポスターの制作などの活動を行った。
・総合的な学習の時間の授業——津波襲来時の避難について考えさせる授業を行ったり,未来の歌津の姿や,復興について考えさせる授業を行った。
・生徒の心のケアの実施——生徒の心のケアを行う職員体制を整え,ケアを実施した。
・津災の記録文集の制作——津災があった年の歌津中学校の記録を残していく。
・生徒の学習と生活の支援——生徒の学習支援や生徒を含む家族の生活支援を行う教職員体制を整え,支援を行った。
・教職員の研修——救急救命法の講習会や,講演会などの研修会を実施した。

成果

津災を受けて,生徒,保護者をはじめ,この地域に住む人は誰であっても,防災教育の重要性を強く感じている。今こそが,地域の防災力を向上させる絶好の機会である。この機を逃さずに,様々な仕組みを作って,このまちを津波に強い,災害に強いまちにして行かなければならない。この地域の子どもたちが必ず入学する歌津中学校に,卒業するまでに生徒全員が防災について学ぶ仕組みをつくり,学校が地域防災における人材育成の拠点的な役割を担い,学校と地域社会の橋渡しを行っていきたいと考えている。そのような仕組みをつくり,後世に残すことがこのプランの根幹であり,チャレンジである。

【製作物】
疾風勁草.pdf

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

本校は、三陸海岸沿いに位置しています。50年前のチリ地震津波など、多くの地震や津波の被害に見舞われてきました。本校の生徒たちの中には、祖父母が被災したという生徒も数多くいます。阿部友昭校長先生もそのひとりです。阿部校長先生は、朝会や行事等のお話の中で、命の大切さや災害の恐ろしさについて、ユーモアを交えて熱く語ってこられました。本校の生徒たちは、皆明るく元気で、部活動に一生懸命に取り組む生徒たちです。防災について積極的に考え、行動し、地域防災を担う人材となれるよう一生懸命活動します。

連絡先 歌津中0226-36-2019,担当 佐藤090-3366-0899