運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2011年度 新潟県立柏崎工業高等学校

プラン名 俺たち柏工防災エンジニア
プランの対象 高等学校の部
目的

(Ⅰ)津波・原子力・避難経路・海抜によるハザードマップづくり
(Ⅱ)高輝度蓄光材を用いた防災用品・用途の開発
(Ⅲ)被災地でのボランティア活動

内容

(Ⅰ)調査、研究、製作を実行していく中で、学習内容を地域の問題として捉えることができる。ハザードマップや周辺地区の模型が完成すれば、地元周辺地域に密着した形で成果を具体的な形で残すことができる。授業で学んだ防災教育を地域の問題として深くかかわることを体験した。
(Ⅱ)柏崎工業のOBである品田電業社と共同で防災用品の開発に協力をする。マーケティング指導を受け防災用品開発に携わる。その過程で企業・自治体・高校の連携を深めながら地域に対する防災意識をより現実的なものとする。
(Ⅲ)平成23年3月11日に発生した東北大震災では、多くの様々な問題が発生した。復旧・復興、他県への避難、原子力事故など柏崎市にとっても全て関係の深い問題である。この事実を学習につなげるためにも被災地の現状を把握する。
平成21年度に新設された柏崎工業高校防災エンジニアコースは防災教育がカリキュラムに直接取り入れられている。上記の全ての活動を通じて、防災に関する様々な諸問題を考え知識を深めていく。各取組は授業や課外活動として1年間を通じて実践されている。

成果

(Ⅰ)ハザードマップは製作過程において、調べ学習や地域調査が含まれるため防災問題を考える上で学習効果が高い。製作途中で新たな発見や要求がどんどん高まるので発展性が大きい。
(Ⅱ)防災用品や用途開発においては、商品という観点を意識したので単に防災の効果が高いとかだけでなく何故良いものが広まらないのか?売れない理由は何か?といった拡大させるための要素といった問題まで考えることができる。
(Ⅲ)ボランティア活動の実践は防災を考える上で欠かせないテーマである。体験することでしかわからないことが多く、モチベーションの向上にも直接つながる。

【製作物】
柏工防災エンジニアコース.pdf

報告資料 報告書
団体紹介

平成21年4月新潟県立柏崎工業高等学校に防災エンジニアコースが新設された。中越沖地震の被災地として学校周辺は大きな被害に合い、校舎は避難所や救助自衛隊の基地として使われることとなった。更に本校は世界最大の柏崎刈羽原子力発電所からわずかしか離れていない。
新潟県は中越地震、中越沖地震と大震災が短期間で発生し、防災問題への関心が急激に高まっていた。そこで、防災問及び原子力防災を学ぶため、柏崎工業の電気科に新たなコースとして防災教育を推進する基点となった。

連絡先 0257 22 5178