運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2012年度 千葉県立東金特別支援学校

プラン名 防災コミュニティ&コミュニケーション ~北之幸谷から山武郡市へ「防災ユニバーサルねっと」を広げよう~
プランの対象 小中高の児童生徒、保護者・大学・一般
目的

【自助】授業を通して、障害のある児童生徒に対する防災教育のポイントを探る。また、登下校や土日等における避難場所や連絡方法、引き渡しの確認等を通じて、家庭の防災意識を高めるようにする。
【共助】PTAや児童生徒会が中心となって、東金市北之幸谷区自治会と協力し、防災をテーマとした地域との交流を行い、地域と一体となって防災に対する意識を高める。
【公助】「防災ユニバーサルねっと」の構築に向けて、講演会や防災安全マップの作成、ネットワーク会議等を通じて、関係機関との情報の共有を図り連携を深める。

内容

【自助】高等部:美術で防災マルチパーティションや防災ピクトグラム、防災絵本を作成する。情報では防災クイズを作成する。小中学部:防災の歌を作成し、音楽で取り組む。生活単元学習で防災キャンドル作り等を行う。
【共助】PTA:地域と協力し、福祉避難所をイメージした避難所開設や炊き出し訓練を行う。児童生徒会:長寿会を招いて、防災をテーマとした全校児童生徒集会を行う。
【公助】東金地域防災教育ネットワーク会議を実施する(小中高や関係機関)。

成果

避難訓練後に頭を守ることの実態調査を行い、実践を振り返る中で、防災頭巾ではなくヘルメットの方が有効であることが指摘され、車椅子にはヘルメットが備え付けられるようになった。実践の反省から職員の主体的な取り組みとしてヘルメットを備えることになったことは、防災教育の大きな成果である。児童生徒会が主催となって行っている全校集会に長寿会を招いて、防災をテーマとした地域との交流を行った。小学部と高等部が手をつなぎ、長寿会の方と本校の児童生徒が手をつなぐ。緊急地震速報が流れると、廊下や階段にいたグループは、その場にしゃがんで頭を守る。高等部の生徒が小学部の生徒の頭を押さえながら自分の頭も守ろうとする姿があった。防災をテーマとした地域との交流から、共助の姿を見ることができた。

【製作物】
最終報告会成果発表資料.pdf
最終報告会配布資料.pdf
平成24年度成果.pdf

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

本校は九十九里平野にあり、所在地である東金市は、古くから農水産物の集散地として栄え、温暖な気候風土に恵まれたところである。知的障害を中心に、自閉症、肢体不自由、聴覚障害など、他の障害を併せ持つ児童生徒の多様な教育的ニーズに応じた教育を行っており、児童生徒数153名、平成24年度に40周年を迎える。また、知的障害特別支援学校では県内唯一の寄宿舎設置校である。より地域とのつながりを深めるために、平成23年度から、家庭・地域・学校のパートナーシップにより、地域と一体となった防災力の向上を目指して防災教育に取り組んでいる。

連絡先 0475-52-2542(学校)