運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2012年度 秋田理教クラブ

プラン名 忘れない!日本海中部地震の教訓 -地震と津波の防災教育-
プランの対象 児童・生徒、地域住民
目的

①秋田県における地震防災教材の現代化
②秋田県の地震環境に基づいた地震防災教材の改善及び開発

内容

①小・中学校教員の地震・津波の指導に関する意識調査
②地震・津波の教材用素材収集
③地震防災教材の改善及び開発 日本海中部地震を意識して
a.断層形成,b.震動,c.液状化現象,d.津波
④イベント実践(小・中学生及び地域住民対象,8回)と授業実践(中学生対象,3回)
⑤改善・開発した教材の評価

成果

秋田県の小・中学校教員への意識調査から,地震・津波の指導では「教材・教具の確保」が大きな課題として挙がった。そこで,断層形成,震動,液状化現象,津波についての教材を改善・開発した。
(教材例)
・断層形成  小麦粉とココアを用いた断層形成の教材の大型化
・震動    段ボールとバネを用いた震動説明器
・津波    塩ビ板と農業用ビニールシートを用いた津波実験装置の改良
 イベント参加者へのアンケート調査では,「つなみや,じしんについて,どうすれば,ケガやたてものがこわれないかしらべてみたいです。(小2)」,「理科に役立つと思ったのと,地震がきたときに備えられることが分かった。実験をただやるのではなく,楽しみながらできた。(小6)」,「実際に父が千葉に住んでいて,液状化現象を見てすごかったといっていたので,それを防ぐにはどうすればいいのかなと思いました。(中1)」,「断層の方は興味がもてました。(39歳)」という感想が寄せられた。また,被害を減らすためにどうすればよいか考えてみようと思ったかという問いに,無回答者を除く9割近くの参加者が肯定的な回答した。

【製作物】
制作物画像.pdf

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

私たち秋田理教クラブは2010年に発足し,これまで秋田県内で出前授業や実験教室など様々なイベントを開催して,秋田の子どもたちが理科に親しめるように,興味・関心を持てるように努めてきた。そんな中,2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生した。その後,私たちは実際に被災地へ視察してきた。それらを通して,1983年5月26日の日本海中部地震を体験している秋田県でも,地震や津波の防災により力を入れる必要があると強く感じている。秋田県の子どもたちが地震や津波から身を守れるように,私たちにできることを実践していきたい。

連絡先 018-883-2523