防災教育チャレンジプラン

糸魚川市が世界に誇る自然環境(ジオパーク)は、地域の歴史であり、宝であり、生活環境そのものである。この世界ジオパークに児童が存分に浸り、かかわる学習を進め、素晴らしさに気付かせたい。
　反面、大和川地域が抱える自然災害の現状とその対策の方法も理解していく。そして、世界ジオパークから得た学習の成果を地域住民に還元していく。

当校では、自然(世界ジオパーク)、自立、共生を大切にし、「３つを重なり合わせながら進めていく防災教育」のモデル構築が、新しい提案になると考え、様々な実践を重ねてきた。
・世界ジオパークを学び、かかわり、愛着をもてる児童の育成(自然：ジオパーク)
・安全に避難するための知識、感覚、判断力、行動力を身に付ける児童の育成(自立)
・仲間同士や地域住民と協力し、助け合える児童の育成(共生)

・各学年（学級担任）が創意工夫し、年間を通して、「世界ジオパークを学ぶ学習」を展開した。地域に愛着をもてる児童が育ちつつある。
・防災教育における様々な実践を行ってきたことで、「安全に避難するための知識、感覚、判断力、行動力」が、児童に徐々に身に付いてきた。
・共生（人と人とのかかわり）を大切にして、防災教育を進めてきた。その結果、児童は仲間同士で協力し合い、助け合えるようになってきた。
・「防災教育を、地域とともに考える機会」をたくさん設けてきた。地域とともに防災教育を進められるような連携体制ができてきた。

当校は海沿いに校舎が立地している。児童は潮風を浴びて登校し、窓から雄大な海を見渡している。総合学習で3年生は地域探検を行い、海沿いの生物を調べた。4年生は海洋高校の海洋丸に乗船し、海の水深を調べた。このように児童はジオパークに親しみながら学校生活をしている。反面、地震に伴う津波が心配されるため、津波を想定した防災教育を行う必要がある。また、県より「新潟県防災教育プログラム(津波編)作成のモデル校」の指定、市より「糸魚川市防災教育推進校(津波対応)」の指定を受けたことも後押しとなり、津波に関する避難訓練、講話など、実践を重ねてきた。