運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2013年度 市原市立白金小学校

プラン名 地域とともにすすめる白金防災教育 ~外国人にもわかる「防災行動マニュアル」の作成~
プランの対象 児童、保護者、地域住民
目的

・家庭・地域とともに行う防災教育、防災訓練などにより、「自助」「共助」の防災意識を高める。
・災害時(地震・津波・風水害など)の基本的な対応の知識・行動を身につける。

内容

・学校・地域合同防災訓練と防災教育集会の実施。
・中学年児童(保護者)による地域の「防災安全マップづくり」。
・高学年児童による地域の「防災安全マップづくり」と「防災行動マニュアル」の作成。
・家庭で「防災安全マップ」と「防災行動マニュアル」の確認。(避難経路・避難場所・連絡方法など)。
・外国人保護者と児童が「防災行動マニュアル」翻訳に挑戦。(英語・タガログ語・スペイン語など)。
・授業参観で「防災行動マニュアル」を活用した防災教育授業の実施。

成果

・「防災安全マップ」「防災行動マニュアル」作成に取り組んだ児童の防災意識が高まった。知識だけでなく、自分たちの目で確認しながら調べてまとめたことで、今まで以上に身につけることができた。低学年は「防災ダック」(日本損害保険協会)の実施により、楽しく基本行動を身につけた。
・特に5年生は、総合的な学習の時間に自分たちで調べたり、体験(AEDの使い方・新聞紙のスリッパ・段ボールトイレ・サバイバルごはん等)したりすることを通して、防災への関心・意欲が高まった。基本的な防災行動を知ってもらうための「防災VTR」を作成し、低学年に教えることができた。
・学校と地域との連携がより密になった。
・「白金防災宝箱」(携帯用防災行動マニュアル・A4版)が完成し、今後も家庭・地域に役立つものができた。
・「白金防災宝箱」の翻訳作業を通して、防災意識が高まった。
(英語版・タガログ語版など、地域の外国人にも役立つ)
・児童だけでなく、教職員の防災知識と意識が高まった。
・昨年、大きな被害をもたらした「フィリピン台風」の時には日本人児童の発案で募金活動が行われ、赤十字を通してフィリピンに送られた。(NHK・朝日小学生新聞などで紹介された)。

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

本校は臨海工業地域に隣接しており、東日本大震災では学校が避難所となった。これまでも地域が自主的に防災訓練を進めてきたが、23年度より学校と合同で防災訓練を実施している。近くに高台はなく、学校が防災拠点としての役割を担う。24年度には児童と保護者が考えた「防災標語」をもとに「白金防災トランプ」を作成し、防災意識を高める取組をしている。本校は、外国にルーツをもつ児童が4分の1(9カ国)ほど在籍しており、地域に住む外国人も多い。日本語の習得が十分でない外国人への防災教育・連絡をどのようにするか等が課題である。

連絡先 0436-21-0207