運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2014年度 糸魚川市立大和川小学校

プラン名 大和川小発!ジオパークの海と向き合う地域防災教育
プランの対象 小学校低学年の部、小学校高学年の部
目的

私たちの住むふるさと糸魚川市は「糸魚川世界ジオパーク」であり、世界に誇る自然や歴史、伝統文化、産業、人財の宝庫であるとともに、自然災害のデパートである。次代を担う子どもたちには、ふるさとにどっぷり浸り、親しみ、学び、創造し、発信しながら、ふるさとに愛着と誇りをもち、生き抜く技と希望をもって成長し、持続可能な社会の実現を目指してほしい。そこで、保護者や地域を巻き込みながら、子どもたちが自然との共生を目指した「自立・共生・挑戦」の生き方を創造する防災教育に取り組む。

内容

○育てたい子ども像:「ふるさと大和川」での生活は、もちろんのこと、いつでも、どこでも、防災の術を活用し、「自分の命は自分で守る」「みんなの命はみんなで守る」子ども
  ①「安全に避難するための知識、感覚、判断力、行動力をもつ」子どもの育成
  ②「ふるさとに愛着と誇りをもつ」「思いやり、助け合いの心をもつ」子どもの育成
  ③「いつ、どこにいても、防災教育の学びと体験を生かして安全に避難できる」子どもの育成
○「学校、保護者、地域」の協力体制を整え、三社の連携を強化する取組

成果

・長野県北部地震(11月22日22:08頃、震度4)発生の際、60%以上の家庭が対応することができた。
・「糸魚川世界ジオパーク学習(ふるさと学習)」の中に「防災教育」が含まれるという位置づけをした。それにより、児童は自然環境のもつ両面(恵みと災害)を関係付けて考え、自然との共生の生き方を身に付けることができた。
・各学年(学級担任)が創意工夫し、年間を通して、「糸魚川世界ジオパークで学ぶ、ふるさと大好き学習」を展開した。地域に愛着をもつ児童が育っている。
・様々な「日常防災活動」を実践したことで、児童の防災意識が高まった。
・様々な「日常防災活動」や「防災行事活動」を実践したことで、児童に「安全に避難するための知識、感覚、判断力、行動力」が、身に付いてきた。
・共生(自然との共生、人との共生)を大切にして、防災教育を進めてきた。その結果、児童は、自然を受け止め、仲間同士で協力し合い、助け合えるようになってきた。
・「防災教育を学校・保護者・地域の三者で考える機会」を設けてきた。三者が協力して、防災教育を進める連携体制ができた。

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

当校は海沿いに校舎が立地している。児童は潮風を浴びて登校し、窓から雄大な海を見渡している。総合学習で、3年生は地域の宝物であるヒスイにスポットを当て、市内のジオサイトを巡りながら、地域の地形の歴史を学んだ。4年生は海洋高校の海洋丸に乗船し、漁業の方法や海洋生物について学んだ。このように児童は世界ジオパークに親しみながら学校生活をしている。反面、地震に伴う津波が心配されるため、津波を想定した防災教育を行う必要がある。また、2013年度、防災教育チャレンジプランに取り組んだ。同郷の根知小学校から助言を受け、PTAや地域の方々と共に歩みながら、津波対応の避難訓練、炊出し訓練など各種実践を重ねてきた。

連絡先 025-552-3115