運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2015年度 名古屋市立中央高等学校(昼間定時制)

プラン名 4つのチャレンジプラン・中央高校総力挙げて取り組みます!
プランの対象 高校生、教職員
目的

単位制高校である本校は無学年・無学級制をとっており、授業では生徒自らが作成した時間割に基づいてそれぞれが教室移動を行うため、災害時における安否確認には困難さが伴う。また、生徒の約7割が不登校を経験し、発達障がい等さまざまな事情を抱える生徒も多く、車いすを使用している生徒も数名在籍する中で、防災にどのように対応していくかが学校としての大きな課題となっている。
近年、東海地方でも巨大地震等の発生が危惧される中、上記のような本校の特殊事情も鑑みた上で、2015年度は
①生徒・教職員の『防災への意識を少しでも高める』こと、②『定時制高校における避難誘導体制の整備に着手する』ことを目的として、学校全体でさまざまな取り組みを行うこととした。

内容
  • <生徒対象>
  • ①総合的な学習の時間での取り組み(講義・実習・見学等)
  • ② 防災講話(東日本大震災体験談)
  • ③ 学校祭での取り組み(非常食カレー体験ブースの開設等)
  • ④ スポーツフェスティバルでの防災関連2種目の導入

  • <教職員対象>
  • ① 教職員対象のプレ防災訓練
  • ② 地震を想定した全校避難訓練
  • ③ 救急救命講習会
  • ④ 心の減災講演会
成果
  • ・ さまざま事情を抱える生徒が多数在籍するが、総合的な学習の時間や各種行事の中で楽しみながら『防災』に触れることで、生徒はより現実的に、真剣に防災について考えを深めたり、新しいアイデアを出したりしながら一生懸命取り組む姿が多く見られた。
  • ・ 教職員を対象にしたプレ防災訓練後のアンケート結果では、今回の訓練を概ね肯定的に捉えていた。また、課題として出された意見も「より現実に即した場面を想定しながら、実践的な力を身につけるための工夫が必要」といった前向きなもので、防災意識の高さや真摯な姿勢を感じることができた。
  • ・ 地震を想定した避難訓練では2段階点呼を実施しているが、1段階目で未確認だった生徒が2段階目で改めて名前が挙がってくるなど、生徒個々によって時間割が異なる本校での2段階点呼の有効性が確認できた。
報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

本校は、愛知県名古屋市の中でもとりわけ繁華街に近い都心部に位置する。校舎は斬新な造りをした5階建て本館と2階建て北館の2棟に分かれ、別棟として講堂を有している。
学校のシステムとしては無学年・無学級制をとっている。授業は各自で時間割を組み、その科目の授業が行われている教室へ生徒が移動するため、災害時には安否確認の困難さ等がある。
また本校では、生徒の約7割が不登校の経験があり、また発達障害等さまざまな事情を抱える生徒も多数在籍し、車いすを使用している生徒も数名いる。

連絡先 052-241-6538