運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2016年度 大島町立小学校(つばき小学校・さくら小学校・つつじ小学校)

プラン名 大人たちから子どもたちへ、子どもたちから大人たちへ、今伝えたいこと
プランの対象 小学校高学年
目的

噴火経験のない子どもたちが、30年前の噴火災害とその教訓や、今後この島で起こり得る火山噴火とその対策の現状について学ぶことによって、自分たちが暮らす火山の島を身近に捉えるとともに、次期噴火までに必要な備えや心構えと、災害発生時に自らの判断で最善の行動を取る「生きる力」を習得することを目的とする。また、子どもの取り組みから大人への伝播をねらいとする。

内容

①児童が30年前の火山噴火と全島民避難の様子を調査し、当時の経験者にインタビューする。

②町の防災対策室や気象庁等の防災関係機関から、避難計画や防災対策について聞き取り調査する。

③調査結果を壁新聞にとりまとめる。

④噴火30周年シンポジウムや公共施設に壁新聞を展示したり、口頭発表を行う。

⑤壁新聞を含めた本プランの報告書を作成し、広く配布する。

成果

○30年前の噴火災害における災害教訓を掘り起こし、継承できた。また、本取り組 みを継続して行う際に活用できる、壁新聞を含む報告書や、口頭発表用のプレゼン資料ができた。

○児童が、普段の生活と自然災害の密接さを体感し、災害と防災・減災への意識が向上した。特に災害時の避難所生活において、積極的に果たすべき行動について理解が深まった。

○児童が身近な大人や保護者にインタビューすることで、それを受けた大人たちの記憶や意識が高まるとともに、子どもたちの成果発表に関心を持つことで、大人たち の防災・減災意識の向上につながった。

○現在の防災体制や対応を、学校や地域住民に浸透させた。

【製作物】
大島町立小学校.pdf

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

大島町は1986年11月伊豆大島火山三原山の噴火で、全島避難を経験しました。幸いにも人的被害はありませんでした。当時島内には7小学校、3中学校があり、児童・生徒は都内の学校に分散編入しました。現在、町立つばき、さくら、つつじ小学校の3校(全児童数362名)に統合されています。
離島であり災害時の対応は大きな課題であり、自然災害に対する避難訓練活動など充実させています。噴火災害後30年を経て噴火当時幼少期だった保護者、噴火経験のない保護者も増えています。児童が知り、伝えることで、改めて、自然の恵みと自然の脅威への対応を学びます。

連絡先 04992-2-1453