運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2016年度 仙台市立郡山中学校

プラン名 郡山中学校が小学校や地域と協働する防災教育活動プラン
プランの対象 中学生、小学生、地域 住民、保護者・PTA、 教職員、防災関係者
目的

東日本大震災では防災・減災等に関する様々な課題が露呈されたことから、その解決に向けた実践的な防災教育を推進す る。そのメインプランは「中学生が主導する住民参加型の地域防災訓練」を実施することで、現在および将来を含めた地域防災の担い手を育成し、地域の防災力と防災・減災の意識を高め、地域と協働する教育を目指している。また、大震災の被災状況と現況を知り、被災者との交流と復旧・復興に向けた支援活動を行い、奉仕的精神と自助と共助を育成し、生き抜く力の糧を学ぶ。そして大震災の教訓を学び、継承し、地域特有の防災・減災文化の構築とその在り方について追究していく。

内容

1、津波被災地の視察や交流、津波被災農家に弟子入り体験活動を行い、復旧・復興の現状や被災者の心情とその 変容を知り、被災から立ち直って再生・復興に向けて頑張り続ける農家や住民の方々から、生き抜く力の糧を学び 取る。そして、どんな困難や苦難にも立ち向かう心を培う。

2、中学生が主導する住民参加型の地域防災訓練を毎年行い、地域防災の力と意識を年々高め、防災・減災の知識 とスキル、そして自助と共助の術を習得させる。

3、防災教育活動を通じて、中学生の地域貢献の活性化を図り、生徒会や部活動等の単位だけでなく、全校体制で小 学校や地域に奉仕活動を展開し、小・中学生と住民が共に防災教育とその実践に取り組む。

4、学校と地域の共通目標である地域防災力の向上と安全・安心な地域づくりを目指し、共通目標の達成度を高める ため、両者による連合体を組織して連携・協働を推進する。

5、本プランの実践とその成果は、生徒や教員が積極的に外部発信し、被災地支援と防災教育の拡充を図る。

成果

1、メインプランである「中学生が主導する住民参加型の地域防災訓練」を毎年行い、地域防災力と防災意識を年々高め、防災・減災の知識やスキルと防災対応能力を育み、自助と共助の術を習得できる。 そして、将来の地域防災を担う人材が育成され、毎年増員されることにより、確実に地域防災力を向上させ、安全・安心な地域づくりに資することができる。

2、学校・中学生が地域を巻き込む防災教育を実践展開し、学校と地域の共通目標である地域防災力の向上と安全・安心な地域づくりに波及・寄与できる。さらに、これらの共通目標の達成度を高めるため、両者による連合体を組織することにより、連携・協働を推進できる。

3、本プランの実践により、大震災がもたらした現実を知り、教訓を学び継承できる。そして、主体的に復興支援に取り組むことで、持続可能な社会 づくりを担う人材を育むことができる。

4、防災教育を通じて学校と地域が協働し、教員・生徒と住民の関わりと繋がりを深め、両者の絆づくりを推進し、希薄な人間関係等の今日的な地域 が抱える課題の解決を図る可能性が高められる。

5、本プランによる防災教育を通じて、生徒は“支えられる人”から“支え る人、支え合う人”へ心と姿勢を変容させ、共助の心を通い合わせる豊かな人間性を育むことができる。

6、本プランの実践とその成果は、生徒や教員が積極的に外部発信し、防災教育に関する専門的有識者から第三者評価を受け、実践プランの確かな改善と進化を図り、防災教育の拡充・発展を推進できる。

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

昭和36年開校で、創立55年になる生徒数600人規模の学校である。学区はJR仙台駅から上り一駅に位置する副都心で、現在大規模再開発が行われ、商業施設や高層マンションが建設されている。一方で再開発以外の学区は約60haの広大な遺跡群で国史跡に指定され、校舎内に遺跡保存スペースがあり、7世紀遺跡上に建つ珍しい学校である。大震災後に一部地域が230戸の仮設住宅地になり、災害復興公営ビル2棟も建設された。また学区は一級河川の広瀬川と名取川に囲まれ、東北新幹線とJR線が併走し、国道と高速道路ICもある交通と河川の要所である。

連絡先 022-248-0071