運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2017年度 千葉県立矢切特別支援学校

プラン名 「みんながわかるお天気学習」 ~雲レーダーを活用した水害対策と気象学習~
プランの対象 児童・生徒
目的

・雲レーダーの設置に伴う、最新情報による、知的障害のある児童生徒の気象への興味関心の向上。
・得られた気象情報を日々の生活に活用する力の育成。
・本校の地理的特徴に伴う水害対策に対する防災教育の充実。

内容

・5割の自閉的傾向のある児童生徒が在籍する知的障害特別支援学校において、天気学習を通して日常生活の困難を改善克服していく取り組みを進める。
・児童生徒の実態に即した天気調べを進める中で、天気に関連した学習機会を増やし、興味関心を高めていく。
・「天気等の情報を知り、生活に活かせる子ども」「科学の視点を持った学習に取り組める子ども」の2点を目標に学習に取り組む。
・防災科学技術研究所の方々に協力していただきながら「みんながわかるお天気学習」を実現させる。

成果

・今回の防災チャレンジをきっかけに、各クラスで行っていた天気確認の方法についての見直しができ、児童生徒の実態に応じた取り組みができた。
・ディスプレイから得られる視覚的情報は本校の児童生徒の障害特性にあった学習であることを再確認し、更なる工夫や実践を行うことができた。
・防災科学技術研究所が設置した雲レーダーにより、天気をより身近に感じられるようになり、児童生徒・職員の、日常会話の中に天気に関する話題が増える等、今まで以上に天気への興味関心が高まった。
・実際に空を観察したり、天気予報やレーダーから得られた情報を、継続的に確認、整理したりすることで児童生徒の日常生活に変化が見られた。
(自主的に傘を持っていく、カッパを着ることができる、雨が降ったら自分から傘をさす、天候の変化に応じて子ども自身でスケジュール変更や服装の判断ができる等)

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

本校は、知的障害のある児童生徒を対象とした特別支援学校である。
小・中・高の3学部を設置し、平成27年4月1日に開校した。
周辺には「矢切りの渡し」や「矢切ねぎ」の畑が広がり、歴史と自然に囲まれている。晴天時には、スカイツリーや富士山を見ることもできる。広い校舎とグラウンドでは、児童生徒が明るくのびのびと学習活動をしており、個性や特性を発揮しながら、自らの夢や目標の実現のために努力している。歴史ある矢切の地において、児童・生徒・教職員・保護者の皆様・関係機関や地域の皆様が一体となって「育ち育て合う」教育を進めている。

連絡先 047-312-3010