運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2022年度 東京都立調布特別支援学校

プラン名 コロナ禍における持続的に発展可能な福祉避難所開設計画
プランの対象 児童、生徒、教職員、保護者、地域住民等
目的

コロナ禍にあって、地域のニーズに応える福祉避難所の速やかな開設の仕組みづくりを行うプラン。コロナ禍をマイナスと捉えず、新しい工夫を生み出すためのものとプラスに捉え、ユニークな防災の取組を展開する。時代の変化や災害の多様化に対応した、利用者が安心できる福祉避難所の実現を目指しながら、人が変わっても受け継がれていくような永続する仕組みを検討する。

内容

・あらゆる災害に対応できるような実践的な訓練を行う。
・福祉避難所の開設に役立つ最新の知見の収集と資料の紹介を行う。
・建物の入口をリモートで開錠する仕組みを検討し、望ましい形を見いだす。
・特別支援教育のノウハウを生かして、利用者が安心できる福祉避難所の実現に近づける。
・関係機関と協議し、「持続的に発展可能な福祉避難所開設マニュアル」を作成する。

成果

・隣接するマンションと初めてとなる合同訓練を行い、福祉避難所の開設に向けた動きを検証した。
・二次避難訓練で地域住民が沿道に立ち、児童生徒の安全な二次避難を見守る形を実現した。
・児童生徒が災害の確かなイメージをもち、自分で避難先を考えて避難する訓練を実施した。
・地域の様々な機関や防災に関連する企業の担当者と知り合い、連携を深められた。
・福祉避難所で活用できそうな製品を実際に見、詳しい内容を知ることができた。

報告資料 報告書
団体紹介

本校は 1976 年開校の、知的障害がある子供のための特別支援学校で、小学部・中学部合わせて 170 名近くが学んでいる。通学区域は調布市・三鷹市・狛江市で、多摩川や野川の流れる緑豊かな環境にある。「『地域』に生き、ともに伸びる学校」というスローガンを掲げ、地域と連携した教育活動を通して、共生社会の実現に向けた基盤づくりを行っている。また、児童生徒の自立と社会参加を目指し、特別支援教育の充実を図っている。地域との結びつきが深く、調布市、近隣の小学校と大学、隣接するマンションとの間に、それぞれ防災協定を結んでいる。本校の児童生徒を応援する地域住民によるボランティア組織もあり、様々な協力を得ている。
コロナ禍にあって、学校と地域を分断させないために、地域の様々な機関とのつながりをより深めながら、防災の取組を工夫して行っている。

連絡先 042-487-7221