運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2023年度 兵庫県立明石北高等学校

プラン名 SDGs×防災で未来を拓く
プランの対象 高校生
目的

地理総合の必修化により「地理的な見方・考え方をベースにハザードを理解する」「適切な災害対応と社会の防災力向上について学ぶ」機会がもたらされた。本校のプランでは、知識を得るのみでなく、身近な地域の課題について生徒が主体的に理解し、解決に向けて具体的に行動していく。これは防災への意識・関心を高めると共に、地域防災の担い手となる人材育成の土台づくりを目的としている。

内容

1.1年間の授業(週2時間)を通して、毎時間「防災のタネ」を蒔く:さまざまな地理的事象と災害の要素(ハザード、災害対応、災害の社会背景)の関連を意識させる。
2.夏季休業を活用し、地域調査(防災まちあるき)を行う:地域を理解し自助の力を向上させると共に、レポート発表と「防災だより」作成を通して校内への発信を行い、共助につなげる。
3.過去の災害を教訓に考案された「災害発生後の課題と対応ワークショップ」を授業に取り入れる:災害の全体像をイメージし、自らの防災へのかかわり方や身に付けたい力について考える。
4.冬季休業を活用し、「明石市への提言」をポスターにまとめる:相互評価でクラス代表を選出し、である明石市の首長と、安心・安全で持続可能なまちづくりのための対話を行う。

成果

1.生徒自ら、防災上の課題を見つけて仮説を立て、検証のためにGISを活用したり、まち歩きやインタビューによって資料を集めたりするなど、平時・災害時を問わず活用できる地理的技能を磨くことができた。
2.「身近な危険や、防災に対する意識が高まった」とする生徒が増え、自分が調べたことや考えたことを他者に伝えようとしたり、被災地支援に関わろうとしたりする姿勢があらわれた。
3.防災への意識・関心が高まったことで、他の教科・科目や総合的な探究の時間、LHR等において防災を題材とする際の内容が深化し、学外のコンテストでも高い評価を得ることができた。
4.行政や地域の方々と共に、防災について考えたり学んだりする機会が生まれた。

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

生徒一人一人が持続可能な社会づくりの担い手としての自覚を持ち、国際社会や地域活動に積極的に参画・貢献できるよう成長することを目指しています。そのため各教育活動にSDGsの観点を取り入れ、グローカルな発想で主体的・協働的に課題解決に立ち向かう力を大切にしています。令和4年度から兵庫県中高生防災ジュニアリーダー育成事業に加わり、生徒主体の活動を進めています。また、スーパーサイエンスハイスクール事業を軸とする教科横断的な学習や地域における学びと発信を通して、探究力を中心に総合的な力を磨いています。

連絡先 078-936-9100