運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2023年度 下北BOUSAIネットワーク(むつ市内4校合同プロジェクト)

プラン名 グローバル社会における「防災教育」
プランの対象 高校生、地域住民
目的

東日本大震災から12年。震災が歴史となりつつある今、東日本大震災の記憶を後世に伝えると同時に、防災教育の普及・拡大を目的として、むつ市内にある県立学校4校が協同して取り組むプロジェクトである。地域の生徒の防災意識の高揚と知識、技術の定着だけでなく、災害時に災害弱者になる可能性のある障がい者、高齢者、外国人などに対応した、グローバルな防災教育について研究・実践、ネットワークの構築を目指している。

内容

1 「災害を学ぶ」 被災地(岩手県宮古市・東京電力福島第一原発)で研修を行った。
2 「事実を伝える」 研修の報告会実施。様々な研究大会での発表(青森県での最優秀賞受賞)
3 「防災を研究する」 避難所や災害弱者について研究し、その成果を2つの研究発表大会で発表。
4 「防災をデザインする」 生徒主体の「原子力災害を想定した訓練」を企画・実施した。
5 「防災を広める」 むつ市長を訪問し、R6年度のむつ市の防災計画に盛り込んでいただいた。
6 「防災を考える」 書道・家庭科・美術・保健体育と連携し、それぞれの教科で防災について取り組んだ。

成果

4校が緩やかにつながり合同研修会や・報告会を実施するだけでなく、各校がそれぞれの得意分野で研究・実践を進めた。また、各校で取り組んだ企画や資料は共有財産をして活用できた。特に「原子力災害を想定した 避難・防災訓練」は、原子力関連施設がない地域でも活用できる内容であり、下北BOUSAIネットワークの財産を今後は日本の財産として全国に発信していきたい。今年度下北むつ地域で初めて防災士に2名の生徒が合格した。山本知也むつ市長に報告した際、下北むつ地区での防災士の資格取得が難しいことを説明し、次年度むつ市が防災士養成に積極的に支援をいただけるという確約をいただいた。活動が行政を動かし防災を進めるという成果が得られた。

報告資料 報告書
団体紹介

下北BOUSAIネットワークは、青森県むつ市にある県立学校4校(大湊高校、田名部高校、むつ工業高校、むつ養護学校)が協同でプロジェクトを進める組織である。成立は2022年1月に実施した、市内4校合同・震災から学ぶプロジェクト(被災地訪問及び防災研修)である。以降、市内4校での合同報告会、各学校での活動という、全体と個別を組み合わせた形で進めている。地域の防災はもちろん、多様化・グローバル化する社会の構成員すべてを守るため、各学校の特色・強みを生かし、防災教育を進めるユニークな防災ネットワークである。

連絡先 0175-24-1244