運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

防災教育チャレンジプラン

防災力の向上を目指す、防災教育活動の情報提供の場

2023年度 東京都立調布特別支援学校

プラン名 コロナ禍における持続的に発展可能な福祉避難所開設計画Ⅱ
プランの対象 児童生徒、教職員、保護者、地域住民等
目的

時代の変化や災害の多様化に対応した、地域のニーズに応えられる福祉避難所のスマートでスムーズな開設の仕組みづくりをするプラン。昨年度、コロナ禍をマイナスと捉えず、新しい工夫を生み出すためのものとプラスに捉え、地域や外部とつながってユニークな防災教育の取組を展開した。今年度は地域や外部との連携をより強化・拡充し、災害時に活かすことのできる実践的な訓練を行う。また、障害のある人と家族が安心できる福祉避難所の実現を目指し、福祉避難所開設訓練や来場者参加型のワークショップを行い、福祉避難所に関するアンケートを取って「持続的に発展可能な福祉避難所開設マニュアル」に反映させる。さらに、担当者が変わっても受け継がれていく防災の仕組みづくりを試行する。

内容

・地域と結びついて、あらゆる災害に対応できるような実践的な防災教育の取組を行う。
・関係機関と協議し、「持続的に発展可能な福祉避難所開設マニュアル」を作成する。
・特別支援教育のノウハウや保護者の意見を活かし、安心できる福祉避難所の実現を目指す。
・命を守るのに役立つ最新の知見と資料の収集を行う。

成果

・風水害避難訓練で、児童生徒が災害イメージをもち、自分で避難先を考えて避難する取組を行えた。
・隣接するマンションとのつながりを深め、異臭による二次避難訓練を協力して行えた。異臭発生の連絡のほか、避難する児童生徒を住人が沿道に立って見守り、安全を確保するという取組ができた。
・地域の様々な団体や防災に関連する企業等と協力して活動したほか、新たな連携先を多く見出せた。
・十数年前に近隣の小学校と大学と結んだ防災協定を見直し、今後連携して活動できるようにした。
・ワークショップの来場者のほか、東京都の全ての特別支援学校のPTAに「福祉避難所に関するアンケート」を依頼し、回答を「持続的に発展可能な福祉避難所開設マニュアル」に取り入れた。
・地震時の安全確保行動で、机があれば机の下に前からもぐり、脚の印をつけた箇所を両手で押さえる形にした。机がなければカメのポーズでしゃがんで丸くなり、首の後ろを両手で守る形にした。

【製作物】
〈じしんのうた〉楽譜.pdf
〈じしんのうた〉録音(BGM).m4a
〈じしんのうた〉録音(歌).m4a
「防災ブックマーク」写真.pdf
福祉避難所開設マニュアル①表紙と目次.pdf
福祉避難所開設マニュアル②第1章 平常時における取組.pdf
福祉避難所開設マニュアル③第2章 災害時における取組.pdf
福祉避難所開設マニュアル④第3章 避難者が安心できる工夫.pdf
福祉避難所開設マニュアル⑤様式集.pdf

報告資料 最終報告書(PDF形式)
団体紹介

本校は1976年開校の、知的障害がある子供のための都立特別支援学校で、小学部・中学部合わせて170名近くが学んでいます。通学区域は調布市・三鷹市・狛江市で、「『地域』に生き、ともに伸びる学校」というスローガンを掲げ、地域と連携した教育活動を通して共生社会の実現に向けた基盤づくりを行っています。地域とのつながりが深く、調布市、近隣の市立小学校と国立大学、隣接するマンションとの間に、それぞれ防災協定を結んでいます。本校の児童生徒を応援する地域住民によるボランティア組織もあり、様々な協力を得ています。

連絡先 042-487-7221