火（か）山（ざん）災（さい）害（がい）1ヵ月かかった灰（はい）の除（じょ）去（きょ）　支（し）援（えん）のありがたさを実（じっ）感（かん）

その日は学校で研（けん）究（きゅう）会（かい）を予（よ）定（てい）しちょったんですよ。午（ご）後（ご）3時（じ）15分（ぷん）くらいですかね、山からモクモクとけむりが上がっちょるのが見えたんですわ。そうしたら突（とつ）然（ぜん）、シャーという音がしだしましてね。校（こう）舎（しゃ）の窓（まど）ガラスに灰（はい）がふり注ぐ音だったんです。昼（ひる）間（ま）なのに外（そと）はだんだんうす暗（ぐら）くなってくるし。これはただ事（こと）じゃないと、残（のこ）っている生（せい）徒（と）の親（おや）に連（れん）絡（らく）して大（だい）至（し）急（きゅう）迎（むか）えに来（き）てもらいました。家（いえ）に帰（かえ）っても、山からはグワグワと不（ぶ）気（き）味（み）な音が聞（き）こえてきますし、生きたここちがせんかったですね。

次（つぎ）の日、教（きょう）育（いく）委（い）員（いん）会（かい）から視（し）察（さつ）に来（こ）られたんですが、その時（とき）に2回（かい）目（め）の爆（ばく）発（はつ）的（てき）な噴（ふん）火（か）が起（お）こりまして、ただちに臨（りん）時（じ）休（きゅう）校（こう）を決（けっ）定（てい）したわけです。

積（つ）もった灰（はい）の除（じょ）去（きょ）には1ヵ月くらいかかりました。ボランティアで全（ぜん）国（こく）に3台（だい）しかないバキュームカーがかけつけてくれて、一日かけて中（なか）庭（にわ）の灰（はい）を取（と）り除（のぞ）いてくれました。マスクなんかの支（し）援（えん）物（ぶっ）資（し）もたくさんいただきまして、日本人のやさしさに感（かん）動（どう）しましたよ。

（都（みやこの）城（じょう）市（し）　50代（だい）　男（だん）性（せい）　学（がっ）校（こう）関（かん）係（けい）者（しゃ））