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防災関連の最新ニュースをご紹介
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つくば市が無電柱化条例を制定 景観維持、防災機能向上へ/茨城
茨城県つくば市は、中心市街地やつくばエクスプレス(TX)の駅周辺への新たな電柱の設置を認めない「無電柱化条例」を制定した。景観を維持するとともに、災害時に電柱の倒壊をなくすなどの防災機能の向上を目指す。同市によると、無電柱化を義務付けた条例は全国初という。筑波研究学園都市は国有地が多かったため、計画的に町づくりが行われ、無電柱化が進められた。だが、国家公務員宿舎の売却などで電柱がない地域でも、跡地に電柱を設置するケースがあり、規制が必要と判断した。【10月17日 産経ニュースより】
▼つくば市無電柱化条例
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/14215/14284/020208.html -
平成28年度 第2回 災害対策等緊急事業推進費の執行について
国土交通省は17日、崖崩れにより被害を受けた地域において、災害対策等緊急事業推進費を執行し、再度災害を防止するための事業(6件)を緊急に立ち上げ、実施すると発表した。災害対策等緊急事業推進費は、自然災害により被災した地域、又は重大な交通事故が発生した箇所等において、緊急に再度災害の防止対策又は事故の再発防止対策を実施し、住民及び利用者の安全・安心の確保を図ることを目的とした経費のこと。【10月17日 国土交通省より】
▼国土交通省 災害対策等緊急事業推進費
http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudokeikaku_tk4_000002.html -
市役所の床に穴開け救助訓練…解体中の旧庁舎で/千葉
千葉県浦安市消防本部などは12日、解体工事中の市役所旧庁舎で、大規模災害を想定した人命救助訓練を行った。災害現場に近い環境で対応力を養うため、新庁舎建設に伴って今年6月に閉庁した旧庁舎を活用。訓練は市消防本部が県警機動隊と市川市消防局、千葉市消防局と合同で実施し、計102人が参加した。旧庁舎5階に要救助者が取り残されたと想定し、浦安市消防本部の救助隊員が6階でドリルやエンジンカッターなどを使って床を打ち砕き、約2時間かけて一辺約1メートルの三角形の穴を開けた。【10月13日 読売新聞より】
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九州市長会が防災連携 熊本地震教訓部会新設へ 「プッシュ型支援」強化
九州・沖縄の118市でつくる九州市長会は防災部会を新設する方針を固めた。九州市長会は東日本大震災後の2013年、福岡、北九州、熊本、鹿児島など6市が持ち回りで災害時に相互支援する際の司令塔になることを申し合わせていたが、初適用となった熊本地震では意思決定や支援の役割分担などに課題が残ったという。市長会関係者によると、防災部会は県都や政令市など11市で構成。九州・沖縄で大規模災害が発生した場合、特に被災市が混乱する1週間以内の初動期に、九州市長会が避難所の開設・運営などを含めたプッシュ型支援に入る体制を目指す。13日から福岡県大牟田市で開く総会で提案し、防災部会の初会合を開く。【10月12日 西日本新聞より】
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災害情報伝達手段等の高度化事業に係る提案の公募
総務省は12日、災害の発生時において、高齢者等の住民が適切な避難行動等をとることができるよう、地域の実情に応じて新技術や既存技術を組み合わせる等して情報伝達手段等の効果を検証する「災害情報伝達手段等の高度化事業」に係る提案を公募すると発表した。募集する事業内容は、戸別受信機等の情報伝達手段に係る実証事業と.防災情報システムに係る実証事業。実証事業受託事業者は、情報伝達手段又は防災情報システムの整備及び検証を行い、その結果を報告書にまとめる。提案書の提出期限は11月11日(金)まで。詳細は下記リンクより。【10月12日 総務省より】
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土砂災害特別警戒区域 熊本県が移転促進へ/熊本
熊本県は5日、蒲島郁夫知事3期目の重点施策をまとめた「4カ年戦略」の素案を公表した。熊本地震の「復旧・復興プラン」に基づいた施策も盛り込んでおり、土砂災害で人的被害が出る恐れが高い「土砂災害特別警戒区域」(レッドゾーン)については、区域内にある住宅の移転を促進する方針を示した。2019年度末までの目標として、150戸の移転を掲げている。素案ではまた、熊本地震の経験を伝えるため、自治体や個人、民間団体が撮影した動画や写真など関連資料約20万件を収集することを明記した。公開の時期や方法は今後、検討する。【10月6日 読売新聞より】
▼熊本県 「熊本復旧・復興4カ年戦略」(素案)に関する県政パブリックコメントの手続きの実施について
http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_15352.html?type=top -
「阪神・淡路」の借金1996億円完済へ 神戸市/兵庫
阪神・淡路大震災で、神戸市が市民生活に密接に関わる一般会計事業として、倒壊建物のがれき処理や道路整備など都市機能の復旧に充てるため発行した1996億円の災害復旧債の返済が、2016年度末に完了することが同市への取材で分かった。神戸市によると、一般会計で行った阪神・淡路大震災の災害復旧事業は22種類あり、震災直後から最長99年度まで実施。復旧事業で最も費用がかかったのが、倒壊したビルや家屋などの災害廃棄物処理。97年度まで実施し、事業費1554億円のうち770億円を災害復旧債で賄った。災害復旧債の返済は96年度から始まり、04~06年度がピークで各年度200億円程度を要した。【10月5日 神戸新聞より】
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災害時の情報提供者269人/和歌山
和歌山県警は、災害発生時に地域住民から被害情報を集める「発災時被害情報提供者」の運用を始めた。運用は9月から始めており、すでに県内各地域に精通した住民269人を選んだ。県警警備課によると、災害発生時に交番や駐在所から遠く、被害情報の収集が困難な地域で、県警と地域住民が連絡を取り合い、いち早く被害状況を把握することが目的。災害発生時に相互に情報を交換できるよう、情報提供者に選ばれた住民の氏名や住所、職業、連絡先を登録。今後は、各警察署の災害警備訓練に合わせて、地域にある防災無線や衛星電話を使った情報収集訓練をして、各地域に合わせた連絡方法を確立していくという。【10月6日 紀伊民報より】
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台風被害受け 高齢者施設に避難情報の説明会を開催へ
8月の台風10号による大雨で、災害弱者の避難を呼びかける「避難準備情報」が発表されながら高齢者施設で入所者の避難が行われず、多くのお年寄りが犠牲になったことを受けて、国土交通省は全国の高齢者福祉施設や障害者支援施設、それに保育所などを対象に、自治体が発表する避難に関する情報の説明会を開くことになった。説明会では、「避難準備情報」のほか、速やかな避難を呼びかける「避難勧告」、直ちに避難するよう指示する「避難指示」の意味や、川の氾濫の危険度を示す情報、それに土砂災害の危険性が高まっている場合の避難の注意点などについて説明するとしている。国土交通省は12日に最初の説明会を宮崎県日向市で開くとともに、今後、自治体と協力して、来年の梅雨の時期までにすべての都道府県で説明会を開くことにしている。【10月6日 NHKニュースより】
▼国土交通省 全国に先駆けて、水害・土砂災害への備えに関する要配慮者利用施設 の管理者向け説明会を宮崎県日向市で開催します
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo04_hh_000025.html -
防災無線800基が使えない恐れ 耐震性ない建物に設置
会計検査院の調査によると、災害時に機能しない恐れがある情報発信器(親局)や放送拡声器(子局)が全国27市区町に約800基あることがわかった。検査院は、国交省の補助事業を利用して2008~15年度に新たに親局や子局を設置した、20都道府県の95市区町村を調べた。すると高知県香南市など2市で、親局を設置している建物が耐震基準を満たしていなかった。子局についても、東京都大田区などで設置している建物が倒壊する恐れのあるものが23基あった。また20市区町では、親局2基や子局60基を設置する建物が1981年以前の旧耐震基準で建てられ、耐震診断も受けていなかった。検査院は国土交通省に、自治体に適切な指導をするよう求める方針だ。【10月5日 朝日新聞より】
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衛生品備蓄「なし」11自治体/埼玉
埼玉県県消防防災課の調査によると、今年6月1日の時点で、大規模災害時、避難所で必要となる紙おむつ(子ども用・大人用)と生理用品について、全てを備蓄しているのは県内40市のうち、31市にとどまり、6市はいずれかの備蓄がないことがわかった。全63市町村が、1.5日分の食料を備蓄する一方で、衛生用品の対応は後手に回っている。いずれの備蓄もなかった3市は「予算がついておらず、備蓄を進められていない」(吉川市)、「防災倉庫が食料でいっぱいで、スペースがない」(本庄市)、「保管場所が簡易倉庫でほこりが入る可能性があり、衛生的に良くない」(日高市)と説明。いずれもスーパーなど民間事業者と協定を結び、物資を支援してもらう補完態勢を整えているという。県は「他の自治体や民間事業者から調達できない場合の手当てができない。備蓄の責任は、一義的には市町村にあり、ゼロという状況は望ましくない」とする。【10月3日 読売新聞より】
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火山泥流 救助の連携確認 佐久で県総合防災訓練/長野
浅間山の噴火などを想定した長野県総合防災訓練が2日、佐久市の臼田総合運動公園を主会場に開かれた。「火山灰や集中豪雨で火山泥流が発生した」との訓練には消防、警察、自衛隊、DMATなど約150人が参加。泥流が発生し道路を通行中の車両が巻き込まれたとの想定で、会場に車両9台、救助を求める役割の約20人を配置し、災害現場を再現した。泥流を想定した実地の救助訓練は珍しいという。事前に詳しい内容は知らされておらず、消防、警察、自衛隊は、救助や土砂の搬送といった役割分担を現場で決定した。震度6強の地震や水害も発生したなどほかの想定もあり、訓練は全50項目で行った。【10月3日 信濃毎日新聞より】
▼長野県 平成28年度長野県総合防災訓練について
http://www.pref.nagano.lg.jp/bosai/event/h28kensokaisai.html -
防災教育の効果的な取り組みを発表 学校安全部会で
文部科学省で9月29日、中教審初中教育分科会学校安全部会の第4回会合が開かれ、有識者から防災教育の効果的な取り組みについて語られた。東北工業大学の小川和久教授と岩手大学の森本晋也准教授は「震災前の学校防災教育の成果と今後の方向性」について、インタビュー調査を基に発表した。震災発生当時に、岩手県釜石市立釜石東中学校に所属していた生徒11人に聞き取り調査とアンケートを実施。調査時期は今年3月から7月まで。生徒たちが印象に残っているとした防災学習は、学習のまとめ(津波防災意識啓発DVDを視聴など)、防災ボランティースト(同校が取り組んでいる活動で、救急搬送や応急手当の練習、安否確認のための安否札づくりなど)、津波の高さ・速さの体験学習(校舎ならどの高さまでかや、グラウンドを走って津波の速さを体感)など。主体的に活動した教育内容が、より強く印象に残っているという。印象に残った理由として挙げられたのは「自分のまわりのことと関係している」「てんでんこの教えを家族と話し合った」など。自己関与や家族との話し合いが関係し、生徒の中に強い印象を残していると分かった。【9月29日 教育新聞より】
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熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書について
国土交通省と国立研究開発法人建築研究所は9月30日、「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」の成果を取りまとめた報告書を発表した。この委員会は、建築構造の専門家、建築設計や建築審査の実務者を委員とし、国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人建築研究所及び一般社団法人日本建築学会等が実施している建築物被害調査内容について、幅広く収集・整理するとともに、調査結果や関連データ等により、専門的、実務的知見を活かして、建築物被害の原因分析を行うことを目的として設置された。国土交通省は、このとりまとめを踏まえ、建築物の耐震性の確保・向上方策について検討することとしている。【9月30日 国土交通省より】
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常設の危機管理センター開所/福島
大規模災害発生時に対応拠点となる福島県危機管理センターが28日、福島市の県庁北庁舎に開所した。初動に遅れが出た東日本大震災の反省から、免震構造の建物に専用スペースを確保し、多重化した通信設備や非常用発電設備を整えた。県によると、東北6県で常設の災害対応拠点を整備したのは初めて。センターは8月に完成した北庁舎の2、3階に入居。マルチディスプレーなどを備えた災害対策本部会議室、警察官や自衛隊員らが集まるリエゾンオフィス、記者会見室などから成る。県の危機管理の部署も入る。【9月29日 河北新報より】
▼福島県 福島県危機管理センターについて
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01010a/kikikanricenter.html -
11月4日に緊急地震速報の訓練を行います- 緊急地震速報を見聞きした際の行動訓練 -
気象庁は平成28年11月4日(金)に、今年度第2回目の緊急地震速報の訓練を行う。気象庁では、平成20年度より緊急地震速報の全国的な訓練を年2回実施しており、毎年第2回目の訓練は、国の機関や地方公共団体のほか、学校、民間企業等や個人にも幅広く呼びかけて実施している。当日は、緊急地震速報の放送・報知にあわせて、安全な場所に移動するなどの身の安全を守る行動訓練を行う。気象庁は、訓練参加機関のホームページや広報誌などのお知らせを確認するとともに、積極的な訓練への参加を呼び掛けている。【9月20日 気象庁より】
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ベテラン予報士、気象防災の“講師” 伊豆市で国モデル事業/静岡
気象庁の自治体支援のモデル事業で、熊本地方気象台長などを歴任した気象予報士の元木敏博さんが6月から静岡県伊豆市に派遣されている。台風16号が接近していた20日午前。元木さんは市防災安全課の職員を前に、気象予報資料や天気図を示しながら「1時間60ミリの雨も予想される。警報基準に達するので注意を」と説明。市は元木さんの提供する情報を参考に、日が沈む前の午後3時ごろに避難準備情報を発令し、広域避難所を開設した。「これまではどの情報をどのように活用すべきかはっきりしなかった」と佐野松太郎防災監。着目する情報と使い方が明確になり、職員の反応や意識も変わってきた。災害時に活動する消防や、子どもの安全を確保する学校の関係者向けの研修会も積極的に実施した。元木さんの任期は9月末まで。市職員には情報活用のマニュアルなどを作成し、提供した。【9月28日 静岡新聞より】
▼気象庁 地方公共団体の防災対策支援のための気象予報士活用モデル事業
http://www.jma.go.jp/jma/press/1605/31a/katuyou_model_1.html -
災害時、ドローン活用 栃木・那須町、研究者らと協定締結/栃木
栃木県那須町は27日、千葉大の野波健蔵特別教授が開発した自律制御システム搭載の「ドローン」を災害時に活用するため、野波教授が代表を務める自律制御システム研究所、研究団体に参加している荻原工務店と災害時の情報収集に関する協定を結んだ。災害発生時、同研究所などは町の要請に基づきドローンによる情報収集や救援業務に当たる。開発した自律制御システム搭載のドローンのうち、レスキュー・災害支援モデルは、遠隔操作の他、パソコンでコースを事前入力して自律飛行させることもできる。赤外線カメラを搭載し、夜間でも山岳事故での行方不明者の捜索に役立つという。那須塩原市の荻原工務店北関東事務所に自律制御システムのドローンが配備され、災害時に被害状況の空撮や救援物資の運搬を行う。【9月28日 産経ニュースより】
▼自立制御システム研究所
http://acsl.co.jp/ -
松崎海岸に防潮堤2モデル 静岡県と町、2日まで/静岡
静岡県と松崎町は26日、県第4次地震被害想定レベル(L)1の津波高に対応する防潮堤モデルの設置を松崎町の松崎海岸で始めた。住民に高さのイメージを示し、景観や生活への影響を検討してもらう。松崎海岸には現在、高さ6メートルの堤防が整備されている。モデルの高さは、L1の想定津波高を防ぐ11メートルと、景観を考慮した案として挙がっている7.5メートルの2種類。鉄製のパイプで組み立て、視界の変化を比較できるように黒い網で覆った。1日午後には県職員が現地で説明を行い、アンケートなどで住民の意見を集約し、今後の会合で方針を決める。県の担当者は「モデルを目の前で見ることで、写真や図を見るだけでは出なかった意見を聞きたい」と話した。【9月27日 静岡新聞より】
▼静岡県 賀茂地域で進める津波対策地区協議会
https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-810/kamo_tsunami.html -
情報収集見直し 熊本・大分地震、県が検証/大分
大分県は熊本・大分地震の課題を検証し、中間まとめを発表した。市町村や自衛隊、電力会社、ボランティア団体など各機関にアンケートと聞き取りを実施。地震が起きた4月14日から初動対応が終了する同月末までの課題を抽出した。県によると、地震発生直後、人的被害や家屋被害、避難所、道路被害などあらゆる情報が集中し、錯綜した。このため、初期は救命・救助に関する情報を優先するなど、災害対応に連動した項目を整理し、関係機関と共有することにした。情報提供面では、国や隣接県などと道路情報を共有、通行可能な緊急輸送道路網の情報を発信する。避難者支援は、避難所の運営方法などが課題となり、各市町村に運営マニュアルの策定を促すことにした。支援物資では、輸送や在庫管理に民間事業者のノウハウを利用する。九州各県と輸送拠点の相互利用も検討する。検証結果は12月までにまとめ、今後の災害対応に生かす。【9月27日 大分合同新聞より】