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防災関連の最新ニュースをご紹介
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【歴史・教訓】スマトラ沖地震の教訓聞く 岩手県震災伝承館で研修会 陸前高田
岩手県陸前高田市の県東日本大震災津波伝承館で8日、同館の解説員向けの研修会があり、2004年12月のスマトラ沖地震で被災したインドネシア・アチェ州在住の日本語講師シティ・マグフィラさんがオンラインで講演した。小学生の時に被災したシティさんは「災害は必ず繰り返す。インドネシアも日本も津波から学び、未来の社会に経験を伝えることが大事だ」と強調した。震源近くのシムル島では過去の津波の経験が子守歌などで伝承され、スマトラ沖地震の時には住民がすぐに避難し、犠牲者が少なかったことも紹介した。研修会には解説員8人が参加。岩手沿岸の自治体職員らもオンラインで聴講した。【2月9日 河北新報より】
▼東日本大震災津波伝承館 WEB研修会「スマトラ沖地震の事実と教訓に学ぶ」を開催しました。
https://iwate-tsunami-memorial.jp/3857/ -
【歴史・教訓】震災遺構・荒浜小の3次元データ寄贈 「教訓伝承に役立てて」宮城県土地家屋調査士会
東日本大震災から10年を前に、宮城県土地家屋調査士会は3日、仙台市若林区の震災遺構「荒浜小学校」の外観、内部を忠実に再現した3次元測量データを市に寄贈した。寄贈したデータは見る角度を変えることができ、校舎内部や外観、周囲の様子を360度確かめられる。二つの点を指定すると、両者間の長さや高さ、幅、奥行きが画面に表示される。将来、建物の老朽化が進んだ場合、データを使って被災状況を再現した修繕が可能。データ上は震災遺構を半永久的に残すことになり、生々しい記憶を後世に伝えられる。市は調査士会がデータを任意に動かして、約3分にまとめた動画を児童生徒向けの防災教室に活用する。仮想現実(VR)用のデータももらい、立ち入り禁止区域の校舎3階をVRで見学できるよう検討する。【2月3日 河北新報より】
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【地域防災】JR肥薩線、豪雨被害の9割超「川線」 球磨川と平行、再建長期化も/熊本
昨年7月の豪雨で流失した、熊本県八代市坂本町のJR肥薩線球磨川第一橋梁と、約30キロ上流の球磨村渡にある同第二球磨川橋梁の構造物が横たわる球磨川。どちらも、JR九州が倒れた橋桁などの解体・撤去を進めており、6月からの出水期までに作業を終える予定。豪雨災害で、肥薩線は八代-吉松(鹿児島県)の86.8キロにも及ぶ区間が不通となった。復旧費は豊肥線をはじめとする熊本地震の際の総額約90億円を上回る可能性がある。中でも球磨川と平行し、「川線」と呼ばれる八代-人吉の被害は甚大。2本の鉄橋の架け替えだけでも「4、5年はかかる」という。【2月1日 熊本日日新聞より】
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【歴史・教訓】きっかけは「飛騨川バス事故」 雨量規制、全国で導入/岐阜
大雨によって落石や土砂崩れなど災害の危険性がある道路を、安全になるまで通行止めにする雨量規制。災害被害を未然に防ぐために全国で運用されているこの規制は、半世紀以上前に岐阜県加茂郡白川町で起きた「飛騨川バス転落事故」を教訓に導入された仕組み。事故当時の猛烈な雨は時間雨量149ミリで、岐阜地方気象台が観測を始めて以来の集中豪雨だった。昨年12月、事故現場を含む国道41号で、危険箇所を避ける4カ所の橋と3本のトンネルを整備する改良工事「飛水峡街道(上麻生防災)」の起工式が行われた。完了までは長い年月がかかるが、「災害に強い道路」に生まれ変われば、雨量規制を解除できる。県内にある他の規制区間には付近に高速道路や迂回路があるため、改良工事をして雨量規制を解除する必要がある場所は少ないという。【2月1日 岐阜新聞より】
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【歴史・教訓】「3.11」思い起こして 地震直後のツイート地図表示
東日本大震災から10年を迎えるのを前に、発生直後のツイッターの投稿を世界地図上に表示したサイト「東日本大震災ツイートマッピング」が公開された。地震から24時間以内の国内外の日本語のツイートのうち、位置情報が分かる約4200件のつぶやきを網羅した。東北の被災地や東京都内の混乱を生々しく実況する投稿が並び、サイトを立ち上げた東京大大学院の渡邉英徳教授(情報デザイン)は「当時の投稿に触れることで、あの日に思いをはせてほしい」と話している。渡邉教授は「投稿には非日常に直面した人々の率直な思いが写し取られている」と指摘。「つぶやきと地図を組み合わせることで、当時の状況が克明に見えてくるのではないか」としている。【1月28日 時事通信より】
▼東日本大震災ツイートマッピング
https://tweet.mapping.jp/ -
【歴史・教訓】劇で伝える震災の記憶 被災地の中高生が模索/岩手
東日本大震災からまもなく10年を迎える岩手県内の被災地では、地元の中高生が自分たちの経験をどう伝えていくか模索している。19日、宮古市の田老一中学校で岩手大学との合同授業が開かれた。オンライン会議システム「Zoom」を使って、二つの会場をつないで実施。昨年10月の文化祭で田老一中の生徒たちが発表した劇「未来と結ぶ9年間」について、震災を題材とすることの意義や難しさを話し合った。劇は、震災当日や避難所の状況、現在のまちの様子などを描いた作品で、生徒たちが自ら台本を書き、音響や照明も考えた。劇に出演した2年生の山本ゆめさんは「震災を体験していない世代にどう伝えるか。来年の劇ではそこを意識したい」と話す。山田町でも劇を通じた伝承に着目する高校生がいる。昨年春に閉校した旧大沢小学校を卒業し、現在は山田高校3年の熊谷恵利さんだ。この日、町議会で開かれた「ふるさと探究高校生議会」で熊谷さんたちは、旧大沢小で30年以上、上演されてきた劇「海よ光れ」を復活させようと訴えた。明治三陸津波(1896年)の被害から漁業を中心に復興していくまちの姿を描いた作品だ。熊谷さんたちは、東日本大震災をテーマにリメイクしてはどうかと提案。町の担当者は「大変意義がある。発表の場を応援したい」と応じた。田老一中と岩手大の合同授業を担当する山崎憲治・元岩手大教授は「震災について学びながら、自分たちで劇を作り上げていくプロセスが重要。地域の防災を考えるきっかけにもなれば」と期待を込める。【1月20日 朝日新聞より】
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【普及啓発】防災記事をプリント 土産袋3000枚を配布 県内6カ所/兵庫
神戸新聞社は防災に関する記事をプリントした土産袋3000枚を作り、JR三ノ宮駅など兵庫県内6カ所で配った。神戸新聞社、福島民報社、熊本日日新聞社による共同事業。県外からの旅行客向けに昨年3月11日、3社が一斉に配布する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で延期になり、再企画。阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震が起きた日に合わせてそれぞれが配布することとした。【1月18日 神戸新聞より】
▼宣伝会議 阪神・淡路大震災から26年、神戸新聞・福島民報・熊本日日新聞が共同プロジェクト
https://www.advertimes.com/20210118/article335378/ -
【歴史・教訓】若者が震災の語り部活動/兵庫
17日、阪神・淡路大震災の追悼のつどいが開かれた兵庫県神戸市の「東遊園地」では、全員が震災後に生まれた10代と20代のメンバーでつくる市内の市民団体「1.17希望の架け橋」が、震災についての語り部活動を行った。会場に設けられたテントには当時、壊れた建物やボランティアの人たちを撮影したおよそ80枚の写真が展示され、メンバーが防災の専門家や震災の経験者から学んだことをもとに語り部活動を行った。語り部の話をきいていた神戸市の男子中学生は、「自分たちと同じように震災を知らない世代の人たちが継承活動をしていることはすばらしいと思いました。僕たちも興味を持っていろいろ調べ、震災の教訓や経験を伝えていきたいです」と話していた。【1月17日 NHKニュースより】
▼1.17希望の架け橋's Ownd
https://1-17kibounokakehashi.amebaownd.com/ -
【歴史・教訓】「震災遺産」詳細な図録に!県立博物館作成 人の物語にも焦点/福島
福島県立博物館は、震災関連資料を展示する企画展「震災遺産を考える」が16日に開幕するのを前に、同館が集めた関連資料の図録を作成した。A4判約150ページの冊子には、震災発生の午後2時46分すぎで止まった美容室の看板時計、中学校に残されていた「探し人」の貼り紙などが収録されている。図録の作成では、収集した場所や日付などを記載するだけでなく、資料に関係する人たちの「人物紹介」にも力を入れた。内山大介主任学芸員は「震災遺産は見ただけでは分からない。関わる人たちのストーリーと共に収集しなければ、ただのガラクタになってしまう。背景も含めて集めなければならないことが、ほかの文化財と違う特徴」と説明する。内山学芸員は「ものとそれにまつわるストーリーを知れば、『うちでも同じ被害があった』『自分ならどうしただろう』と考えるはず。自分なりに震災10年を振り返るきっかけにしてほしい」と話している。【1月15日 福島民友新聞より】
▼福島県立博物館 震災遺産を考える ―次の10年へつなぐために―
https://general-museum.fcs.ed.jp/page_exhibition/special/2020winter -
【歴史・教訓】震災10年へ命語り継ぐ舞台 五つの物語 仙台で17日/宮城
岩手県を拠点に、東日本大震災を題材とした舞台を制作し続ける会社がある。震災から10年を前に、今月には仙台市などで公演を開き、5つの物語からなるオムニバス作品を上演する。企画した「みんなのしるし合同会社」は岩手県大船渡市を活動の拠点とし、被災者への聞き取りを基にミュージカル「いのちてんでんこ」を制作。全国を回り、50回ほどの公演を重ねてきた。今回の主題を「いのちのかたりつぎ」とした。代表の前川十之朗さんは震災から10年を「活動の新たな始まりとして捉えたい」と語る。背景には、記憶の風化が進んでいることへの危機感がある。上演されるのは、車を運転中に津波に遭遇した男性とAI搭載のカーナビとの「会話」を描いた作品や、福島県在住の詩人、和合亮一さんの詩をモチーフとした「Fukushima Voice」、「いのちてんでんこ」の一部などを披露する。【1月13日 朝日新聞より】
▼みんなのしるし いのちのかたりつぎ 公演決定
https://minnanos.com/2020/11/17/kataritugi/ -
【災害想定】津波対策の高台移転「実施・計画」が4割超
今後30年以内に70~80%の確率で起きるとされる南海トラフ地震。その津波被害が特に懸念される太平洋側の139市町村のうち、4割超の計62市町村が東日本大震災後、公共施設の高台移転を実施、または計画していることが、朝日新聞のアンケートでわかった。国の想定では、南海トラフ地震が起きた場合、最悪でマグニチュード9.1の地震が起き、津波などによる死者・行方不明者数は最大で約23万1千人に上る。東日本大震災の津波で危機管理対応の要となる庁舎の浸水が相次いだ教訓から、国は庁舎建設の財政負担を軽減する制度を設けるなど、高台移転を推し進めてきた。同社は今月「津波避難対策特別強化地域」になっている千葉から鹿児島までの14都県139市町村にアンケートを行い、すべてから回答を得た。2015年にもこの地域に同様のアンケートを実施している。【12月21日 朝日新聞より】
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【歴史・教訓】広島の災害史 学ぶ資料展 南区
広島を襲った自然災害の歴史について紹介する特別展が、広島県広島市南区の市郷土資料館で開かれている。会場では、江戸期や明治期以降に発生した大規模な地震、水害について解説するパネルや写真、地図などを展示している。パネルでは、毛利氏の後に広島城主となった福島正則が、城側の堤防を高くするなど治水対策に取り組んでいた経緯について紹介している。水害の被害を軽減するため、太田川放水路が整備された経緯についても触れられており、学芸員の川橋奈織さんは「先人たちも度重なる災害を経験し、減災のために工夫を凝らしてきた。日常から災害への備えを意識するきっかけになれば」と話していた。【12月20日 読売新聞より】
▼広島市郷土資料館 特別展 広島の災害の歴史
http://www.cf.city.hiroshima.jp/kyodo/html/00top/topfrm.htm -
【歴史・教訓】災害の教訓受け継ぐ紙面 盛岡四高生、石碑調査まとめる/岩手
岩手県盛岡市の盛岡四高校の2年生は本年度挑戦した復興学習の取り組みを新聞にまとめた。新聞は東日本大震災を経験した語り部へのインタビュー、岩手日報連載の「碑の記憶」が伝える教訓、身近な石碑の3つの記事で構成。約240人の学年全員が主に3人ずつのグループに分かれ、約80枚の新聞を作り上げた。取材は10月、同校で震災を経験した釜石市職員、IBC岩手放送と岩手日報社の社員に行った。朝学習では過去の新聞を読んで水害や噴火活動など身近な災害を知り、一人一人が地域の石碑を探して調べた。【12月17日 岩手日報より】
▼岩手日報 碑の記憶
https://www.iwate-np.co.jp/content/ishibumi/ -
【歴史・教訓】津波で84人が犠牲 大川小学校の教訓生かす報告書まとまる/宮城
東日本大震災で多くの児童と教職員が犠牲となった宮城県石巻市の大川小学校の教訓を生かそうと、県が設置した有識者会議は、想定を超える災害に備えた防災マニュアルの整備などを盛り込んだ報告書をまとめた。報告書では、具体的な取り組みとして、想定を超える災害に備えた複数の避難場所や避難経路を防災マニュアルなどに整備し、訓練を行うことや、教職員の危機対応力を高めるための体験型の研修などを行うよう求めている。また、地域住民と連携しながら防災マップを作成することや、子どもたちに、自分自身の避難計画を作成してもらうことなども盛り込まれており、宮城県教育委員会は、報告書の内容を、県内の学校に周知し防災対策に生かすよう促すこととしている。【12月14日 NHKニュースより】
▼大川小学校事故検証委員会 平成26年2月大川小学校事故検証報告書
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo5/012/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2014/08/07/1350542_01.pdf -
【歴史・教訓】石巻復興祈念公園、21年3月28日開園へ 震災被害や教訓、後世に/宮城
国と宮城県、石巻市が整備を進めている「石巻南浜津波復興祈念公園」の開園が来年3月28日に決まった。岩手、宮城、福島の被災3県の復興祈念公園のうち、すべての施設が完成するのは初めて。県内各地の震災遺構や伝承館などと連携し、震災の被害や教訓を後世に引き継ぐ。公園は津波と火災で400人以上が犠牲になった石巻市南浜地区に整備され、広さは38・8ヘクタール。中核的施設の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」には、被災者へのインタビュー映像や津波の恐ろしさを伝えるシアターなどを設置し、被災地に足を運んでもらうきっかけとなる「ゲートウエー(玄関口)」としても期待される。伝承館の周囲には、式典を行う追悼の広場(8000平方メートル)や公園全体を見渡す築山(海抜10メートル)などを整備。同地区に市民が建てた「がんばろう!石巻」の看板は現地に保存するほか、市内の犠牲者の氏名を刻んだ慰霊碑も建立する。海側には震災前の松林を復元する。【12月14日 毎日新聞より】
▼石巻市 石巻南浜津波復興祈念公園の概要
https://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10184000/501/minamihama_park_20180405.pdf -
【歴史・教訓】明治の淀川大洪水 石碑を公開/大阪
130年以上前の明治時代に起きた淀川の大洪水を記録した石碑が大阪府大阪市内で見つかり、14日から地元の郷土資料館で公開されている。明治18年に起きた「淀川大洪水」では、1万7000戸の家が流されたり損壊したりしたうえ、27万人以上が被災したと伝えられる。この水害を記録した石碑が大阪・東成区の蔵で見つかり、地元の深江郷土資料館で除幕式が行われ、一般への公開が始まった。石碑は高さ1メートル80センチほど、幅50センチほどで、被災した地元の名士が洪水から30年ほどたった大正3年に、自らの体験や見聞きしたことを教訓として語り継ごうと建立したものだとのこと。石碑の調査に関わった枚方宿鍵屋資料館の片山正彦 学芸員は、「災害を経験した人の教訓を伝えたいという思いの詰まった貴重な石碑だと感じる。最近も各地で水害が相次いでいるが、淀川も過去に洪水が起きたということを頭の片隅において備えてほしい」と話した。【12月14日 NHKニュースより】
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【歴史・教訓】県内最大のハート形土偶 初公開 阿賀野「災害の考古学」展/新潟
縄文時代から江戸時代までの遺跡に残る地震の痕跡を紹介する展示会「災害の考古学」が13日まで、新潟県阿賀野市の水原公民館で開かれている。市内8遺跡の土器などの出土品やパネル約140点を展示する。展示では、地面の亀裂から砂や水が噴き出す「噴砂現象」などの痕跡を発掘時の写真パネルで解説。下の層が吹き上げられ、異なる時代の土器が一緒に出土したり、建物の柱跡に沈下防止のために石や板が敷かれていたりしたことも紹介している。同市生涯学習課は「市内では5千年前から周期的に液状化現象が起き続け、それに対して先人たちがさまざまな工夫をしていたことが分かる」としている。【12月10日 新潟日報より】
▼阿賀野市 展示会「災害の考古学-阿賀野市内遺跡から発見された地震痕跡-」を開催します
https://www.city.agano.niigata.jp/shisei_machizukuri/koho_kocho/kishakaiken_hodohappyo/2/3/7217.html -
【歴史・教訓】水戸・旧圷渡里地区 水害の教訓見つめ直す 伝承碑拓本や被害調査/茨城
昨年10月に発生した台風19号(東日本台風)で浸水被害を受けた水戸市渡里町の旧圷渡里地区住民らが、過去の被害や課題などを整理するなど「自助・共助」の取り組みを進めている。那珂川沿岸に位置し、これまで複数回にわたり水害に見舞われてきた同地区。昨年の教訓や過去の記録などを見つめ直し、地域独自の防災対策や住民意識の向上策を探っている。今年11月下旬に1940年に建立された鳥居前の伝承碑「戊寅水難の碑」の清掃と拓本を実施。碑は10月に国土地理院のウェブ地図「地理院地図」に掲載されるなど、再び注目が集まりつつある。今後は洪水対策への住民意識の高揚へ向け、新たな防災活動も模索していく。将来的には地域独自のハザードマップ作成や緊急連絡網の整備も目指していく。地区の住民は「地域でできる対策を整理することで、自助、共助、公助の取り組みをしっかり構築していきたい」と話した。【12月7日 茨城新聞より】
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【歴史・教訓】震災伝承の課題共有、宮城県が研修会を初開催
宮城県は3日、東日本大震災の伝承活動に取り組む団体向けに研修会を開催した。研修会には宮城県名取市や石巻市、山元町で伝承活動に取り組む団体などが参加した。参加者は震災で93人が犠牲となった気仙沼市杉ノ下地区での語り部活動を聴講した後、震災遺構である気仙沼向洋高校の旧校舎を見学した。宮城県の担当者は研修会を開催した理由について「震災の経験を次世代につなげることが必要。課題を共有しながら伝承に取り組んでもらいたい」と話した。【12月3日 日本経済新聞より】
▼公益社団法人3.11みらいサポート 宮城県震災伝承活動推進研修のご案内
https://311support.com/miyagi_densho_study2020 -
【普及啓発】復興の軌跡 生徒が探究 山田高、新聞やHPで成果発信/岩手
岩手県山田町の県立山田高等学校は27日、本年度、岩手日報の記事などを活用して取り組んだ復興・防災学習「碑(いしぶみ)の記憶・復活の記憶」の発表会を学内で開いた。1、2年生計約60人が同町の石碑や大島(オランダ島)を題材に、東日本大震災の教訓や復旧の歩みを新聞などにまとめて説明。地域を見つめた探究の成果を発信した。2年生はオランダ島での実習を、壁新聞やデジタル地図のグーグルマイマップ、ホームページ(HP)など多様にまとめた。震災からの復旧の経緯や同島で行った避難訓練を踏まえた課題などを記事にした馬場祭里さんは「オランダ島は多くの人の支えがあって復旧した。これからは観光拠点として町を支えていく島になる」と自らの視点を交えて伝えた。【11月30日 岩手日報より】
▼岩手日報 山田高生が作ったホームページ
https://www.iwate-np.co.jp/page/higashinihon2020/yamada-hs2020