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防災関連の最新ニュースをご紹介
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【歴史・教訓】大震災の教訓伝えるナビ付きレンタカー貸し出し開始 石巻/宮城
宮城県石巻市で「日本カーシェアリング協会」が、東日本大震災の教訓などを伝える音声が流れるカーナビが付いたレンタカーの貸し出しを始めた。「語り部ナビ」と名付けられたカーナビには、石巻市内などをまわる4つのルートが設定されていて、ナビをスタートさせると、震災の被害状況などの説明が行われる。その後、ルートごとに災害公営住宅や津波で児童と教職員、合わせて84人が犠牲になり、震災遺構としての整備が進む大川小学校などに案内され、その場にまつわるエピソードなどを聞くことができる。内容は、地元の語り部に協力を求めて編集されていて、協会は、新型コロナウイルスの影響で通常の語り部活動が難しい中でも、震災の教訓や記憶を多くの人に知ってもらおうとしている。【10月22日 NHKニュースより】
▼一般社団法人 日本カーシェアリング協会
https://www.facebook.com/japancsa/ -
【歴史・教訓】正造の治水論 現代のヒントに 記念館で洪水テーマの企画展 館林で/群馬
NPO法人が運営する群馬県館林市の足尾鉱毒事件田中正造記念館で、企画展「洪水−むかし 今 これから」が開かれている。明治末期に起きた関東大洪水(関東大水害)の被災地を老骨にむち打って巡った田中正造の足跡とその治水論などを紹介している。注目は「むかし編」。関東だけで死者700人超、家屋全壊・流失約5000戸の被害が出たと伝わる1910(明治43)年8月11日の関東大洪水に焦点を当て、フィールドワークを行った正造の「河川巡視日記」を基に構成した。発生直後から1年以上かけて群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉の5県を巡り、利根川、渡良瀬川、鬼怒川などの被災地の人々と交流しながら個々の逆流、破堤状況を記している。展示では、大きな河川地図に調査地点を落とし込み、当時の洪水に苦しむ人々の写真も添えた。台風19号被害状況やその後の自治体の対応、刷新されたハザードマップなども展示。学術的研究や新たな防災の取り組みも新聞記事などで紹介している。【10月22日 東京新聞より】
▼足尾鉱毒事件田中正造記念館 第12回企画展のご案内「洪水―むかし 今 これから―」
http://www.npo-tanakashozo.com/event-infomation.html#2020kikaku12 -
【歴史・教訓】「東北の今と未来」震災の記憶次世代に 震災10年、復興庁がサイト開設
復興庁は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年の節目を前に、「東北の今と未来」をテーマにしたポータルサイトを開設した。サイトは4部構成で、第1部「東北の今」は震災からの復旧状況と原子力災害の全体像について地図やグラフを用いて解説する。第2部「東北の魅力」では、東北6県の四季折々の自然や伝統の祭りなどを動画で発信する。第3部「教訓を学ぶ」は、震災・原発の伝承館や震災遺構を紹介。第4部「メッセージ」では、平沢勝栄復興相や被災地再生に携わった支援団体が国内外に感謝の言葉を贈る。サイト上では参加型イベントも開催。11月上旬には復興状況や魅力を伝えるフォトコンテストの募集を開始する。来年3月には震災を語るオンラインシンポジウムを開く。【10月21日 河北新報より】
▼復興庁 東日本大震災発災10年ポータルサイト
https://www.reconstruction.go.jp/10year/ -
【歴史・教訓】近年の災害 語り継ぐ契機に 小千谷・楽集館で写真展/新潟
中越地震の発生から23日で16年となるのに合わせ、全国各地の災害の現場を撮影した写真展「地球の鼓動から3」が、新潟県小千谷市の市民学習センター楽集館で開かれている。災害の記憶が風化するのを防ごうと、同市の災害ボランティア団体「SVTS風組」が企画し、市教育委員会が主催した。風組が被災地で撮影してきた写真約100枚を展示したほか、約7千枚をファイルに納めて見られるようにした。東日本大震災時に津波で破壊された宮城県の街の様子や、今年7月に九州を襲った豪雨で土砂に埋まった住宅などを収めた写真が並ぶ。【10月20日 新潟日報より】
▼災害救援隊【風組】 地球の鼓動から3
https://blog.canpan.info/kizuna/archive/1185 -
【歴史・教訓】10年前豪雨対応の元職員、早期避難を強調 奄美豪雨/鹿児島
3人が犠牲となり、1400棟以上の住宅が被害を受けた2010年の奄美豪雨から20日で10年。最も被害が大きかった奄美市住用町で当時、市住用総合支所の地域総務課長として最前線で対応した満田英和さんは「災害時には早期避難と気象情報などの素早い提供が大切だ」と経験を振り返りながら強調する。住用町では午前10時からの3時間雨量が354ミリを記録。「百年に1度」と言われる雨量の2倍近い豪雨で、近くを流れる住用川と支流が氾濫し、支所のある西仲間地区がほぼ全域で冠水していた。「奄美豪雨は、ここ最近、全国で続く大災害の先駆けだったように感じる」と満田さん。早期避難と情報の重要性を何度も指摘したうえで、「住民の防災意識は高くなったが、災害はいつ来るか分からない。教訓をこれからも伝えないといけない」と力を込めた。【10月19日 朝日新聞より】
▼奄美市 平成22年10月 奄美豪雨災害の検証
https://www.city.amami.lg.jp/somu/bosai/bosai/documents/kiroku.pdf -
【歴史・教訓】田老の震災伝承、オンラインで 語り部が東京の中学生に解説/岩手
岩手県宮古市田老地区で東日本大震災の教訓を伝える宮古観光文化交流協会の語り部活動「学ぶ防災」が初めてオンラインで行われた。学ぶ防災は2012年に始まった。防潮堤や震災遺構「たろう観光ホテル」の見学を通じ、津波の恐ろしさを肌で感じてもらう。オンラインによる伝承は13日、震災前から修学旅行で田老地区を訪れていた桐朋中の要請で実現した。同校のホールに集まった3年生255人に対し、防災ガイド元田久美子さんが案内役を務めた。「万里の長城」と呼ばれる防潮堤が整備されたものの、津波で181人が犠牲になったことに触れ「一人一人が逃げる意識を持たないと命は守れない」と強調。生徒からは避難生活の様子に関する質問があった。学ぶ防災の参加者は毎年2万人前後で推移してきたが、今年は新型コロナの影響で激減。12日までで昨年同期比1万3967人減の3207人となっている。【10月15日 河北新報より】
▼宮古観光文化交流協会 田老の学ぶ防災ガイド
https://www.kankou385.jp/bousai/ -
【歴史・教訓】震災伝承、オンラインに活路 コロナ禍で市職員有志「チーム仙台」が活動方法模索/宮城
新型コロナウイルス禍でも東日本大震災の体験や教訓を語り継ごうと、宮城県仙台市職員の自主勉強会「Team Sendai(チーム仙台)」が、オンライン伝承に力を入れている。チーム仙台は東北大や常葉大(静岡県)などと共同で、市職員の震災体験を聞き取り、記録に残す「災害エスノグラフィー調査」に取り組む。聞き取った体験の朗読や本人による語りなどを通じ、震災後に入庁した職員への伝承も進める。だが、新型コロナの感染が広がり、今年1月以降は活動がストップ。突破口となったのがオンライン伝承会。今後も月1、2回ずつ実施し、11月7日はオンライン版の「あれから9年スペシャル」を開催する。感染の収束が見通せない中、震災10年の節目に計画する「10年スペシャル」の試行を兼ねる。チーム仙台発起人の鈴木由美さんは「コロナ禍であっても震災伝承を止めるわけにはいかない。音質の問題などオンラインには課題もあるが、スマートフォンで手軽に参加できる利点がある。効果的な伝え方を模索し、10年の節目につなげたい」と語った。【9月29日 河北新報より】
▼Team Sendai~ 震災記録チーム
https://www.facebook.com/pages/category/Community-Organization/Team-Sendai-震災記録チーム-253460525433140/ -
【歴史・教訓】御嶽山噴火から6年 王滝で犠牲者追悼式/長野
58人が亡くなり、今も5人の行方が分かっていない2014年9月の御嶽山噴火から丸6年となった27日、王滝村の松原スポーツ公園で犠牲者追悼式が営まれた。遺族や地元関係者ら65人が噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげて冥福を祈るとともに、火山防災への誓いを新たにした。追悼式は同村と木曽町が主催した。実行委員長の原久仁男・木曽町長は「噴火災害から6年を迎えたこの日にあらためて人命の安全を第一に考え、火山防災対策にまい進することを固く誓う」と力を込めた。新型コロナウイルスの影響で式典の規模が縮小され、参列者は昨年の半分以下だった。遺族や行方不明者の家族が代表して行う「遺族の言葉」の発表もなかった。【9月28日 市民タイムスより】
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【歴史・教訓】震災語り部がオンラインで発信 宮城・南三陸町観光協が講話プログラム
宮城県南三陸町観光協会はビデオ通話を活用し、町内の語り部が東日本大震災の体験や町の現状を伝える講話プログラムを実施している。プログラムの所要時間は1時間。語り部がパソコンの画面上で写真を見せながら地震発生直後の様子や町の復興状況を語り、参加者からの質問に応じる。町観光協会は語り部が町内を案内するツアーを行っているが、今年の夏は新型コロナの影響で参加者が昨年より9割近く減った。オンラインによる語り部の講話は8月に始まり、中学・高校の震災学習や企業研修での利用を見込む。同協会の内木渡さんは「来年で震災から10年になる。防災や減災について学んでもらうため、オンラインを活用した事業にも力を入れていきたい」と話す。【9月21日 河北新報より】
▼宮城県南三陸町観光協会 震災語り部講話・オンライン
https://www.m-kankou.jp/program/236531.html/ -
【歴史・教訓】9.12豪雨44年目の誓い「災害の経験伝える」/岐阜
1976年9月12日、長雨による増水で岐阜県安八郡安八町の長良川堤防が決壊し、甚大な被害をもたらした「9.12豪雨災害」から44年を迎えた12日、同町大森の治水観音前で安全祈願祭が営まれた。町幹部ら関係者14人が参列し、観音像を前に住民の命を守る防災への思いを新たにした。同災害では台風の接近に伴う長雨で堤防が決壊、町内の約7割に当たる2194戸が半壊や床上浸水し、約9500人が被災。水防活動中だった善光区長の冨田智太郎さん=当時(56)=が亡くなった。祈願祭は町主催で行われた。堤防が決壊した午前10時28分にサイレンが鳴らされ、堀正町長や冨田さんの遺族、区長会長らが黙とうした。【9月14日 岐阜新聞より】
▼9.12豪雨災害(1976年昭和51年)/ 清流の国ぎふ(岐阜県公式ホームページ)
https://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/bosai/shizen-saigai/11115/siryou/9-12gou.html -
【歴史・教訓】被災象徴の阿蘇大橋がほぼ完成 熊本地震で崩落、来年3月開通
2016年の熊本地震で崩落し、架け替え中の阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)で14日、橋桁を接続する最後のコンクリート打設が終了し、橋がほぼ完成した。開通は来年3月の見込み。橋の寸断は地域経済や観光に打撃を与え、インフラ被害の象徴ともなっていた。全長206メートルの阿蘇大橋は、16年4月14日夜の前震には耐えたが、16日未明の本震で崩落した。新しい橋は全長525メートルで、崩落した橋から約600メートル南側に設置された。開通すれば熊本市方面へのアクセスが改善され、地震以降は客足が伸び悩む阿蘇地方の観光復興を後押しする効果が期待されている。【9月14日 東京新聞より】
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【歴史・教訓】一日も早い復興誓う 胆振東部地震2年 「仲間のため、必ず」/北海道
道内で初めて震度7を観測し、44人が犠牲になった胆振東部地震は6日、発生から2年がたった。土砂崩れなどで37人が亡くなった胆振管内厚真町では、発生時刻の未明から遺族や知人らが献花台や被災現場を訪れ、犠牲者を悼んだ。同管内の安平、むかわ両町でも、関連行事が行われ、町民らは一日も早い復旧・復興を誓い合った。厚真町では、地震発生時刻の午前3時7分に町職員有志ら約100人が役場前に集まり、町内の犠牲者数と同じ37本のキャンドルを並べ、黙とうした。【9月7日 北海道新聞より】
▼平成30年北海道胆振東部地震に係る被害状況等について / 内閣府 防災情報のページ
http://www.bousai.go.jp/updates/h30jishin_hokkaido/index.html -
【防災教育・啓発】旧大川小から「備え」訴え 311次世代塾、初のオンライン中継授業/宮城
東日本大震災の伝承と防災啓発の担い手育成を目指し、河北新報社などが運営する通年講座「311『伝える/備える』次世代塾」第4期第5回講座が、5日開かれた。「被害の現場」と題し、児童74人と教職員19人が犠牲になった石巻市の旧大川小から、初めてオンライン中継で授業を行った。大川伝承の会共同代表の佐藤敏郎さんが講師を務め、学生ら80人が受講した。「震災で助かった人は念のために行動した人。大切な人の命を思うことが『念のため』のギアを上げる」と話し、備えの重要性を訴えた。講義後、受講生からは「被災前の生活や子どもたちの輝く命に目を向けることが、本気で防災を考えるきっかけになると感じた」といった声が寄せられた。【9月7日 河北新報より】
▼東北福祉大学 伝承講座「311『伝える/備える』次世代塾」
https://www.tfu.ac.jp/research/s9n3gg0000004yu6.html -
【歴史・教訓】播磨7市町、最大5メートル超浸水 兵庫県が「最悪」高潮想定
兵庫県は31日、「想定し得る最大規模」の高潮が播磨沿岸(明石市~赤穂市)で発生した場合、対象の8市町のうち明石市を除いた7市町で浸水が最大5メートル以上になる、とする想定区域図を公表した。徒歩での避難が難しくなる0.5メートル以上の浸水面積の合計は、加古川市とほぼ同じ144平方キロメートルに及ぶ。国は2015年の改正水防法で、最悪の高潮を想定した浸水想定区域図の公表などを義務付けた。県は阪神、神戸地域を公表済みで、今回は播磨沿岸と淡路島沿岸を対象にした。浸水は1934年の室戸台風などを参考に、「500~4000年に1度」クラスの台風が、潮位が最も高い状況で上陸して全堤防が決壊し、河川も「100年に1度の大雨」で氾濫したとの想定で予測した。【8月31日 神戸新聞より】
▼兵庫県 想定し得る最大規模の高潮浸水想定区域図の公表
https://web.pref.hyogo.lg.jp/press/20200831_6002.html -
【歴史・教訓】室戸台風の岡山市被害を克明に 里庄出身・佐藤清明氏の手紙発見
岡山県里庄町出身の博物学者・佐藤清明氏(1905~98年)が、34年9月の室戸台風による岡山市の被害状況を知人に知らせた手紙が見つかった。当時住んでいた市街地を中心に、浸水の程度を地図で示した。西大寺まで一面が湖のようになった様子や、現在のJR岡山駅周辺が見舞客と避難者で大混雑したことなども詳しく記されている。今夏、地元有志らでつくる佐藤清明資料保存会が里庄町の植物研究者・横溝熊市氏(1897~1977年)の資料の中から、封筒に入っていない八つ折りの手紙を発見、字体などを確認して佐藤氏の書とした。多数届いた見舞状の返事としてガリ版刷りされた物で、経緯は不明だが、横溝氏に宛てた物と推測している。同会顧問の木下浩さんは「室戸台風の資料は、行政の公的文書や写真が多く保存されているが、被災者自身が書いた資料は珍しいのでは」と話している。手紙は30日まで、里庄町立図書館(同町里見)の「里庄のせいめいさん展」で展示している。【8月24日 山陽新聞より】
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【防災教育・啓発】土佐高生が日米学会で優秀賞 潮江地区の液状化研究
土佐高校2年の高橋孝弥さんがこのほど、日米学術団体の合同学会で研究発表し、高校生部門で優秀賞に選ばれた。南海トラフ地震時に液状化現象が起きる高知市潮江地区では、地盤沈下による浸水で避難が困難になる道路があると指摘する内容で、高橋さんは「研究成果が避難経路の見直しなどに役立てば」と話している。液状化では地盤沈下が起き、そこに川や海などの水が流れ込むこともある。東日本大震災で小中学生が素早く避難した「釜石の奇跡」に興味を持った高橋さん。土佐高校のある潮江地区は液状化が発生するが、予測される津波到達時間30分の間に、「釜石の奇跡」のように最寄りの避難ビルの上層階へたどり着けるか―昨年9月から約44月間、研究した。高橋さんはインターネット上で公開されている地盤情報などを基に、県の公表データより4倍細かいエリア別に液状化予測をはじき出し、道路の浸水量を試算した。結果、高知市が示す避難路でも通行に時間を要する道路や、回り道をしなければならない場所を確認。最大で現状の1.5倍の時間を要し、30分以内の避難が困難な住民もおり、現状の訓練の見直しや、さらなる避難場所の整備が必要とまとめた。【8月24日 高知新聞より】
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【歴史・教訓】水害の備えに先人の知恵 山形・庄内地方に風化防ぐ遺構残る
7月末の記録的豪雨により河川の越水が起きた山形県庄内地方に、先人の知恵を生かした自前の対策で水害に備えた川沿いの集落がある。山形、秋田両県境にそびえる鳥海山の麓、山形県遊佐町高瀬地区の中山集落。2級河川、月光川の支流、洗沢川の右岸約500メートルに並ぶ約20世帯は、石積みの多段式の自営堤防に守られている。石堤建設の経緯を伝える記録はないが、少なくとも戦前には整備されていたといい、集落の先人が手を入れてきたとみられる。今なお現役で、河川行政の関係者は「水害対策の歴史を伝え、今も活用される貴重な構造物だ」と評価する。集落は石堤の上にあり、川に向かって各戸が石垣と門を隙間なく築いている。門柱や敷石に彫った幅5センチほどの溝に板を落とすと、石垣と門と板が面的に連続する防水壁となる。1級河川の赤川に支流の梵字川が合流する鶴岡市熊出集落にも自衛策が見える。赤川左岸の堤防直下には敷地の周囲に石積みの塀を設けたり、門柱の間に板をはめる仕掛けを施したりした家々がある。集落では過去に氾濫が繰り返し発生し、江戸時代の古文書「奥羽道程記」にも現在の市中心部を守る上で治水の要所と記された。今なお現役で、河川行政の関係者は「水害対策の歴史を伝え、今も活用される貴重な構造物だ」と評価する。【8月17日 河北新報より】
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【防災施策】丸森町、九州被災自治体のためHPに連絡先掲載 ノウハウ役立てて/宮城
昨年10月の台風19号被害からの復興に取り組む丸森町は、災害対応業務のノウハウや経験を九州豪雨の被災自治体に役立ててもらおうと、ホームページに担当部署の連絡先一覧表を設け、市町村に利用を呼び掛けている。生活支援や衛生、福祉など分野別に掲載している。九州豪雨の発生を受け、7月下旬に始めた。罹災(りさい)証明の申請受け付けや災害ごみ、税の減免、仮設住宅入居、避難所の運営、ボランティアの受け入れなど約30項目あり、担当課が被災自治体からの質問に対応する。町は6月に「復旧・復興計画」をまとめており、同種の計画策定に向けたアドバイスも想定する。熊本、大分両県の被災14市町村には電子メールで協力の姿勢を伝えている。【8月3日 河北新報より】
▼丸森町復興推進本部会議開催状況
http://www.town.marumori.miyagi.jp/fukkou/honbukaigi/saigaihukkouhonbuinfo.html -
【歴史・教訓】水害教訓、子育て世帯に 被災体験など、冊子で紹介/栃木
栃木県境町のとちぎ市民活動推進センターくららを運営しているNPO法人ハイジはこのほど、子育て世帯向けの水害に関する冊子を作成した。冊子は「子育て中のママとつくった 水害から学ぶ 子育て×地域 ~地域と助け合う方法を考える本~」。台風19号を次の水害の教訓にしようと企画した。助け合いには地域のつながりが必要として、特に関わりが少ないと思われる未就学児を持つ子育て世帯向けにしたという。子育て世帯の体験談では、未就学児を持つ母親らの台風19号被災前後の行動などを時系列で記載した。子どもの様子にも触れたほか、母親が感じた生活復旧や避難のポイントなども示した。地域の体験談としては、自治会や民生委員の支援活動などを紹介。子育て世帯へのアドバイスとして日頃からの近所付き合いを呼び掛けたり、地域とつながる入り口としてイベントへの参加を勧めたりしている。冊子は市内の幼稚園や保育園に配ったほか、同センターで配布している。【7月28日 下野新聞より】
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【歴史・教訓】岡谷市「防災の日」 災害伝承之碑を参拝/長野
長野県岡谷市に甚大な被害をもたらした2006年7月の「平成18年7月豪雨災害」から14年となる19日、同市の今井竜五市長らは、土石流が発生した川岸の志平川と湊の小田井沢川にある「災害伝承之碑」を参拝し、防災への誓いを新たにした。06年の豪雨災害では湊、川岸地区で土石流により8人が犠牲となった。市は災害が起きた7月19日を「岡谷市防災の日」と定め、災害の教訓と記憶を後世に伝えるとともに、市民の防災意識の高揚を図っている。レイクウォーク岡谷では21日まで、06年7月豪雨災害の写真パネル展を開いている。岡谷図書館では防災関連の図書を集めたコーナーを設置し、災害への備えを呼び掛けている。【7月20日 長野日報より】
▼岡谷市 平成18年7月豪雨災害
https://www.city.okaya.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/anshin_anzen/bosai/7/