まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

中島一郎(なかじま・いちろう)

中島一郎(なかじま・いちろう)

東北大学 未来科学技術共同研究センター シニアリサーチフェロー

生年月日:1948年3月8日
出身地:香川県
最近の防災・減災活動:国際標準機構(ISO)の「セキュリティとレジリエンス」標準を担当するTC292に日本代表として参加しています。これまでにBCMや緊急対応などの標準が作成され、世界で活用が始まっています。関係専門家と共同で下記のようは解説書を出しています。
ISO22301:2012 事業継続マネジメントシステム 要求事項の解説」(日本規格協会、2013)
事業継続マネジメントの実践ガイド」(日本規格協会、2011)

防災を取り組み始めたきっかけは?

災害対応のための標準は各国で整備されてきましたが、2001年の米国での同時多発テロを契機に国際標準の動きが始まりました。参加する国々の事情により、それぞれ懸念する災害や、経済・社会的な状況が大きく異なり、当初は国際的に統一した標準に漕ぎつけられるかどうか危ぶまれました。日本は、震災に代表される大規模な自然災害と社会・経済活動のBCMを念頭に参加する方針が立てられ、多数の専門家を集める場が設定されました。
その取りまとめ役として作業に参加したのがきっかけです。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

世界のさまざまな国々がそれぞれの事情を抱えながら共通のものを作り出すというのはたいへんな作業です。時間も労力もかかります。できあがったものは、最低限の共通項をまとめたもの(最大公約数)だったり、とりあえず全員の希望を全て盛り込める大きな袋を作る(最小公倍数)だったりします。現場の方々から見れば、サイズの合わない既製服のようなもので、「なんだかなあ」感があるようです。そこを強調して指摘されるとツライですし、標準というものにはそういう特徴があると理解された上で活用している例をみると、良かったと感じます。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

先進国であり、社会的なインフラや産業が高度に集積していながら、大規模な自然災害に見舞われることが多いという日本は、世界の中では格別な国だと感じます。国際標準の作成をリードする国々は先進国が多いのですが、それを必要としているのは、産業が発展しつつある新興国で、それらの国々も熱心に参加しています。先に述べた日本の特徴からみても、これらの国々とのつながりの強化は、これからの大切な課題だと思っています。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

標準の作成は、できるだけ多くの分野のさまざまな立場や見方の方々の考えの集約が大切だと感じます。また、すでに先進的な実施例を築いている方々からの情報提供は、日本から世界に提案していく上で大きな力を持ちます。これまでも、国・自治体、産業界、NPOの方々に参加していただきながら進んできました。これからもよろしくお願いします。海外での例を見聞するのも大いに参考になります。そちらも機会があれば勉強していきたいと思います。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

さまざまな方々が真摯な努力を続けておられることに頭が下がります。活動がさらに充実していくことを祈ります。

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