まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

伊勢本茂美(いせもと・しげみ)

広島・農業体験イベントグループつなぐぷらす
https://ameblo.jp/tsunaguplus/

生年月日:1971年1月2日
出身地:広島県広島市

・防災に取り組み始めたきっかけは?

家族を、子どもを守りたいからです。私は幼少期から、台風の備えなどは「日常の一部」として当たり前に行ってきましたが、転勤先で現居住地の広島県福山市で経験した大雨による床下浸水で、迫り来る水とゴボゴボと音を立てて溢れそうになるトイレを見てパニックに。その後に起きた東日本大震災。繰り返し流れる被災地の映像に怯える子どもを落ち着かせることも出来ない自分が、発災時に落ち着いて行動し家族を守ることができるようになりたいと防災(自助)を意識するようになりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

先日起こった平成30年7月豪雨で断水が続く呉市川尻地区に水を使わない「非常用携帯トイレ」のレクチャーに駆けつけることができたことです。前述の溢れそうになるトイレの恐怖が忘れられず、被災時に待った無しで困るトイレ問題を解決したいと夫婦で受講した携帯トイレの使用方法を、劣悪さを増すトイレ問題に直面していた同地区のSOSを受け、自宅備蓄品を渡すと同時に使い方を現地でやって見せました。翌日から地元ボランティアが希望者宅へ設置とレクチャーに回ることができたと聞きました。自分のための防災知識が人を助けることができると実感した出来事です。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

居住地域にもよるのでしょうが、現代の「つながり」は総じて希薄であると感じています。防災に関しての理想は、近所が顔見知りで家族構成も把握していて有事の際に声をかけあう事なのでしょう。しかし、実生活においてなかなか難しい思いをされている方も多いと思われます。実際に私もそうです。なので、ご近所や町内会に限らず、友人や職場、そしてSNSなどでの「つながり」を大切に、災害が起こりそうな時には連絡を取り合い、避難準備や実際の避難などの行動を共にするようにしています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

主宰する「広島・農業体験イベントグループつなぐぷらす」では、自分でとる(収穫)・自分で作る(調理)・自分で食べる(食事)を大切にしています。それは日本のお腹を支える第一次産業の魅力を知ってほしいのと同時に、生きる術となる「食べる方法」の経験をしておいて欲しいからです。まるっきり私事になるのですが、アウトドア技術をお持ちの方から火起こしなどの技を伝えてもらったり、アウトドア用品メーカーさまや非常食にもなるレトルト食品会社さまなどと共に、農業体験に「防災飯」などのメニューもプラスした、遊びながら自然に防災体験ができる楽しいイベントをぜひ開催させてほしいと思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

専門家ばかりではなく、一般人にとって身近なサイトになってもらいたいです。今回の豪雨災害で、最初に非常用携帯トイレを呉市川尻町へつないだのは、行政でも防災のプロでもなく、現地の素人民間サテライトとそこに協力していたボランティアさん。そして私と、皆一般市民でした。ドタバタの現場で、どこで情報を得ればいいのか?どこへ頼めばいいのか?全くわかりませんでした。発災後でなくてもページを開きたくなるコンテンツがあると「防災」がグッと身近になる気がします。