まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

加藤健(かとう・けん)

加藤健(かとう・けん)

防衛大学校人文社会科学群公共政策学科

生年月日:1972年6月9日
出身地:岐阜県土岐市
最近の防災・減災活動:
東日本大震災における災害応急対策に関する検討会(内閣府)特別委員
東京駅テロ対策パートナーシップ有識者検討会(警視庁)委員

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

2007年の中越沖地震のときに被災地を訪れました。柏崎市は備蓄医薬品の使用期限切れの問題や、要援護者リストが十分機能しなかったことなどが大きく報道されましたが、その一方で、被災時、市内に109か所できた避難所(指定避難所67か所・自主避難所42か所)の80%以上を12時間以内に状況把握できていたことは知られていません。どのような仕組みでこうした迅速な把握が可能であったのか研究を始めたことがきっかけです。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

「防災」というと、一般的に、水や非常食の備蓄など、目に見える形での備えにばかり意識が向きがちになります。他方で、防災訓練に参加したり、正しい災害の知識を学んでおくことは、ついおろそかにされがちです。防災リュックをいつも背負っているわけにはいきませんが、経験や知識はいつも持ち歩けます。災害時、時間や場所を問わず使えます。講演などでは、目には見えにくいこうした経験や知識の備え、「見えない防災」の重要性を多くの人に学んでもらっています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

自然災害の研究は、地質学・水工学・建築工学の研究に代表されるように、自然科学(理系)の研究者がやっぱり多いですね。それに比べ、災害が起こったときの人間の行動習性(例えば、パニックやデマ)などの社会科学的な研究は、まだまだ十分ではないと感じています。自然災害は、理系文系を問わず広い分野にまたがる問題ですので、研究者の分野の枠を超えた、学際的な取り組みが必要だと感じています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

自治体から市民向けの防災講演に呼んでいただきますと、防災に関心の高い市民の方しか集まってくれません。防災に関心の低い人や、「自分だけは大丈夫」「なんとかなる」と思っている方々と繋がりたいです。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

多種多様な分野で実務家・研究者として活躍されている「TEAM防災ジャパン」の皆さん。私たち一人一人は、防災に熱い想いを持っていますが今のままで十分でしょうか?私たちは知らない者同士ですが、「防災」をキーワードにつながっています。われわれ個々の知見を総動員して何か発信できて初めて私たちは本当の「TEAM」になれる気がします。

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