まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

加藤篤(かとう・あつし)

加藤篤(かとう・あつし)

NPO法人日本トイレ研究所代表理事

生年月日:1972年生まれ
出身地:愛知県
最近の防災・減災活動:まちづくりのシンクタンクを経て、現在、NPO法人日本トイレ研究所代表理事。災害時のトイレ調査や防災トイレワークショップの実施、防災トイレ計画(D-TOP)の作成、災害時のトイレを学ぶ参加型寸劇、小学校のトイレ空間改善(トイレカーペンターズほか)、トイレ美術館を展開。「災害時トイレ衛生管理講習会」を開催し、防災トイレアドバイザーの育成に取り組んでいる。現在「世界をもてなすトイレプロジェクト」を実施中。
主な著作文等:『四快のすすめ(共著)』(新曜社)、『元気のしるし朝うんち(共著)』(少年写真新聞社)、『水の知(共著)』(化学同人)、『うんちさま(絵本)』(金の星社)、『うんちっち!のうた(作詞)』
---------------------------------------------------
HOME: www.toilet.or.jp/
災害用トイレガイド: www.toilet.or.jp/toilet-guide/
---------------------------------------------------
Facebook: www.facebook.com/labo1110/
Twitter: www.twitter.com/toilet_labo/
YouTube: www.youtube.com/Labo1110/
---------------------------------------------------

・地域防災にはまったきっかけは?

災害時、水洗トイレの多くは使えません。排せつは待ったなしで、トイレは大小便で一杯になります。屋外の災害用トイレは使いづらいため、水分や食事の摂取を控え、体調を崩したり、エコノミークラス症候群等で命を落とすこともあります。トイレ対策は、地域の衛生保持であり、一人ひとりの健康維持に不可欠です。自助・共助・公助の連携なくして、安心できるトイレ環境はつくられないことを被災地の現場から学びました。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

釜石市白山小学校でのトイレの取り組みが印象的です。避難所世話人だった方から「トイレは全員に関わるから、全員で学ぼう」という提案があり、まずは全校児童を対象にトイレ初期対応方法の授業を行いました。二回目は全児童と保護者。三回目は全児童と地域住民。子どもたちを軸にしながら地域を巻き込み、全員防災を目指す試みです。トイレを考えることは人の弱い部分を学んで支えるアクションにつながることを再認識しました。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

日常生活を衛生的に保つトイレシステムは、給排水・電気・汚水処理・プライバシー等の確保が必要です。このシステムが機能停止し、汚水が地域に溢れ、感染症が蔓延するようなことになれば緊急事態です。災害時トイレ対策は国家レベルで対応すべき課題です。責任者を明確にし、トイレの安全・機能・維持管理をトータルで対応する仕組みが必要です。また、避難所、病院、事業所、商業施設等における防災トイレ計画の作成が必要です。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦

一人目は、「NPO法人底上げ」の代表理事、矢部寛明さん。東日本大震災以降、気仙沼に入り、高校生の思いをカタチにできる町をめざし、学習コミュニティ支援、農業部、恋人ツアーなどを展開しています。
二人目は、在宅被災世帯の支援団体「石巻医療圏健康生活復興協議会」のメンバーとして活動していた塩澤耕平さん、今は祐ホームクリニック東京本部で高齢社会を支える事業に携わっています。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージ

もっとも声を上げにくく、個々人のニーズが異なるテーマの一つが「トイレ」です。阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、いずれもトイレ問題は深刻でした。様々な分野、業界の方がトイレを意識することが重要です。不衛生な環境では、食事も医療も成り立ちません。備えるときも支援するときも、水・食料とトイレはセットで行うことが必要です。トイレ対策の大切さをぜひ共有いただきたいです。

検索結果( 件)