まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

千川原公彦(ちがはら・きみひこ)

2016年11月9日

千川原公彦(ちがはら・きみひこ)

ウェザーハート災害福祉事務所 代表
HP:http://www.weatherheart.net/

生年月日:1971年3月12日
出身地:山形県米沢市
最近の防災・減災活動:
【地域防災関係】
・自治会の防災マップ作成のサポートなど行っています。年間で約20か所、これまで約120カ所ほど関わって参りました。
・災害ボランティアセンター研修で、年間10か所程度、行政や社会福祉協議会等と一緒に企画・運営をさせて頂いています。
【災害支援・復興支援関係】
・2000年に発生した北海道有珠山噴火災害において、災害ボランティアセンターの運営スタッフとして関わった事がきっかけとなり、直近では熊本地震・北海道水害の災害ボランティアセンターに関わらせて頂いています。

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

2000年に発災した北海道有珠山噴火災害が、活動のきっかけになりました。
当時、1か月間ほど北海道に滞在し、災害ボランティアセンターの運営スタッフとして関わらせて頂きました。
それまでは災害とは殆ど無縁の土地で一会社員として過ごしていたこともあり、「防災や災害支援は行政が行うもの」と漠然に考えていましたが、それとは全く違う状況を目の当たりにし、衝撃を受けた記憶があります。
今では、当然ながら「防災や災害支援は、官民が協力しながら進めるもの」という認識ですが、基本を教えてくれたのが有珠山で知り合った皆さんでした。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

災害現場での活動においては、反省点は多くありますが「うまくいった」と感じる機会はない、そんな印象です。
特に「情報」については注意をしています。
災害現場では様々な個人・団体が関わり、様々な視点で情報を受発信しています。
災害時という混乱のなか、無意識のうちに「信頼できる人からの情報だから、この情報は信頼していいだろう」と思い込んでしまった事が過去に何度かありました。
その情報のウラをとらずに発信をしたことで、他者へ迷惑をかけてしまったこともあります。「情報」は生き物ですので、正しい情報もタイミングがずれれば「デマ」になります。
この情報は正しいだろうか、いま発信することは正しい事だろうかと常に考えながら、情報と向き合っていたいと思っています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

防災活動を行っていると、住民に伝わりやすいようなプログラムを作る機会があります。
自分が伝えやすいように、そして自分の伝えたいことを盛り込み、何度もブラッシュアップしながらプログラムを作っていきます。
一方で個人での活動を続けていると「井の中の蛙」になってしまう心配があります。ですので、ほかの防災に取り組む個人・団体の皆さんのプログラムを体験しながら、自分の手法や立ち位置を確認する必要性もあると思っています。
防災活動を進めていくためには、住民・地域・行政・専門職のつながりが重要と言いますが、防災に取り組むコーディネーターやアドバイザーのつながりも大切であると感じています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

災害現場において独居の高齢者が何の情報もなく、被災した家屋で過ごしている状況を何度も見受けました。そういった情報を上手に収集し、行政機関につなげる事ができる福祉の専門職の皆さんとのつながりは、とても重要な事だと感じています。
一方で最近は、災害現場で被災されたかたから建築物や法律に関する相談を受ける機会があります。建築や法律の専門家とのつながりがあると、より丁寧に住民へ情報を届けることができると感じています。
特に建築関係では多様な診断機器がリリースされていますので、そういった資源・人財とつながることで、被災者の生活支援の幅がひろがっていくのでは、と感じています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

さまざまな専門家がつながっているTEAM防災ジャパンサイト。これからも常に新しい情報を提供くださることを期待しています。