まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

塚田学士(つかだ・がくし)

AMC Planning Office 代表

出身地:大阪府
最近の防災・減災活動:企業向けのBCPコンサルティング、BCPドリル、防災用品の提供の継続をしながら「災害時のIT活用」について研究を始めております。阪神大震災の時には考えもつかなかった事が出来るはずです。阪神大震災の経験を踏まえ「何があればよかったか」「それをITでどう実現できるか」を研究しています。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

1995年1月17日の「阪神・淡路大震災」を経験し、約2年半に及ぶ復興支援活動の体験から、「社会構造としての未成熟さ」「企業と社会の連携の在り方」を考える様になりました。当初は「BCP」という呼び名は存在しませんでしたが、現在でいうところの「BCP」のような計画の在り方を独自に練り上げており、2005年の上京をきっかけに、防災用品の営業をしながら、いろいろな顧客に無償でBCP(らしきもの)のコンサルティングをさせて頂きました。そうした経緯から、現在も防災活動を続けています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

2005年に「帰宅支援キット」という概念を作り上げました。当時は「非常用持ち出し袋」という概念で染められておりましたが、今ではどこの防災商社も「帰宅支援」という概念のセットを販売しております。この文化が定着したことは、大きな成果だと思っています。しかし、「帰宅支援」の本来の私の意図とはかけ離れた商品が出回っている事実もあり、そうした事象を招いている事は、残念な結果の一つです。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

阪神・淡路大震災の復興活動時、避難所で困っている人の為に何ができるかを考えている時、同行していた上司が避難所の方々に「あなたより困っている人がどこにいるか知らないか?」と聞いて回るのを見て感動した事があります。現在の安否確認システムや通信ツールは「あなたの安否は?⇔私の安否は〇です」のような「1:1」の対応に終始しているように思われます。「あなたはどれくらい大丈夫?⇔あなたより困っている人はどこにいる?⇔さらに困っている人はどこにいる?」を伝達する情報ツールがあれば、「その付近で一番困っている人」の被災レベルが分かりやすくなります。政府主導で、このようなシステムを導入してもらえる事が理想だと考えています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

全てのお客様と繋がれた事を嬉しく思っていますが、やはり、ご寄付を通じて繋がれた、児童福祉施設等との出会いは良い出会いです。毎年色々な施設への寄付を通じて出会いがありますが、全ての施設で感じる事は「決して便利でも豊かでも無い環境で成長した子供たち」が、とても秘められたポテンシャルを持っている事です。彼らと「助け合いの精神」を共有していく事で、未来の有望な人材育成につながるのではと感じています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

様々な専門家の方々とのつながりは、災害時に最善の選択をしなければならない時ほど心強く感じるものと想像します。全員のリソースがリンクすれば、おそらく日本国中をつなげる事もできるのではないでしょうか。そうなる事を心より期待したいと思います。