まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

大場玲子(おおば・れいこ)

名古屋市港防災センター(指定管理者 丹青社・コニックス共同事業体) センター長

出身地:愛知県名古屋市
最近の防災減災活動:名古屋市港防災センターHP http://www.minato-bousai.jp/
名古屋市の防災普及啓発施設で、施設管理責任者、学芸員として勤務しています。災害を疑似体験して学び、想像力を養うことは、災害に備えるためには必要です。当センターでは、災害の知識を学び、災害に備える意識を継続してもらうため、楽しみながら様々な視点で学べるイベントや企画展を開催しています。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

前職では、東京の日本科学未来館で、展示やイベント、ワークショップなどで、科学をわかりやすく伝える「科学コミュニケーター」という仕事をしていました。東京での勤務中、2011年3月11日の震災時に帰宅困難者となり、防災の知識の必要性を感じました。地元名古屋に戻り、出産育児で休職後、縁があり、2012年夏より名古屋市港防災センター勤務を始めたことがきっかけです。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

防災普及啓発施設ですので、まずは市民の皆様に防災に興味を持っていただくため、なるべく多くの方にご来館いただき、体験やイベントに参加をしてもらうことが必要です。私が勤務当初の数年前は、年間5万人前後の来館者数でした。スタッフ全員で一緒に知恵を出し合い、また来たいと思える親しみやすい施設を目指し、イメージの大変革を図りました。館内キャラクターの新規作成や季節感のある館内装飾、子どもでも参加できる「ぼうさい教室」、対象に合わせた丁寧な解説の工夫、防災を環境、工学、美術、歴史、科学など多分野の視点で紹介する魅力的な企画展やイベント、デザイン性を重視したポスター、チラシ作成を実施しました。その結果、現在では年間1万人アップの、6万人以上の来館者が訪れるようになりました。特に防災に興味がないと言われる世代である、若い世代のファミリーや子どもたちが多く来館していただけるようになったことが最大の成果です。今後も、一人でも多くの方の防災意識を高めるような施設づくりは継続していきます。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

名古屋地域は近年大きな災害がありませんので、近い将来起こる可能性が高い南海トラフ巨大地震に備え、市民の防災意識を向上させる取り組みを積極的に行う必要があります。大都市では核家族化が進み、被災時に特に必要になる近所の「つながり」や「助け合い」が希薄になりがちです。当センターは年に1回「学校防災展」を実施しています。その中では学校の防災教育活動を通して地域を知り、つながりを作っている教員の取り組みや子どもたちの姿があります。そのような活動を積極的に展示などで広く紹介し、当センターでも活動を応援していきたいと考えています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

この5年間で、学校や大学、企業、公的機関、展示施設など70団体以上と連携して魅力的な事業を実施することができました。昨年は協力団体の方にお越しいただき、名古屋市港防災センターのパートナーシップ会議を実施することができ、さらなる連携の可能性を感じました。近年は、特に地元の大学と連携し、防災活動を積極的に実施している意欲ある若者たちと協力してイベントを実施しました。名古屋市港防災センターとの連携事業について、ご興味のある防災団体の皆様は、是非ご相談いただければと思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

リレー寄稿を拝見させていただくと、全国には多くの分野のたくさんの方が防災リーダーとして活動されていることを知りました。TEAM防災ジャパンが中心となり、リレー寄稿投稿者同士が交流できる仕組み作りをしていただけるとありがたいです。