まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

大窪愛(おおくぼ・あい)

2019年12月27日

大窪愛(おおくぼ・あい)

NHK静岡放送局 キャスター

出身地:静岡県
最近の防災・減災活動:NHK静岡放送局「いのちを守る防災ボイス」の制作・放送・ネット展開

防災を取り組み始めたきっかけは?

東日本大震災の後、静岡県は南海トラフ巨大地震で全国最悪の被害想定が突き付けられました。NHK静岡放送局でキャスターとして働くことになったのが同時期で、「放送を通じて、一人でも多くの人の命を救いたい」と強く思ったのがきっかけです。
スタジオでニュースを伝えるだけでなく、自分で取材した情報を伝えるために取材に力を入れており、防災関連のニュース取材、防災特集や防災啓発スポットの企画・制作を担当しています。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

NHK静岡放送局では、2015年から、県内沿岸部に設置してある「ロボットカメラ」を活用した、「津波避難の呼びかけ表現」を検討する研究活動を実施しています。アナウンサーが中心となり、地域のフィールドワークや地域住民へのヒアリング等を行って、地震・津波発生時、住民の避難行動を強く誘発する表現は何かを考えます。「東海地震に長年取り組んできたから、南海トラフではピンとこない」「東日本大震災を思い出してといわれると被害がなかったことを思い出す」等、地域の方の生の声を伺うことができます。
避難の呼びかけにいかせることはもちろん、この活動を通してできる地域の方との「つながり」が、平時・災害時共に、重要だと感じています。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

防災活動の「つながり」で感じる課題は2つあります。
まずは、女性の「つながり」。静岡でも、自主防災組織の役員に女性が少ない等、女性が防災の現場にどう参加していくかが課題となっています。そこで、女性が活躍している地域のノウハウやアイディアを広げていくために、行政や地域の防災に関わる女性たちで「なでしこBOSAIパワーズ」という組織を作り、事例報告や勉強会をしています。この「つながり」を、継続・発展させていくことは目標であり、課題です。
もう一つは、メディア同士の「つながり」。勉強会などを定期的に実施している「関西なまずの会」や愛知県の「NSL」に学ぶところは多く、静岡でも現状に満足せず、「つながり」を深めていきたいと思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

先にあげた研究会には、東京大学大学院総合防災情報研究センター長の田中淳教授や静岡大学防災総合センター長の岩田孝仁教授にご参加頂き知見を拝借しています。日ごろの防災の放送でも、医師、弁護士など多くの専門家・実務者の方々のお力を頂いております。
放送は、メディアの視点だけでなく、様々な分野の専門家の視点が重要…という点で、NHKのアナウンサーで自身も研究活動を行っている、人と防災未来センターの特別研究調査員の横尾泰輔さんにバトンをお渡しします。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

全国各地の取り組みなどが数多く発信されており、大変勉強になります。全国各地で活動している人同士がこのサイトを通じて、直接つながることができる、そのような場になればいいと願います。