まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

山口文代(やまぐち・ふみよ)

山口文代(やまぐち・ふみよ)

NPO法人パートナーシップながれやま 代表理事
男女共同参画と災害・復興ネットワーク運営委員

生年月日:1944年10月
出身地:千葉県
最近の防災・減災活動:2018年度、主に自治会長から推薦された女性を対象として、女性の防災リーダー養成講座を開催。参加者は終了後「流山防災まちづくりプロジェクト(NBMP)を立ち上げ、行政・自治会とともに減災活動をスタートした。
また、2020年は第1期のリーダ が運営委員となり、第2期のリーダー養成を目指す活動をはじめている。

防災を取り組み始めたきっかけは?

当団体(パートナーシップながれやま)は男女共同参画社会を目指す活動をしています。
3.11の東日本大震災の教訓から災害・減災に男女共同参画の視点が必要であることを痛感し、活動の大きな柱に防災を取り上げました。特に女性の防災リーダーが増えれば街が変わることを学び、自治会で防災活躍ができるような女性の人材育成に取り組みました。
また、これまでに当NPOの運営する講座の修了生であります子育て中の女性たちと、子育て世代の家族のための防災マニュアル、外国籍の方たちを対象とした防災ハンドブックの発行などを一緒に推進してきた経緯があります。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

刊行した「私にもできる 防災・減災ノート」を携えて、自治会に防災寺子屋という出前講座を展開しています。ある自治体でいつもと同じように、東日本大震災などを参考に避難所やトイレなどで、女性やこどもが性的な被害に遭った事例などを話したときに、会場の男性から「そんな話は聞きたくない。行政に言ってくれ」と大勢の参加者の前で怒鳴られたことがありました。避難所での性被害は女性にとって大問題です。自治会主催の高齢の男性参加者には、言いたいことが素直に受け止められるよう表現に工夫をしています。
流山市では多くの自治会の役員や防災委員が男性であり、特に避難所運営には多様な市民のニーズに応えられるよう女性の役員が求められている状況があります。特に避難所の運営には男性の自治会役員さんだけでは対応しきれない生活上の様々な問題があることを、東日本大震災の教訓から学びました。防災リーダーの大事な資質とは平常時から男女共同参画の視点を理解し、実践していくことが必須条件となっています。この点に重点をおき、被災地の青森や盛岡から女性リーダーを講師として招き、実践に力をいれた研修をしました。
また、流山市では行政から各自治体に避難所マニュアルの作成見本が配布されていますが、多様性やジェンダーに詳しく触れられていないので、それを補完するために「みんなの安心避難所づくり」という避難所運営マニュアルの作成に取り組んでいます。作成後は行政と連携をとりながら、行政の避難所マニュアルと一緒に、自治会で活用いただくことになっています。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

最近はご近所にアパートやマンションが増えて、なかなか同じ自治会という認識が持てず、挨拶も交わさない住民も増えています。この方たちも一緒の避難所に入るかもしれないと思うと、不安を感じます。避難所訓練があっても、参加者はいつもの方ばかりというのは課題です。
私の知人はマンションの住人ですが、防災の知識を持ってからは、「あいさつ」運動を展開していると伺いました。平常から顔の見える、挨拶が交わせる隣近所の必要性を感じています。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

3.11の東日本大震災がきっかけで、防災・復興施策へのジェンダー視点の反映に取り組む「男女共同参画と災害・復興ネットワーク」の一員として参加しています。ここでは国や関係省庁のへ政策提言活動をしていますが、全国の300近い防災活動に取り組んでいる団体や個人とつながりながら、問題の解決を目指す活動情報が助かっています。
中でも青森の男女共同参画地域みらいねっとの小山内世喜子代表は、ここ数年、中学生による避難所運営訓練を各中学校で展開しています。学校長とも防災の連携がとれ、未来を担う中学生に実践が身につく防災教育の取り組みに、関心を寄せています。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

TEAM防災ジャパンさんのように全国の防災に関する好事例が満載されていて、地域の防災活動に生かすことができて助かっています。
今後男女共同参画の視点で活動されている活動がありましたら、ご紹介お願いします。

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