まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

廣井悠(ひろい・ゆう)

廣井悠(ひろい・ゆう)

東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻

生年月日:1978年10月27日
出身地:東京都文京区

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

大学生のとき図書館で堀内三郎先生が書かれた「建築防火」という書籍に出会ったことです。それまでは数理モデルを使って都市の形態や成り立ちを説明するような研究分野に関心があったのですが、この本を読みすすめていくうちに、数理的方法で災害現象などを予測・分析する研究も興味深いと感じるきっかけになりました。その5年後くらいに、私が特任助教として初めて雇っていただいた研究室のボスが、堀内先生の研究室で学ばれた関澤愛先生だったという偶然があり、それから地震火災について詳しく指導いただくことになりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

うまくいかないことばかりです。我々は論文を書くのが仕事のひとつですが、学術的には有用な論文という利点を強調しながらも、実は社会にどう役立っているかがはっきり見えてない、というか役に立っていない場合もけっこう多く、中途半端な仕事だなと感じることも多々あります。理論と実践をどう使い分け、互いの共通点を見出すかは実際にやってみると、とても難しいと感じています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

「つながること」は確かに重要ですが、その効果を客観的に計測することは難しいですね。これは自助に対しても言えることですが、地域単位の助け合いや初期消火、教育・啓発がどの程度効果があるのかをフェアに評価しなければ、自己満足や過大評価で終わってしまうこともあるかもしれません。調査などを行っても、我々ができることの限界を明らかに感じることも多々あります。このあたりは研究者の役割なのかもしれませんが。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

2012年4月から4年間、名古屋大学減災連携研究センターというところで働いたのですが、これまであまり出会うことのなかった研究分野の先生方や自治体の受託研究員の方々と濃密な時間を過ごすことができ、研究者としても社会経験としても大変勉強になりました。私は生まれてからずっと東京でしたので、第二の故郷ができた感じですね。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

地域の皆さんと同じように、われわれ防災研究者も悩みながら研究・社会活動を繰り返す毎日です。地域防災は物理現象や研究成果を講師が一方的に教える一方向の取り組みでは決してないので、よい意味でみんなの悩みを共有できるような、そんな場所になれたらよいなと思います。

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