まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

木作尚子(きさく・なおこ)

木作尚子(きさく・なおこ)

公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター・主任研究員

出身地:京都府
最近の防災・減災活動:福祉施設の防災と、災害時要配慮者の避難行動や避難生活に関する研究を行っています。
【論文】
・岡田尚子、大西一嘉:2014広島土砂災害における福祉避難所等の受入状況と課題,地域安全学会論文集No.28,pp.53-60,2016年
・岡田尚子、大西一嘉:平成28年熊本地震における福祉避難所での要配慮者の受入状況-受入開始時期と受入期間-,地域安全学会論文集No.31,pp.87-96,2017年
【活動等】
・日本建築学会 防火委員会 小規模な社会福祉施設の避難安全性能向上小委員会 委員・日本都市計画学会 関西支部 大規模災害からの都市復興の再検証と知識の継承専門委員会-阪神・淡路大震災25周年記念事業- 委員・兵庫県学校防災アドバイザー 他

防災を取り組み始めたきっかけは?

神戸大学に入学し、大西一嘉先生の研究室に入った事がきっかけです。
阪神・淡路大震災が発生したのは小学校に入る前でした。その時は、日本の遠くで大変なことが起きてるんだなぁという程度の認識でした。神戸大学に入学して、実家から大学に通える距離で起きていたという衝撃を受け、阪神・大震災時に活動された先生方のお話や大学周辺の被災状況写真を見る中で、防災について考えたいと思い、大西研究室に入って福祉施設の防災の研究を始めました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

はじめは福祉施設内の防災(主に火災や地震)を中心に研究をしていましたが、2014年広島土砂災害以降、地域の要配慮者に着目し、福祉避難所の研究もしています。
2014年広島土砂災害では、福祉避難所として受入方法が十分に決まっていない中で様々な工夫をしておられ、避難してくる方の配慮すべき特性は多様で、複合的だということを知りました。特に、障害者の方で、ペットと一緒に避難しないと落ち着かない方がおり、ペットと同室で生活できるように配慮されていた事例を知った時、要配慮者対応は、画一的には出来ないと感じました。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

人の「繋がり」ではないですが、各々の取り組みの繋がりが必要だと感じます。
福祉避難所の運営マニュアル、在宅要配慮者の避難行動要支援者名簿、災害時個別支援計画など・・・。福祉避難所を開設する際に近隣の要配慮者の状況が把握できていれば、受入れ方法をイメージできるでしょうし、災害時個別支援計画で福祉避難所等へ直接行くことを決め、受入施設と共有が出来ていれば、もう少しスムーズに避難行動が出来ると考えられます。
要配慮者の多様な特性に適切に素早く対応するためには、そういった連携が必要だと思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

「地域の要配慮者を守る」という目標に向けて活動している行政、施設、団体等がたくさんあります。それらが連携して包括的に災害時要配慮者に関する取り組みをしていけるよう願っています。
今後、研究成果や現場で役立つノウハウをお伝えしていくことで、災害時要配慮者の安全・安心に寄与していきたいと思います。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

自身の分野に没頭すると視野が狭くなってしまいます。防災について幅広く収集された情報を見ることで、多様な視点から防災を考えることが出来ます。
そうした刺激を与えてくれる場であると同時に、ゆるやかなネットワークの場として、継続されることを期待しています。

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