まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

松井一洋(まつい・かずひろ)

松井一洋(まつい・かずひろ)

広島経済大学名誉教授

生年月日:1949年7月1日
出身地:大阪府堺市
最近の防災・減災活動:防災士養成研修講師(担当分野:災害情報・自主防災活動・BCP・ライフライン防護)~令和2年7月12日より再開
著作『市民防災力 -うち続く大災害にどう備えるか-』(近代消防社)令和2年7月1日
監修「ひろしま防災ドリル(防災ハンドフック2020)」制作:ひろしまFM 令和2年7月6日

防災を取り組み始めたきっかけは?

1995年1月17日は、わが人生の転機でした。
地の奥から湧き上がる轟音とともに襲ってきた阪神・淡路大震災によって目覚めた朝から、所属企業の一応の復興がなる6月12日まで、一日も休まずメディアに対して情報発信を続けました。その後、さまざまなメディア等防災関係先からのお声がけもあって、災害情報分野に関係するようになりました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

阪神・淡路大震災の発生(5時46分)に目覚めて、速やかに当時の所属企業本社(大阪梅田)に出勤し、6時40分に担当記者クラブ各社に広報室から一斉FAXを送信しました。多くの組織でまだ体制ができていない時点で、対外的情報拠点を確保できました。メディアを通じて、地域住民や利用者に対する正確な情報伝達にも大きな成果を発揮しました。
後に大学で講義することになる「危機発生時における広報の重要性」、「メディアと企業広報との関係性」等についての発想は、このときの実地経験によって培われました。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

「つながり」という言葉には多様な意味があります。関係組織間のネットワークも「つながり」だし、地域における住民の地縁・血縁も「つながり」です。
地域防災リーダーとして活動していただいている人はともかく、住民は、平時は自分なりの生活を優先し、危機発生時にお互いが手を差し伸べる「緩やかなつながり」が社会の常態になっているように思います。いわゆる「共助」を、そのようにとらえてこそ、これからの防災地域文化として無理なく、自然に存続していくのではないでしょうか。「こうあるべき」と規定したり、一方的に啓発したりするものではないと思います。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

私自身としましては、広報論や災害情報論を講じていく中で、平時の情報交換も含めて日常的なマスコミとの「つながり」は、被災地域や被災者への的確なメッセージの発信のみならず、支援の強化を社会に促す意味でも、重要な「関係性」を構築することができたと思います。
そのなかで、自らも防災士資格をおとりになり、積極的に地域防災について発言し、活動されているテレビ新広島解説委員 福田康浩さんをご紹介します。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

政府のプロジェクトとしては、環境省「チーム・マイナス6%」を思い出します。数年の間に、わが国に「省エネ」を浸透、定着させました。21世紀の頻発する自然災害に向き合う姿勢としては、国民一人ひとりが、倦まず弛ます防災を意識することはもちろん重要ですが、一方で「防災と呼ばない防災=たとえば、隣人との普段の顔の見えるおつきあい」を盛り上げていく、さりげないコミュニティづくりも求められます。

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