まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

樋口勉(ひぐち・つとむ)

樋口勉(ひぐち・つとむ)

くまもと災害ボランティア団体ネットワーク 代表
特定非営利活動法人 NPOくまもと 理事

生年月日:1960年10月7日
出身地:大分県日田市

・防災に取り組み始めたきっかけは?

現職(社会福祉法人)に従事する前ですが、建設コンサルタントでインフラの調査・設計を30年ほど経験していましたが、防災と言うとハードの対策ばかりを行っていました。また、熊本の災害と言うと、水害、土砂災害、高潮災害が頻繁に発災していましたので、震災の概念はほとんど持ち合わせていませんでした。
熊本地震(前震)が発生した直後の4月15日の朝ですが、日本NPOセンターからの一報の「樋口さん当分寝られませんよ!」から活動が始まったのですが、被災者の支援がこんなに重要で大きいものとは思ってもいませんでした。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

エピソードは数えきれないほどありますが、やはり「連携」に尽きると思います。JVOADをはじめ全国から支援に来てくれたNPO・NGOの皆さん、内閣府や熊本県、熊本市の行政関係者や社会福祉協議会の方々、県内のボランティア団体の皆さんと顔の見える関係を通じて、情報共有だけでなく、課題解決に向けた連携会議を300回以上行いました。大袈裟かもしれませんが一生分の会議をこの1年で費やしたように感じます。
また、その会議の参加者が同じベクトルを持っているので展開も早く、約2時間程の会議の内容も濃く、無駄な時間など使わない感が伝わりました。やはり、被災者支援にはスピード感が必要だと痛感しました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

発災から半年程は、避難所等での活動を行っていた全国から駆け付けた支援団体が主体となって、市町村単位での連携会議体が構築されました。その後、活動の幅も広くなったことや県外の団体が支援活動を終えて少なくなると、その会議体も終わったところもあります。
当然ですが、その頃から地元団体主導の会議体が再構築されることを期待していましたが、残念ながら再構築された市町村は少なかったのが課題と捉えています。「ボランティア団体も含めたNPOが震災前の平時から繋がっていれば・・・・」と、その課題解決のために、今年度からその繋がりを再構築する会議体の復活を仕掛けています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

数えきれない名刺の山が目の前にありますが、産官学民問わず全員繋がってよかったと思います。また、その繋がりが継続するよう、いろんな場面でご指導やご助言を頂いていくつもりです。被災地では確実に復旧・復興が進んでいますが、初動時からの皆様との繋がりと支援が無ければ今の状態にはなっていなかったと思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

このサイトを早く知っておけばと反省しております。最後に、全国から熊本の地へ支援に駆け付けてくださった全ての皆様に改めて感謝申し上げます。今回の震災では、失ったものもあれば得たものもありました。事前情報を得ることも一つの防災でありますので、このサイトをあらゆる場面でPRしてまいります。

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