まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

池口真美(いけぐち・まみ)

池口真美(いけぐち・まみ)

株式会社中日新聞社 事業局社会事業部

生年月日:1973年12月8日
出身地:愛知県豊田市
最近の防災・減災活動:さまざまな「人」「機関」「想い」をつなげ災害に強いまちづくりをかんがる防災人材交流シンポジウム「つなぎ舎(や)」、 東海エリアで毎回キャンプ地をかえて開催する中日新聞防災プロジェクト「備える!中日サバイバルキャンプ」など。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

阪神・淡路大震災、東日本大震災の報道に触れるたび胸の奥でモヤモヤしたものがずっとありました。2014年3月、中日新聞社と中日新聞販売店が連携し地域防災を支援する「中日新聞防災プロジェクト」が立ち上がり、キックオフイベントとして4月「防災・減災チャレンジ!家族会議」防災フォーラムに携わったことで、「何か」自分の中で大きく変化しました。そこで始めたのが2015年にスタートした「中日サバイバルキャンプ」です。楽しみながら防災の知識を身につけ、災害時に生き抜く技を習得します。親子で参加ですが、有事の際は必ずしも家族での避難とはならないことを想定してキャンプ当日は別々のチームとなり各プログラムで技を磨き、キャンプの最後にはオリエンテーリングでもう一度技にトライしてもらい身についているか復習します。まずは自分の命を守ることが防災に直結するというのを家族で話し合う良いきっかけにもなります。最初の取っ掛かりは当時の上司からの指南があっての「仕事」でしたが、今では脳内で食欲と二分するほど侵されているかもしれません。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

鼻息荒く意気込んで始めた「中日サバイバルキャンプ」で定員100人のところ21人しか集まらなかったことがどうにも悔しく、もっと防災減災について学び企業や人とつながろうと色んな所へ出掛けました。新聞紙面を通じて多くの人に防災減災の必要性を訴え、その甲斐があったのか2年目には定員を超える参加申し込みがありました。2017年開催時は想定外の台風接近の中実施することになり、まさに「サバイバル」!雨の中での炊き出し活動や屋外で段ボールシェルター宿泊。これは10月の話です。過去の大規模災害は真冬に起こっていることを考えると、今後何を備えなければならないのかをみんなで考える機会が自然とうまれました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

行政、NPO、社会福祉協議会、企業、学生、それぞれの活動は活発で素晴らしいことだらけですが、それをつなぐ場所がないため昨年から「つなぎ舎(や)」という事業を行っています。人と人、活動、未来、想い、全てを「つなぎゃ~」(なごや弁)なんです。働き盛りの世代、若い世代も巻き込むことで、古く幹の太い大木に若くしなやかなツルが絡み合いさらに強靱となることが地域のつながりで防災減災につながると感じます。防災を他人事と考えている人たちやまさか自分に災害がふりかかるとは思っていない人たちの意識に、いかに「自分事」として少しでも気にしてもらうかが課題だと考えます。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

➀減災の第一人者にある名古屋大学教授・減災連携研究センター長 福和伸夫先生と地域防災の先駆者である山田組(建設業)山田厚志社長。どうしたら「まじめ」に「楽しく」防災減災を考えてもらえるかを話し出すとたくさんの引き出しからヒントを出してくれてどんどん話が膨らみます。
②東日本大震災を経験された当時中学校教師であった佐藤敏郎先生。2015年1回目の中日サバイバルキャンプで語り部として参加いただきました。そして佐藤先生の教え子である雁部那由多くん。翌年、同じく語り部と参加してもらい、小学5年生で経験したありのままの震災体験を語りつないでもらい、未災地の人だからこそできる「備え」を教わりました。
③中日サバイバルキャンプを通じてつながった中日新聞販売店さん、地元大学生、地域の子どもたち、お互いが顔の見える関係につながってよかったです。地域に根差した販売店さんとのつながりは隣の市町ともつながるためとても強力な味方です。
④突拍子もない提案を全て受け止め形にしてくれるナックプランニング(デザイン・企画会社)平石晶代さん。
そしてこれからは中日サバイバルキャンプに参加する初めましての知らない人たちがつながって、このエリアを災害に強い街にしていけると嬉しいです。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災減災に関わる人たちがこのTEAM防災ジャパンの存在を知るのは容易いのかもしれません。防災減災というひとつののぞき穴ではなく、もっと広くたくさんののぞき穴を作ってもらいたいです。そうなるとこの限られた分野だけではなくいろんな人とのつながりが広がって大きな輪となることを期待したいです。

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