まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

福和伸夫(ふくわ・のぶお)

福和伸夫(ふくわ・のぶお)

名古屋大学減災連携研究センター センター長・教授

生年月日:1957年2月
出身地:愛知県名古屋市
最近の防災・減災活動:
減災館の一般開放と毎日開催する減災ギャラリートーク(市民と研究者の連携の場作り)、 基礎自治体間の防災担当者の連携の場(西三河地区9市1町、海部地区7市町村など)、 基幹産業の防災担当者の連携の場(本音トークに基づく被害様相の共有化)の他、東海地域の6国立大学法人の防災・減災連携(東海圏減災研究コンソーシアムの設立)、 災害情報の共有化(県を超えた災害情報の相互流通)、 産官学民が連携した人材育成(各団体が手弁当で実施する防災・減災カレッジ)など。

・地域防災にはまったきっかけは?

1995年阪神淡路大震災の後、愛知や名古屋で家屋の耐震化に取り組むようになってからです。耐震教材「ぶるる」を開発し、同時期に、東海地震の震源域の見直しもあって、2001年以降、あちこちの小中学校に出向くようになりました。これが地域との接点を持ったきっかけです。その後、RSYの栗田さんたちボランティアの人たちや、板橋区の鍵屋さんや時事通信社の中川さんと言った熱い人たちに出会ったことで、どんどん地域防災の世界に引き込まれていきました。いずれも素敵な人たちとの出会いです。

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・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

「ひと」、「こと」、「もの」、「ば」の4つです。
「ひと」:なんと言っても地域が大好きでちょっとお節介な人が大切です。こういった人が時間を惜しむことなく、地域の人とのつながりを作ってくれることで、地域ぐるみの活動が始まるのだと実感しています。
「こと」:とはいっても属人的になりすぎると長続きしません。組織化やマニュアル化など、地域での仕組み作りも必要です。
「もの」:そして、壊れないまちにするには、家屋の耐震化、家具の固定、ブロック塀や看板・自販機の対策など、地域ぐるみの活動が必要です。
「ば」:これらを進めるには、地域の人が一体感を持つ場が必要です。公民館のような場所が大切で、お祭りや運動会、子供会などが素晴らしい場になります。
いずれも昔の日本の社会が当たり前に持っていた当たり前のことばかりですね。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

災害のわがこと感の喪失と、人任せな縦割り主義、批判主義、個人主義でしょうか。災害が怖いと分かっていたら危険なところに住まないはずなのに、大都市では危険な場所にまちが広がる土地利用が進んでいます。自分の命を守るのは行政や専門家と勘違いし、出来ない理由をついつい言ってしまう人が増えています。人との関わりが面倒と思う人も増えています。私たち自身の心が一番の社会課題だと思います。「地」との距離を縮めたいですね。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

思いがあり、面白いことを考える地元大好きな産業界の人が居ると良いなあと思います。皆様もご存じの名古屋の三馬鹿の一人、山田厚志さんを紹介します。芸術家、業界人、ボランティア、など色々な顔をお持ちです。ブルドーザーやショベルカーもお持ちなので、いざというときにも百人力です。


・TEAM防災ジャパンへの想いをお願いいたします。

TEAMという言葉に魅力を感じます。TEAMを組むことで、特定の人が頑張るのではなく、支え合いながら長続きさせたいと思います。苦しくならず、それなりに楽しみながら、多くの人が自然に巻き込まれていくと良いですね。防災・減災をきっかけに新しい社会のあり方を考えたいと思います。今後、TEAMの一員として、自分でできる役割を担っていきたいと思いますので宜しくお付き合い下さい。ぜひ、地域ネットワークを充実させましょう。

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