まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

稲場圭信

2016年11月8日

稲場圭信 (いなばけいしん)

大阪大学大学院人間科学研究科 教授

主な活動地域:

大阪府 吹田市

生年月日:1969年11月24日
出身地:東京都
最近の防災・減災活動:
・未来共生災害救援マップ(http://www.respect.osaka-u.ac.jp/map/)(略称:災救マップ)を構築・運営。災救マップは、全国の避難所および宗教施設あわせて約30万件のデータを集積した日本最大級の災害救援・防災マップです。「災救マップ」は、防災の取り組みを通して、自治体、自治会、学校、寺社・教会等の宗教施設、NPOなどによる平常時からのつながり、コミュニティ作りに寄与し、災害時には救援活動の情報プラットフォームとなることを目指しています。
・「宗教者災害支援連絡会」世話人
・FB「宗教者災害救援ネットワーク」発起人・運営(https://www.facebook.com/FBNERJ
・「宗教施設を地域資源とした地域防災のアクションリサーチ」代表(http://relief-map.jimdo.com/
・稲場圭信・黒崎浩行編『震災復興と宗教』(明石書店 2013年)

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

1995年の阪神・淡路大震災において、避難所となった六甲小学校での子どものケアの支援活動がはじまりです。2011年の東日本大震災では、2日後に、facebook上に「宗教者災害救援ネットワーク」を立ち上げ、研究仲間と一緒に、「宗教者災害救援マップ」を作成しました。また、「宗教者災害支援連絡会」の発起人、世話人として、今も継続して被災地支援、地域防災に関わっています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

文部科学省の助成金で私が作成した「未来共生災害救援マップ」アプリが、熊本地震の際に実際に使われました。市民が情報発信できるアプリで、安否確認や物資のSOSなどが発信されました。一方で、社会的認知度が低く、連携の広がりがありませんでした。今後、この無償アプリを普及させていきたいです。
スマホに「未来共生災害救援マップ」アプリをいれれば、自分の地域だけでなく、出張・旅行先どこにあっても、現在地、避難所、宗教施設の位置を把握できます。災害は自治体の枠をこえて起こります。どこで被災するかもわかりません。ぜひ、みなさんも「未来共生災害救援マップ」アプリをスマホに入れてご活用ください。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

自分の身近な避難所、場所、広い空間を持つ神社、寺院を知らない人が多いです。一方で、今、自治体と寺社教会などの宗教施設が災害協定を締結する事例が増えています。さまざまな連携の仕組みを拡げていることが大切だと感じています。人と人とのつながり、ソーシャル・キャピタルが減少している現代社会にあって、楽しみながら人が集える祭りのようなイベントとセットで地域防災・減災の取り組みを進めていくことも一案かと思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

ナブラ・ゼロ社の小島誠一郎さん:阪神・淡路大震災の時に避難所だった六甲小学校でともにボランティア。未来共生災害救援マップのシステム構築もお願いしました。学生の東北フィールドワークでもお世話になっています。災害支援・防災に関して、ITの技術力、現場運営能力があり、信頼できる素晴らしい人です。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

連携することの大切を常に感じています。それぞれが違いをこえて、様々な仕組みを並行して進めていく。それがいざという時に、大きな社会的力となります。TEAM防災ジャパンには多くのひとが関わっています。ぜひ、この輪を拡げて、手を組めるところを増やして連携して欲しいです。私もその輪の一人として、取り組みます。