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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

花崎哲司(はなざき・さとし)

2017年4月19日

花崎哲司(はなざき・さとし)

香川県立盲学校教諭、兵庫県立舞子高等学校非常勤講師、日本安全教育学会会員
四国遍路の心でつなぐ防災教育研究会 事務局(2017年度チャレンジプラン採択団体)

生年月日:1958年3月21日
出身地:香川県高松市
最近の防災・減災活動:
・防災教育チャレンジプラン 2014年度優秀賞、2015年度大賞
・2015年度ぼうさい甲子園 特別賞(だいじょうぶ賞)
・学校防災から地域防災への発展を研究、特に災害弱者と言われる人たちに視点を置いてきた。今年度は少子高齢化の進む地方都市の都心部への高層マンション急増の防災対策の研究実践に注力。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

地歴の先生と盲学校周辺の町歩きをして古地図と比較してみると、海岸部の埋め立て地で海抜1m、江戸以降の木密地域、高齢化。宝永地震では六尺の津波に襲われた地域であることも分かってきました。視覚障害者だけでなく、歳をとれば誰もが何らかの「障害」が出て、地域全体が「災害時要支援者」になることに気付いたのです。地域と学校が連携し、さらにそれを防災意識の低い地域に広める使命を感じました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

学校にしても行政にしても、トップが入れ替わると防災の積み上げが一気に崩されてしまうのが組織の難しさですね。最大予想震度6強、液状化危険度A、津波高2~3m想定の学校で「ミニ防災拠点」を整備してきたのが一転。「備蓄には反対。コンビニにおにぎりを買いに行けばいい」「お年寄りが避難してこられたら食料を分けていただくのが共助です」という管理職がいるのが、ハザードマップ真っ赤でものどかな地方都市の現実です。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

びっくりするアンケート結果が出ました。学校の先生たちと生徒さんたちの、防災の知識や災害時の対応行動のレベルがほとんど変わらないのです。むしろ生徒さんの方が高得点で柔軟な対応ができる項目も。確かに教員は「防災」を学んできていないし、公務員としての立場はわかりますが、「先生の言うとおりにしていたのに…」ということにならないように、教育行政は防災教育にもっともっと傾注すべきだと思います。大人への教育が課題。防災部局と教育部局の連携は必須事項と痛感しています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

チャレンジプランでつながった防災技術研の林春男先生や、東大地震研の平田直先生、福和先生や中川解説委員から頂く最新情報や、地元を知り尽くした香川大学危機管理先端教育研究センターの岩原廣彦先生ら研究者、若い力として日本青年会議所さん、日本技術士会のプロ集団、地域の自主防や女性防火クラブ、そして防災報道に熱心なマスコミは強い味方になりますね。コンソーシアムとして「四国遍路の心でつなぐ防災教育研究会」を立ち上げて一年になります。自然と向き合い厳しい山野を歩くお遍路さんを、貧しいながらももてなした四国の精神文化と知恵こそが「共助」では。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

ますます少子高齢化が進む我が国において「東南海トラフ地震」が起こったと想定すれば、太平洋ベルト地帯が壊滅的な被害を受け、GDPわずか3%の四国への支援は最後になると思ってよいでしょう。誰かが何とかしてくれる防災ではなく、自分で状況判断し、考えて備え、対応行動がとれる国民が1人でも増えるように、この場からみんなで繋がろうではないですか。「四国遍路防災研」では個人会員、協賛団体募集中です。どうぞご連絡ください。