まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

高橋武宏(たかはし・たけひろ)

(株)一条工務店(住宅メーカー)
2011年6月より名古屋大学減災連携研究センター受託研究員(兼任)

生年月日:1970年9月2日
出身地:兵庫県姫路市
最近の防災・減災活動:
戸建免震住宅の開発と普及活動を通じて、大規模地震災害に対する人命と財産の保護に取り組んでいる。

・地域防災にはまったきっかけは?

「免震」という魔法のような建築技術に出会ったことです。免震は地震による建物の倒壊防止はもとより、建物内外部の損傷や家具類の飛散などを低減する究極の耐震技術です。
地震多発国である我が国では、「この地域に地震は絶対に起きない」とは言い切れません。そこで、全国で戸建免震住宅が普及すれば地域防災に大きく貢献できると考え取り組んできました。
そして、東日本大震災後に名古屋大学減災連携研究センターで受託研究員として在籍させて頂き、福和センター長をはじめ多くの方々の防災・減災活動を間近で学ばせて頂いたことが、免震住宅の更なる技術開発へとつながりました。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

危機意識を継続するためには個人的な学習や活動に加え、様々な分野の人々と連携し、仲間意識を持つことが非常に重要であることを感じました。さらに、このような環境下で毎日呪文のように繰り返し自分を鼓舞することも大切だと感じました。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

リレー寄稿されている多くの方々が感じられているように、「我が事感の欠如」だと思います。地震大国なのに家具固定といった簡単な対策さえしていない職場や家庭が多いこと、豪雨で避難勧告が出されても避難しない人が多いことなど、このような現実をいかに改善できるかが鍵だと感じます。ただし、やみ雲に自然災害を恐れることが最善策とも思えず、寺田寅彦氏の言葉を借りれば「正しく恐れる」絶妙な危機意識をもってもらうような防災・減災活動が今後の社会課題であると考えます。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

大学院時代の恩師、翠川三郎教授(東京工業大学)のご推薦でもあるのですが、高知大学の藤岡正樹さんをご紹介します。藤岡さんは「高知大学防災すけっと隊」で小・中・高・大学生、地域の方々に防災授業を企画されています。
そしてもう一方、名古屋大学災害対策室の稲吉直子さんをご推薦します。稲吉さんは2万人を擁する名古屋大学内の有事(ある意味地域防災)に備え、幅広く防災活動をされています。また、優艶なフラメンコの踊り手でもあり、仕事ぶりも踊りも魅力あふれる方です。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。

「防災関係者」という言葉には、何か特別な職務のような響きがあります。しかし、どんな職務であっても、その仕事は最終的には防災につながるものと私は思っています。また、ひとたび災害が起こればその被害を最小限に食い止めようと、全ての人々が全力で取り組む「関係者」になるのではないでしょうか。その意味から、TEAM防災ジャパンは業種を超えた素晴らしい防災ネットワークであり、このリレー寄稿によって多くの「隠れた防災関係者」の輪が広がることを期待しています。