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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

高田昭彦(たかだ・あきひこ)

2018年12月14日

高田昭彦(たかだ・あきひこ)

復興ボランティアタスクフォース 代表
南相馬市ボランティア活動センターきこり隊隊長
川崎市防災インストラクター、防災士、セーフティーリーダー、応急手当普及員、日赤救急法救急員
富士ゼロックス勤務のかたわら、OFFの活動として、災害/防災ボランティア活動を行っている。

生年月日:1964年3月10日
居住地:神奈川県川崎市
出身地:神奈川県鎌倉市
最近の防災・減災活動:
・西日本豪雨被災地、九州北部豪雨、熊本地震、東日本大震災 等での災害ボランティア活動
・ 災害時に向けたチェーンソー訓練 (災害復興学会 学会誌:復興21号)
武蔵野地域防災活動ネットワークCOSMOS (日本赤十字看護大学フロンティアセンター)
・要援護者トリアージ(介護トリアージ)  武蔵野市、災害看護学会
・NPO法人災害看護支援機構、社会貢献学会、NPO法人トイレ研究所
・リスク対策.com 「そのボランティア活動、被災者のために有効か
・チェーンソー実習(多摩川河川敷、逗子市神武寺、新百合ヶ丘町会、練馬区東大泉(みどり広場)、世田谷区若林町会、等)

・防災に取り組み始めたきっかけは?

2000年~2001年に仕事の都合で、新潟県柏崎市に赴任しておりました。関東に戻ったあとで新潟県中越地震(2004年)、中越沖地震(2007年)と立て続けに災害に見舞われました。住んでいたということもあり、災害ボランティアセンターを通じて活動して、誰でも手伝えることがあると言うことに気付きました。以降、もっぱら勤務先休日を利用して、防災活動を行っております。勤務先にもボランティア休暇制度があり助かっております。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

勤務先のボランティア同好会に災害ボランティア活動を勧誘するに当たって、「日赤の講習くらい受けておけ」との反対提言を頂戴しました。当時は、反対意見も「まぁそうか」と受け止め、いろいろな講習を受講したものです。そのため、日赤関係者、災害看護関係者、社協職員さん、セーフティリーダー、防災士、各学会などとのご縁もできました。また様々な講習の受講により、防災(行政)の縦割り構造が良く理解できました。最初の講習でひとつの活動に取り込まれてしまっていたら、防災の全体像が解らなかったかもしれません。
ボランティアや市民活動では、予定調和を狙うだけでは無く、ひょんな出会いから活動や人脈が発展していくことが多々あります。大阪大学の渥美先生の言葉を借りると、郵便誤配であるとか、能動態でも受動態でも無い「中動態」であるとか。そういった意味では、100%期待せず、0%と諦めきらない「つながり」が大切なのかもしれません。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

私が災害ボランティア活動を始めた15年前は、匿名性SNS(mixi)があるのみで、「つながる」ための情報量はまだまだ少ない時代で、人伝ての口コミ情報が頼りでした。その後、皆さん、活動手段や、心がけ、ほか大事にするものが微妙に少しずつ差があることが共通認識としてできて来ました。私自身がチェーンソーを教えておりますが、「危険だから」との否定的な提言を受け取ることが多々あります。法律(労働安全衛生法等)上問題なく、保険に加入して、自分らも講習を受け、研鑽の後に活動していることを説明する、つまり「否定」に丁寧に説明すると、ほとんどの方は納得してくれます。今までは、議論する場すら無く「つながり」「並存」であるかも分からず、せっかくの「否定提言」「条件付提言」「確認の問い」が「拒否」「排除」と受け取られかねない状況もありました。ことばや活動スタイルの第一印象だけで相手の人となりを判断するのでは無く、深く対話し議論する場があちこちに生まれて来ていることを感じます。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

災害ボランティア活動を行う上で、被災地の社協さんや、いわゆる社協外ボラセンの方(個人など)とつながることが出来たのは、被災地のお手伝いが出来たこと以上にもですが、私自身にとっても多大な価値だと思っております。「災害ボランティアセンター」は、事前研修無く、朝並んだ素人ボランティアさんを被災者と「つなぐ」ことができる日本のすばらしい発明です。しかし、事前の研鑽を積んでおくこと、リピーターボランティアの経験値を活かせるようつながっておく事、つながりの質/量を向上することによりさらに防災力は高まると思っております。
この、TEAM防災ジャパンのリレー投稿でも一旦保留になりましたが、つながることができて良かったと思います。ゆくゆくは、内閣府さん等とも繋がって行き、制度提言などしたいところです。  


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災活動と言うと裾野の広がりに関心が行ってしまいますが、「トイレ問題」、「避難所ペット問題」などなど新たな課題の見える化であるとか、より深く追求することも求められていると思います。例えば、避難行動要支援者に対する悪天候時の自主避難(予防的避難)など、先進的な課題については、町内会での「つながり」だけでは細かい議論はできないかと思います。リレー投稿で見ることができる様々な方々の存在を知ることが出来ました。機会があれば、多くの方と実際に接する場があればと思います。