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【東日本大震災10年】大牟田智佐子(おおむたちさこ)

毎日放送 報道情報局 報道業務部 部次長

主な活動地域
大阪府 全域
最近の防災・減災活動

出身地や活動地域:大阪府
最近の防災・減災活動:毎日放送に勤める傍ら、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科博士後期課程で勉強中。災害時のラジオの役割を中心に研究を行う。
地域安全学会論文集No.38(2021.3)論文http://isss.jp.net/isss-site/wp-content/uploads/2021/03/2020-0763.pdf
2021年3月出版『災禍をめぐる「記憶」と「語り」』(ナカニシヤ出版)で阪神・淡路大震災の際のラジオの話を中心にコラム執筆。

あなたにとって、東日本大震災とはなんですか?

報道に携わる人間として直ちに取材に駆けつけたい思いはありましたが、病気で休職しており、復帰しようとしていた直後に発生した震災でした。津波の破壊力のすさまじさに言葉を失い、ボランティアとして現地に足を運ぶことからしか、被災地を知るすべがありませんでした… メディアの人間として、忸怩たる思いとともに記憶する災害です。

社会にとって、東日本大震災はどういう課題を残し、それはどれだけ解決したと思いますか?

明治、昭和の三陸津波を経験し、貞観地震の記録があったにもかかわらず多大な犠牲を出してしまったことを顧みる必要性があると思っています。 メディアも含めて、どれだけ本気でそれらの歴史を認識していたか。また復興のためには大規模公共工事が必要ではありましたが、地域性や人々の営みに寄り添った個々の復興がもっと考慮されてもよかったのではないか。 これらに対しては、さまざまな機関が取り組んでいる震災のアーカイブが、解決に結びつくひとつの答えではないかと思っています。それを利用しやすくするしくみ、教訓を次に生かすしくみを考えていくことが必要だと思います。

残された課題の解決のために、社会には何が求められるとお考えですか。そのために、あなたはこれから何をされていきますか。

メディアで働く自分自身は「伝える」ことで課題解決に役立てればという思いです。 放送だけでなく多様な手段で「予防」のために何ができるかを考え続け、行動していきたいと思います。
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